二枚貝の種類だけの食中毒?貝毒って何?気を付けるべきポイント

皆さんは貝類はお好きですか?貝といえばホタテやツブ貝、牡蠣、あさり、しじみ、さざえなどが有名ですが、それぞれ大きさや形が異なる貝殻を持っていますよね。

貝といってもアサリやシジミ、ホタテといった形が似ているものもあればカキやサザエなど一見同じ仲間とは思えないほどのものもあります。貝類の大きな分け方としては貝殻が1つなのか2つなのかの違いがあります。

また二枚貝には特有の食中毒などもあり、食べる際には少し気をつけなければいけない側面もあります。今回の記事では食用の貝の種類について解説していきたいと思います。また二枚貝特有の食中毒の原因についても紹介していきます。

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身近な貝の種類

私たちの身近にはたくさんの貝類が生息しています。代表的なものをいくつか紹介していきますが、中には食べたことがない種類もあるかもしれませんね!

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あさり貝

日本人の生活の中で一番有名で人気のある貝類は「あさり」ですね。2枚の貝殻がお互いに合わさって体を守るように作られています。主な産地は福岡や熊本で、年に2回の旬があるのが特徴です。2月の後半から4月、2回目は9月から10月までが旬になります。

しじみ貝

しじみ貝はお吸い物に使われるのが一般的です。シジミの産地と言えば島根県ですね。しじみにはオルニチンという栄養素が豊富に含まれており、体は小さいながらもうれしい栄養素が豊富と言われています。 

はまぐり

ハマグリはアサリやシジミと似ている形をした二枚貝です。ハマグリはお吸い物として使うことも出来ますし鍋物やバーベキューでも活躍する、非常に人気の高い貝類です。主な産地は鹿児島です。

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サザエ

独特な形が特徴的なサザエはバーベキューシーズンになると需要が高まる貝類です。天然のものを見かけることもできますがほとんどの場合は長崎産の養殖ものと言われています。素材は貝殻を利用してつぼ焼きにしたり刺身や塩ゆでなど、サザエ本来の味わいで食べられるのが一般的で人気が高い貝類です。

ホタテ貝

ホタテもあさりと同じく私たちの日常に馴染んでいる貝類ですよね。バーベキューの時には主役級の存在感を見せます。お刺身としてもお寿司のネタとしても優秀です。

主な産地は宮城県や北海道で、北海道のものは天然なものが入ってくるのでとても人気が高いと言われています。手のひらサイズくらいの大きさなので、他の貝類に比べてもかなり大きなサイズだと言えます。

牡蠣

牡蠣もかなり有名な貝類です。日本で食べられている印象が強いかもしれませんが、牡蠣は海外でもかなり需要がある食材です。オイスターバーといった牡蠣を食べる専門のお店もあったりオイスターソースの減量になるなど、世界的に需要がある貝類です。牡蠣はそのまま生で食べたり、焼き牡蠣にしたりカキフライにするなど様々な料理法があるのも特徴ですね。

アワビ

アワビといえば高級な貝類のイメージがあると思います。似ているものにトコブシ、ながらめという種類がいます。プロの料理人が調理したアワビはふんわりやわらかく絶品だと言います。

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真ツブ貝

ツブ貝はとても食感が良く、上品な味わいが特徴的な貝類です。煮つけにしても良いし焼き鳥のように串に刺して炭で焼いても美味しいですね!ツブ貝も非常に人気の高い貝類の一つです。

カラス貝・ムール貝

その他に有名な貝類といえばムール貝です。これは本当の名前はムラサキイガイといいますが、カラス貝、ムール貝、ニタリ貝、シュウリ貝などといった様々な名前を持ちます。 お味噌汁やお吸い物、パエリアなどに使われるのが一般的ですよね。

とても風味がよく、入れるだけで海鮮の風味をまとわせることができるのでおすすめです。

その他の貝類

その他にも私たちの身近な貝類はたくさんあります。

  • かめのて
  • よだれ貝
  • みくり貝
  • チャンバラ貝
  • 黒みな
  • バイ貝
  • ながにし貝
  • こう貝
  • さらばてい
  • ほら貝
  • マテ貝
  • みる貝
  • あか貝

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二枚貝は貝毒という怖い毒を持つことも

貝類には様々な種類があることを伝えしましたが、2枚の貝殻が蓋になるように合わさったものを二枚貝と言います。

二枚貝は一般的に海中のプランクトンを餌にしています。ですが時々そのプランクトンの中に毒を持つ種類のものが大量発生することがあるのです。有毒なプランクトンを餌として食べた場合、その二枚貝の体内に毒が蓄積していきます。こうすることにより有毒化した貝を、人間が食べる事によって生じるものを貝毒といいます。

貝毒の種類

貝毒には麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類あります麻痺性貝毒の代表的な毒成分はゴニオトキシンとサキシトキシンです。これらは水溶性の神経毒で、神経筋肉系を強力に麻痺させるので非常に危険です。 

麻痺性貝毒はふぐ毒に匹敵する?
魚介類で毒と言えば、ふぐ毒が有名ですよね。ふぐ毒は「テトロドトキシン」という強力な毒が体に入ることで生じます。食後20分から3時間までに、口唇、舌端、指先のしびれが始まり、頭痛、腹痛などを伴い、激しい嘔吐、それから体の感覚がなくなり、血圧が低下していきます。まもなく全身まひの状態になり、死に至ることが多いのです。このような恐ろしい毒ですが、貝毒もまたふぐ毒に匹敵するほどの強力な毒と言われています。

もう一種類の下痢性貝毒の代表的な毒成分はオカダ酸とディノフィシストキシンです。主に下痢や吐き気、嘔吐、激しい腹痛などの消化器系の症状を引き起こします。食後30分から4時間以内に症状が出ることが多く、発熱がないことで他の毒と区別することができます。麻痺性貝毒と異なり、3日程度で全快し、死亡例はありません。

販売されている貝は安全!

では二枚貝を食べられなくなると言うかと言うとそうではありません。これは貝毒の監視システムが非常に優秀であるからで、毒化した貝類は市場に出ることはまずありません。原因プランクトンの出現をあらかじめ予測する技術も開発されており、最近では貝毒の被害はほとんど見られなくなっています。

自分で採った貝には注意が必要!

ただしこのような監視システムが適応されるのは販売されている貝に限った話です。なので自分で採った貝類は出荷規制の対象外になるため注意が必要です。自分で採った貝を食べて良いのは「安全宣言」が出ている海域だけのものにしましょう。安全宣言が出ていない海域の二枚貝は採取しても絶対に食べないようにしてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 私たちの身の回りにはたくさんの貝類がいる
  • それぞれ独特な特徴を持つ
  • 二枚貝には貝毒をもつ可能性がある
  • スーパーなどで販売されている二枚貝は基本的には安心
  • 自分で採った貝には注意が必要

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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