冬になると美味しくなるのが柑橘系の果物「みかん」です。通常、スーパーで売っているみかんにはありませんが、たまにみかんの皮に黒い点のような物質が付着していることがあります。この「みかんについた黒い点」は一体何なのでしょうか?今回の記事では、みかんについて、以下のようなことをまとめています。
- みかんについた黒い点は何?
- ヤノネカイガラムシとは何?
- みかんの中身が黒かったら?
この記事を読んで頂くと、みかんに付着した黒い点の事や、みかんを食べる際の注意点が全て分かるでしょう。早速、記事を進めていきます。
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目次
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みかんの皮に黒い点々が…
スーパーで販売されているみかんは、きれいな見た目の商品しか売られていませんが、農家から直接頂くようなみかんには「黒い点」がついていることがたまにあります。これって一体なんなのでしょうか?
ヤノネカイガラムシ
考えられる理由の1つ目は「ヤノネカイガラムシがついている事」です。ヤノネカイガラムシとはみかんなどの柑橘系果物に付着する害虫の事。ヤノネカイガラムシがみかんの果実についてしまうと、見た目が悪くなり、商品価値が下がるため、農家の方は付着しないように農薬などを使って駆除しています。
ただ、ヤノネカイガラムシがついていても、見た目があまり良くないだけで、普通のみかんと同様に食べることは出来るので、安心して食べましょう。
カンキツ黒点病
別の考えられる理由としては「カンキツ黒点病」があります。カンキツ黒点病は柑橘類に発生する病気の一種で、ヤノネカイガラムシ同様に、果実に黒い点を残します。多くの場合は、みかんの木や枝、葉っぱなどに発生しますが、実にも害が及ぶことがあるのです。
とはいえ、カンキツ黒点病にかかったみかんの果実も通常通り食べて問題ないと言われています。皮を剥いて普通通り食べてしまいましょう。
カビ
3つ目の原因としては「カビ」が考えられます。カビがみかんに生えていたら、迷わずに「食べずに捨てること」をおすすめします。カビの毒性は加熱しても下がらないと言われているので、食べることは危険です。皮だけに付着しているからと言って、実だけを食べることもやめましょう。
ちなみに、みかんに生えるカビは通常、「白っぽいカビ」からスタートし、段々と黒っぽい色に変化します。そのため、黒いカビが生えていた場合は、かなり腐食が進んでいる状態だと覚えておきましょう。いずれのカビが生えていた場合でも、すぐに捨てられることをおすすめします。
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ヤノネカイガラムシとは
みかんの黒い点の原因の一つ「ヤノネカイガラムシ」とはどんな虫なのでしょうか?簡単に見ていきましょう。
みかんの天敵
ヤノネカイガラムシとは、柑橘類にしか発生しない害虫です。紫褐色や灰紫褐色の色をしていて長さ2.5~3.5mmくらいのサイズの形状をしています。通常は、葉っぱの裏側などに密集して発生しますが、駆除が上手く出来ていないと、みかんの実にも付着してしまうのです。
ヤノネカイガラムシが付着してしまうと、その部分が黒い点のような見た目になります。
ごまみかんとも呼ばれる
ヤノネカイガラムシが付着しているみかんの事を「ごまみかん」とも言います。ごまみかんになると、見た目があまりきれいではないので、通常の商品としてスーパーで販売されることはないでしょう。
ただ、ごまみかんは前述した通り普通に食べても問題のない状態なので、ごまみかんだと分かった場合は、通常通りにみかんを食べてしまいましょう。
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剥いたら中身が黒かった…
ここまでは、「みかんの表面の皮についた黒い点」についてお話してきました。ここからは、「みかんの中身が黒くなっている場合」について見ていきましょう。
カビ
みかんの中身が黒ずんでいる場合、可能性として高いのは「カビ」です。もし、みかんの中身がカビによって腐食していた場合は、絶対に食べてはいけません。みかんの外側の皮に付着したカビ菌は、みかんの実の中にカビ毒を放出し続けるため、次第にみかんそのものがカビてしまうのです。
虫がいた痕跡
みかんの中身が黒ずんでいる原因としてもう一つ考えられるのは、虫がいたので黒ずんでいる場合」です。この場合も、みかんの実が傷んでいる可能性は高いので、食べない方がいいでしょう。みかんの皮に黒い虫がついているぐらいであれば、中身は食べても問題ありませんが、実にまで虫が入り込んでいる場合は、食べられない事をおすすめします。
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みかんは腐ったらどうなる?
みかんは腐ってしまうと、以下のような状態になります。
- 表面に白いカビが生える
- 触るとカサカサして、柔らかくなる
- カビ臭いにおいを放つ
こういった状態になったみかんは、食べられないためすぐにでも捨てられることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「みかんについた黒い点」や「腐ったみかん」などについて、詳しく解説してきました。最後に記事内容を振り返っていきます。
この記事をまとめると
- みかんの表面に黒い点が付いている場合は、ヤノネカイガラムシの可能性が高いので食べても問題ない
- みかんの表面にカビがついていたらすぐに捨てる
- みかんの中身が黒っぽくなっていたら、食べない方がいい
こういった内容でした。冬になるとみかんはより一層美味しくなります。早速みかんを買いに行って、おいしく頂いてしまいましょう!
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