血液をサラサラにする効果が高いとして非常に有名な玉ねぎは、私たちの毎日の食生活に親しんでいる食材ですよね。血液をサラサラにする効果以外にも様々な栄養価を含む玉ねぎは、炒め物にしても煮込み料理にしてもとてもおいしく食べることができます。
そんな玉ねぎですが実は食べ過ぎてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまうという話もよく聞きます。皆さんはご存知ですか?
今回の記事では玉ねぎとはどのような食材なのか、玉ねぎを食べ過ぎるとどのような悪影響を引き起こす可能性があるのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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玉ねぎってどんな野菜?
分類 | ネギ科ネギ属 |
原産地 | 中央アジア |
由来 | ラテン語で「集合体」を意味する「union」から |
英語でいうと | onion |
玉ねぎの起源は、ローマやエジプト・ギリシャで紀元前前から栽培されていたと言われています。大元となった野生種は発見されていないので定かではありませんが、その歴史は古いものです。
それからヨーロッパ各地に広まったのは16世紀頃で、日本へは江戸時代に伝来しました。始めは食用ではなく鑑賞用の玉ねぎで、本格的に食用玉ねぎの栽培が開始されたのは明治時代です。
英語では「onion(オニオン)」と言いますが、ラテン語で集合体を意味する「union(ユニオン)」が由来となっており、玉ねぎの葉が重なる様子を表しています。玉ねぎは大きく分けて「東欧系の辛み品種」と「南欧系の甘み品種」がありますが、日本で栽培されている玉ねぎのほとんどが辛み品種となっています。
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玉ねぎに多く含まれる主な4つの栄養素
たまねぎの香りと辛みやツンとした香りの原因は硫化アリルという成分で、ビタミンBを吸収しやすくする働きがあります。腸内環境を整える作用のある食物繊維やオリゴ糖も豊富で便秘解消効果も期待できます。また、体内の塩分調節を行い利尿作用を持つカリウムも多く、むくみ改善や冷え性改善が期待できます。
- 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- オリゴ糖:オリゴ糖は、複数のブドウ糖、果糖といった単糖類が結合して鎖になった状態のものです。体内に入ってから酵素で分解されるため、血糖値の急激な上昇を抑えることが知られています。虫歯にもなりにくく、腸内環境を整える働きも持っています。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
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玉ねぎの食べすぎは体に悪いの?
先ほどの説明で玉ねぎがたくさんの栄養素が含まれていることが分かっていただけたと思います。そんな優秀な玉ねぎですが、優秀な栄養素を含んでいるからこそ食べ過ぎてしまうと良くないということなのです。次は玉ねぎの食べ過ぎによる体への影響について解説していきます。
吐き気や嘔吐を引き起こす可能性がある
玉ねぎの食べ過ぎで起こり得る症状で一番代表的なものが「吐き気と嘔吐」です。これは玉ねぎに含まれるアリシンが原因になります。
アリシンには強い殺菌作用があるのですがその反面で刺激が少し強い成分でもあります。そのため玉ねぎを食べ過ぎることによってアリシンが過剰に摂取されてしまうと、胃の負担が強くなり胃酸が大量に分泌されることによって吐き気や嘔吐が引き起こされる可能性があります。
胃もたれ
先ほどの延長線上の話でもありますが、アリシンの刺激によって胃酸が過度に分泌されてしまうと胃もたれが生じる場合があります。
体臭がきつくなる
玉ねぎに含まれている硫化アリルという成分が体臭はキツくしてしまうことがあると言われています。そもそも硫化アリル玉ねぎの独特のネギ臭を作っている成分でもあるのですが、これが血液を通して全身に広がって汗から玉ねぎの匂いが出てしまうようになります。
体臭だけでなく口臭や便臭も硫化アリルによって匂いが強くなるといわれています。これらの症状は玉ねぎを少量食べただけでは特に問題になってきませんが、大量に摂取してしまうと臭いがきつくなる傾向にあるようです。
〇硫化アリルって悪いものなの?
ここまでの説明では硫化アリルは悪いものとして捉えがちですが、玉ねぎを食べると血液がサラサラになるという作用は、この硫化アリルのおかげです。硫化アリルは血中にできてしまった血の固まりを溶かす作用があり、そのほかにも脂質を分解してコレステロールを下げる効果など生活習慣病の予防などに効果的な成分としても有名なのです。
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玉ねぎは1日どのくらいなら食べても良いの?
ここまでは玉ねぎの食べ過ぎによる悪影響について解説してきました。では1日どれくらいまでなら玉ねぎを食べて良いのかについて解説していきます。
玉ねぎは1日「1個」までであれば、体に悪影響を及ぼすことはないと言われています。また体臭の原因になる酸化アリルを減らしたいのであれば、食べる前に少しだけ水にさらしておく時間を設けておけば水に酸化アリルが溶け出してくれるので、大量に摂取することはなくなります。
ただ健康効果を持つのも酸化アリルなので、水にさらしすぎてしまうと酸化アリルのほとんどが抜け出てしまうので注意しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 玉ねぎは紀元前前から栽培されていたと言われている
- 非常に栄養価が高い食材で特に血液をサラサラにする効果が高い
- 玉ねぎに含まれるアリシンには殺菌効果とともに強い刺激を持つ
- アリシンの摂り過ぎは吐き気や胃もたれなどの原因になってしまう
- 酸化アリルは血液中を回ると体臭がきつくなる
- 玉ねぎ一日一個までなら食べ過ぎにはならない
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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