妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“猪肉”は妊婦さんが食べてもいいのでしょうか?妊娠中に食べる危険性の有無や、栄養素と共に解説いたします。
- 猪肉は妊娠中でも食べられる?
- 猪肉が含む主な栄養素
- 生焼けは食中毒に注意
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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猪肉ってどんな食べ物?
エネルギー(100gあたり) | 268kcal |
糖質量(100gあたり) | 0.5g |
猪肉は甘くてとろけるような食感で、しつこくない脂が特徴的なお肉です。最近よく「ジビエ」という言葉を耳にしますが、猪肉もジビエ料理として人気があります。
高タンパクで疲労回復や新陳代謝を促すのに必要な栄養素が豊富で、体に良いも魅力の一つです。低カロリーなのでヘルシーで人気があります。
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猪肉は妊娠中でも食べられる?
猪肉は、妊娠中でも食べられるお肉です◎ 猪肉に含まれる“たんぱく質”や、“ビタミンB群“などがあります。特にビタミンB1の含有量が非常に高く、高タンパクで栄養価の高いお肉です。それぞれの妊婦さんへの効果について詳しく見てみましょう。
妊娠中期以降はタンパク質量を増やして
タンパク質は体を作る上で欠かせない栄養素ですが、妊娠中は妊娠前よりも摂取量を増やす必要があります。妊娠初期・中期・後期それぞれの摂取目安量はこちらです。
- 妊娠前の成人女性…50g/1日
- 妊娠初期…50g/1日
- 妊娠中期…60g/1日
- 妊娠後期…75g/1日
妊娠中期以降、胎児の成長に合わせて摂取すべきたんぱく質量がアップします。1日50gだった妊娠前・妊娠初期よりも+10g必要量が増えて1日60gを、後期には1日75gを目安に摂ることが望ましいとされています。
ビタミンB群の各効果とは?
ビタミンB群の中でも、猪肉に含まれるB1・B2・B6には、妊婦さんにとってこのような効果があります。
- ビタミンB1…糖質をエネルギーに変える時に必要
- ビタミンB2…タンパク質の代謝に働き成長を促進
- ビタミンB6…鉄分の合成を高めてつわりの吐き気を軽減
どれもビタミンBですが、それぞれに異なる働きがあります。
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猪肉に多く含まれる主な5つの栄養素
猪肉はジビエの中でも栄養価が高く、低カロリーで高タンパクなお肉です。血管の健康を保つ不飽和脂肪酸や、疲労回復効果のあるビタミンB1といったビタミンB群も含まれています。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- 不飽和脂肪酸:不飽和脂肪酸は、分子中に二重結合を多く含む構造を持つ脂質で、植物の種を絞った油や魚に多く含まれています。加えて、常温で液体になるのが特徴で体内では、悪玉コレステロールの数値を下げる、脳機能改善といった役割を持つ脂質です。
- ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
- ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
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猪肉の生焼けは食中毒に注意して!
猪肉を食べる際は、生焼けによる食中毒に注意が必要です。その原因菌は、トキソプラズマ菌やリステリア菌によるものです。
妊娠中は、免疫力が低下して食中毒や感染症にかかりやすくなります。万が一トキソプラズマ菌食中毒となると胎児が『先天性トキソプラズマ症』となり、先天性障害や流産を起こすリスクがあるので、妊娠中はより注意する必要があります。リステリア菌に関しても、下記のような危険性があります。
- 治療に必要な薬が制限される
- 繰り返す下痢によって子宮収縮が起こる
- 子宮収縮によって酸素や栄養が届きにくくなる
- 酷い場合は流産に繋がる可能性もゼロではない
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妊娠中でも安全おいしい猪肉のおススメレシピ
妊娠中に猪肉を食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメの猪肉レシピをご紹介!しっかり加熱した猪肉で、ジビエ料理を楽しみましょう。
グリル
妊娠中でも猪肉を食べる際は、しっかり加熱することが絶対です。生焼けも食中毒になる可能性があるので、フライパンでグリルするかオーブンでじっくり中心部まで焼き上げましょう。
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。 妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう! 妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中に積極的に摂りたい食材
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 猪肉は妊娠中でも食べられるオススメの栄養源!
- 猪肉に含まれるたんぱく質:妊娠前より必要なエネルギー源
- 猪肉に含まれるビタミンB群:DNAの合成や代謝をサポート
- 免疫力が低下する妊娠中は、食中毒になりやすいため生焼けには注意!
猪肉はたんぱく質やビタミンB群が豊富なので、妊娠中でも栄養価の高い食材として食べることができます。その際は生焼けに注意し、しっかり加熱しましょう。
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