甘栗を毎日食べるのは体に良いの?食べ過ぎるとどうなる?気になる栄養素や効果効能

皆さんは栗はお好きですか?10月になって秋めいてきたので、秋の食品が恋しくなってきたのではないでしょうか。秋の代表的な食品といえばさつまいもやかぼちゃなどと同じく栗も有名ですよね。

栗といえばほろほろとした食感が特徴的で、独特の風味と甘さが一度食べたらやみつきになってしまうほど美味しい食材です。その中でも甘栗は特に甘さが強く、まるでスイーツのように食べることができるので子供から大人まで愛されている食材です。

今回の記事では栗はどんな食べ物のか、栄養素はどのようなものが含まれているのか、毎日食べたり食べ過ぎるとどのような悪影響を及ぼす可能性があるのかについて解説していきたいと思います。

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栗ってどんな食べ物?

学名 Castanea crenata
分類 ブナ科クリ属
原産地 日本、中国、朝鮮半島南部など
フランス語名 chataigne
ドイツ語名 Edelkastanie
旬の時期 9月〜10月
主な生産地 茨城、熊本、愛媛

栗は木になる木の実ですが、実は「果物」に分類されます。歴史は古く9000年前から日本にあったと言われています。石器時代の縄文遺跡からは「炭化した栗」が見つかっています。

原産地はアジア・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカなど北半球の各地で、世界的に見ても栗は古くから存在していました。品種も豊富にありますが、大きく分けると日本栗・中国栗・西洋栗の3種となっています。

栗の栄養素

栗は良質なたんぱく質を含み、エネルギー代謝を助けるビタミンB群も豊富でエネルギーを補給します。特にビタミンB1が多く、糖質やアミノ酸の代謝に関わっています。

渋皮にはポリフェノールの一つであるタンニンが多く、強い抗酸化作用で老化防止やガン予防に効果的です。ビタミンCは本来熱に弱い栄養素ですが、栗のビタミンCはでんぷん質に包まれているため熱に強いのが特徴です。

  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • タンニン:タンニンはポリフェノールの一種で、植物の渋みの味を持つ物質です。ワインやお茶、柿に含まれており、人間の体内の細菌の増殖を抑え駆除をする力があるので、食中毒の予防や風邪の予防に役立ちます。便を硬くして下痢を改善する効果もある栄養分です。

期待できる効果

栗はタンニン・ビタミンCの抗酸化作用と、ビタミンB群の働きで慢性的な疲れをすっきり解消してくれます。また、ガン予防や老化防止になるのでアンチエイジングにも効果的です。

<栗を食べることで期待できる効果・効能>

  • 風邪や感染症予防
  • 疲労回復効果
  • 老化の抑制
  • がん予防
  • アンチエイジング効果

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栗を食べ過ぎると生じる副作用とは?

栗はたくさんの栄養素を含む食材だということがわかりましたね。甘栗だとついつい食べ過ぎてしまいますが、栄養豊富で健康効果が高い部分食べ過ぎてしまうと副作用が生じてしまう可能性もあるようです。いくつかピックアップして食べ過ぎによる副作用を解説していきます。 

胃痛・腹痛

食物繊維が豊富なゆえ、食べ過ぎると胃痛・腹痛を起こすことも。体内での消化が追いつかず、腹痛と共に下痢してしまうこともあるので注意しましょう。

吐き気

消化器症状の一つに吐き気があります。おならや胃痛・腹痛と比べると発症する可能性は低いですが、人によっては吐き気・そして嘔吐する場合もあります。

お腹が張る

栗には不溶性食物繊維が含まれているため、食べ過ぎると消化しきれず腸内でメタンガスを発生させます。腸内でメタンガスが発生すると、当然お腹の中はガスで充満します。するとお腹がパンパンに張ることも。おならをして排出すれば解消しますが、ガスのせいでお腹が張り、苦しくなることがあります。

おならが出る

先ほども説明しましたが栗を食べることでお腹が張ることがあります。これは大腸の中で腐敗している証拠で、腐った臭いと共におならが出てしまいますしかし、不溶性食物繊維には整腸作用があるため、食べ過ぎなければ体に嬉しい栄養素です。便秘解消効果もあります。

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甘栗は毎日食べてもいいの?

栗は食べ過ぎてしまうとやはり様々な影響が出ることがわかりましたね。ですが栗が好きな人にとっては毎日食べたいくらいだと思います。基本的に甘栗は「1日の摂取量さえ守れば毎日食べても良い食材」だといえます。1日に食べて良い摂取目安量を見てみましょう。

1日の栗の目安量

大人…1日10個まで

子供…1日5個まで

大人はだいたい1日10個まで、子どもは5個までが目安量です。食べ過ぎるとおならや腹痛・吐き気の原因にもなりますので、体の様子を見ながら食べすぎないようにしましょう!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?これからシーズンを迎える栗には様々な優秀な栄養素が含まれていることが分かっていただけたかと思います。この記事を見てきっと皆さんも栗を食べたくなったのではないでしょうか?もちろん毎日食べても良いのですが、摂取量だけには注意して食べるようにしましょう。

この記事をまとめると

  • 栗は木の実だが分類的には果物に含まれる
  • ビタミン類やポリフェノールが豊富に含まれている
  • 食べ過ぎてしまうと腹痛やガスが溜まる原因になる
  • 1日の推奨摂取量は大人なら1日10個まで子供なら5個まで
  • 量さえ守れば毎日食べても問題ない

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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