画像:市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク
ウマズラハギという魚をご存知でしょうか?名前にぴったりな、面長の顔をした魚です。ひょうきんな見た目をしていますが、とても美味しい魚なんですよ。
特に肝が美味しいと大人気。昔から、カワハギの代用品として知られ、比較的安い値段で購入できます。しかし、ウマズラハギは臭いことでも有名。この記事では、ウマズラハギの臭いの原因や臭いの取り除き方、美味しい食べ方を紹介しています。
ウマズラハギを美味しく楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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ウマズラハギの臭いの原因は?
ウマズラハギが美味しいと聞いて購入したり釣ったりしても、臭いがきつくて食べられなかった。という方も少なくありません。なぜウマズラハギはそれほどの臭いを発するのでしょうか?その原因を紹介します。
原因は腸に!
ウマズラハギの臭いの原因は腸にあります。消化の力が強いためなのか、釣ってから2時間ほど経つと強烈な臭いが発生してきます。そして6時間ほど経つとお腹のあたりが茶色く変色していきます。
そのため、締めたあとはできるだけ早く腸を出しておくのがおすすめです。ウマズラハギは雑食なので、臭いにも個体差が生じます。
腸の取り方
おなかをハサミで切り、腸を引き出してください。血は臭くありませんが、血抜きをしてからクーラーボックスに入れて持ち帰ると良いでしょう。
ニガ玉とは
ニガ玉とは、青や緑、黄色の色をしており、肝の横にあります。これを潰すと苦くなるので気をつけてください。腸を出すときに一緒に取り除くのがおすすめです。ウマズラハギは肝が一番美味しいと言われています。
ニガ玉を潰すと肝が食べられなくなるので注意しましょう。
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ウマズラハギのレシピ
ウマズラハギはクセがなく、さっぱりとして甘みがある魚で、さまざまな料理が楽しめます。ここでは、ウマズラハギの捌き方と、おすすめのレシピをご紹介します。
ウマズラハギの捌き方
きちんと腸を処理した状態でも、捌くときは臭みを感じる場合があります。しかし身に臭いは付いていないので安心してください。ウマズラハギは皮が非常に硬いのが特徴です。そのため、キレイに剥ぐことができるでしょう。
頭に角があるので、事前に切り落としておくのがおすすめです。
- 第一背びれ(頭にある角)を切り落とします
- ウマズラハギを縦に置き、目の後ろに包丁を入れ、内臓を引きはがします。
- 皮を剥ぎます。
- しっぽ・側面に切れ目を入れます
- 切れ目から包丁を入れ、骨に沿って少しずつ身を剝がしていきます。
- 中骨まで剥がしたら、ウマズラハギを上下逆にし、先ほどと同じように側面に切れ目を入れ、身を剥がしていきます。
- 中骨付近の身を切り離します。
- 裏返しにし、同じように身を剥がせば、三枚おろしの完成です。
ウマズラハギの煮付け
サイズの小さいウマズラハギは、煮付けにするのがおすすめです。身離れがよく、ほろほろとやわらかな食感が楽しめます。ウマズラハギはさっぱりとした味わいが特徴なので、甘辛い味付けにしても薄味にしても美味しくいただけるでしょう。
- えらと内臓を取り除いたウマズラハギ(2匹)を湯引きします
- 砂糖(20g)・酒(20cc)・水(500cc)を鍋に入れ、沸騰させます。
- 沸騰したら、ウマズラハギ・しょうゆ(20cc)・みりん(40cc)・しょうが(10g)を入れます。
- 落し蓋をし、灰汁を取りながら中火で10分ほど煮ます。
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その他に腸が臭い魚は?
腸がくさい魚はウマズラハギの他に、カワハギがいます。カワハギは高級魚として江戸時代から親しまれており、その代用品としてウマズラハギが使われることもあるほど、近い種類の魚なのです。
皮をはぐときれいにめくれるのが特徴のカワハギで、ウマズラハギより臭いが出るのが遅いですが、ウマズラハギと同様しっかりした処理が必要です。
カワハギの腸・ニガ玉の取り方
カワハギも、臭いを防ぐために釣ったあと腸を抜くことが大切です。カワハギの腸はとても長いのが特徴。包丁で切って腸を潰すとかなり臭いので気をつけましょう。角はウマズラハギと同様鋭利なので、注意してください。
- はさみで角を切る
- はさみでお腹を5mmほど切る
- お腹を押すと腸が出てくる。
- 引き抜いて完了です。
カワハギの捌き方
基本的にウマズラハギと捌き方は同じです。
- 角を切り落とします
- 角の後ろから包丁を入れ、主骨に当たったところで止めます
- 手で頭と胴を引き裂きます
- 皮を剥ぎます
- 肝を取り外します
- 一度水洗いをします
- しっぽ・側面に切れ目を入れます
- 切れ目から包丁を入れ、骨に沿って少しずつ身を剝がしていきます。
これを裏表で行います。
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カワハギの美味しい食べ方
カワハギの肝は「海のフォアグラ」と呼ばれるほど美味しいと評判です。カワハギを食べる機会があるときは、ぜひ肝も楽しみましょう。また、カワハギは生や焼き・煮・揚げなどさまざまな調理方法で楽しまれています。
肝と一緒に食べるならお刺身がおすすめ。カワハギのお刺身は弾力があるのが特徴です。見た目はフグのお刺身にそっくり。肝と一緒に食べたり、肝を醤油に溶かしていただくのも美味しいですよ。寒い時期にはカワハギの鍋がぴったり。カワハギから出る出汁も絶品で、文字通りカワハギのすべてが楽しめます。
まとめ
ウマズラハギの臭いの原因についてご紹介しました。ウマズラハギはとても美味しいと評判ですが、処理を間違えると酷い臭いで食べるのを躊躇してしまうでしょう。
ウマズラハギの処理方法を参考に、美味しく調理して楽しみましょう。
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