皆さんは菊芋という食材をご存知ですか?菊芋は最近とても注目を集めている食品のひとつです。その理由として菊芋に含まれる「イヌリン」という成分が、ダイエットに効果的であったり、便秘を改善してくれたり、糖尿病などの生活習慣病の予防や治療に効果的だということが分かったからです。
今回の記事では菊芋とはどのような食材なのか、イヌリンとはどのような成分なのか、菊芋の色の変化、保存方法について解説していきたいと思います。
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目次
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菊芋ってどんな野菜?
菊芋は北アメリカを原産地とするいもの一種で、日本には江戸時代に家畜の飼料用として伝来しました。そのため当時は「豚いも」という名前でも呼ばれていたようです。
食べる部分は根っこの部分で、加熱するとほくほくとした食感でほのかに甘みもあります。里芋に似ていますが生で食べることのできる野菜で、生の場合はサクサクとした食感を楽しめます。淡白な味なので濃いめの味付け料理に用いられる根菜です。
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菊芋に含まれる主な栄養素
菊芋の「イヌリン」はとても優秀
菊芋には「天然のインシュリン」と呼ばれる「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、最近では美容や健康面から注目を集めています。他の食品(たまねぎ、ねぎ、にんにく)にも微量ではありますがイヌリンが含まれています。それに比べて菊芋は繊維の60%がイヌリンで出来ているので、ダントツで含有量が多いのです。
<イヌリンの効果>
- 食べ過ぎを防ぐ(ダイエット効果)
- 血糖値の上昇を抑制
- 生活習慣病の予防・改善
- 整腸作用
- コレステロールの低下
このようにたくさんの体に嬉しい効果がイヌリンを摂取することで期待することができるのです。特に血糖値の上昇を防ぐ効果が高いので唐揚げや油もの、糖質がたくさん含まれているものと一緒に食べることでより効果を発揮します。
糖尿病になってしまうと、血糖値が高い状態がずっと続いてしまうので、体中の血管を壊し続け、はじめは目や指先の細い血管が詰まり、そのうち血液をきれいにする役割のある腎臓が疲弊して腎臓病になってしまうなど様々な病気につながってしまうのです。なので血糖値が高い状態や急上昇は早めに対処しなければいけないものといわれています。
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菊芋は色が変化する?
菊芋は保存しているときに日光に当ててしまうと、葉緑体ができてきてどんどん緑色になります。緑色になったり、芽が生えると毒ができてしまうの?と心配になりがちですが、菊芋の場合は緑色に変色しても芽が生えても問題なく食べることができます。
ただし緑色になるとアクが強くなってきて、えぐみが強くなる傾向になりますのでなるべく保存するときは日光に当てないようにしてください。
切ったらピンク色だった!大丈夫?
一部の菊芋は切った時に、中に赤い斑点がある場合があります。これはほとんどの場合「ポリフェノール」によるものとされています。ポリフェノールというのは植物にはたいてい含まれている成分のことで、外敵から身を守るために植物が独自に分泌させる成分のことを言います。
菊芋が育つ間、もしくは収穫する時に傷がついてしまうと空気にポリフェノールが増えてしまい酸化することで赤く色が変化することがあるようです。その他にも収穫してから日が経っている菊芋には赤い斑点が出ることもあります。
ポリフェノール以外には「菊芋の成長段階で生じる病気」によって赤く変色するという風に解説している専門家もいますが、具体的には言及されていません。
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菊芋の保存方法
菊芋はあまりメジャーな野菜ではなく扱いに慣れていない方が多いと思いますので、次は菊芋の正しい保存方法について解説します。
冷蔵保存
冷蔵保存する場合は、新聞紙に包んで、袋に入れてから野菜室で保管しましょう。このとき、土は洗い流さずにそのまま保存するのがポイントです。
なぜなら、菊芋は水分に弱く、洗うと傷みやすくなってしまうためです。また、水洗いすると、イヌリンも減ってしまいます。冷蔵保存の場合、約1週間で食べ切ってしまいましょう。
冷凍保存
冷凍保存する場合は、皮を剥いて千切りや輪切りにします。密封できる袋に平らにして入れ、アルミトレイなどに乗せて冷凍してください。解凍後は煮物や炒め物など火を通す料理に使うといいでしょう。
なぜなら、菊芋は1度冷凍すると、本来のシャキシャキした食感が失われてしまうためです。冷凍保存の場合、約1ヶ月以内には食べ切るようにしてくださいね。
乾燥させて保存
菊芋は乾燥させることもできます。菊芋をスライサーで薄くスライスし、ザルや網に乗せ、数日天日干しします。完全に乾いたら密閉できる袋に入れて、涼しいところで保管してください。保存期間はうまく乾燥していると1年程です。
乾燥させてできた菊芋チップスはそのままでも食べられます。また、油との相性もいいので、天ぷらや炒め物にもよく合います。水で戻すときんぴらや味噌漬けとしても楽しめますよ。
長期保存
菊芋は土に埋めておくと、長期保存できます。これは、菊芋の生命力が強く、春に芽を出すまで自然な状態で生き続けられるためです。ただし、菊芋の旬は冬であり、温度が高くなると発芽してしまうので、土中保存は冬限定にしましょう。
寒すぎても品質が劣化してしまうので、土中も凍るほどの寒い地域ではプランターなどに入れて室内で管理してください。土に埋めておくと2ヶ月以上長持ちします。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。菊芋は優秀な栄養素を含む素晴らしい食品ですが、まだ知名度が低い食品なので扱いが苦手な人が多い印象があります。ですが非常に使いやすい食材でもありますので、是非菊芋料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
この記事をまとめると
- 菊芋に含まれるイヌリンは医療業界や美容業界で非常に注目が集まっている成分
- 緑色やピンク色に変化することがあるが、特に問題なく食べることができる
- 冷蔵保存では比較的痛みやすいので注意しよう
- 冷凍保存や乾燥させて保存するのがおすすめ
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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