冬になると無性に食べたくなる魚介類といえば「カニ」ですよね!独特の風味や食感、程よい磯の香りがとってもおいしいカニは日本人に愛されてやまない食材です。様々な旅行プランにもカニの食べ放題というイベントが織り込まれているくらい人気のある食材ですが、カニの食べすぎは体に悪いという情報も少なくありません。
今回の記事ではカニに含まれる栄養素や、食べ過ぎた場合に生じる悪影響について解説していきたいと思います。
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目次
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カニの栄養とは?
ではまずカニに含まれている栄養素について解説していきます。カニには他の食品ではなかなか摂取することが難しい栄養成分を多く含んでいるという特徴もあるんです!
<カニ100gあたりの栄養素>
- カロリー 57kcal
- 糖質 0.1g
- タンパク質 13.9g
- 亜鉛 2.6mg
- 銅 0.35mg
- ビタミンB12 14.3μg
- ナイアシン 8.0mg
- プリン体 100~136mg
その他にもタウリンやアスタキサンチンが含まれていると言われています。ちなみにカニの足一本あたりのカロリーは6kcalで糖質は0gで、カニの水煮一缶のカロリーは77kcalで糖質は3.6gです。このデータだけ見るとそれほどカロリーも高くありませんし、タンパク質が豊富に含まれているため非常にヘルシーな食品だとは言えますね!
カニのプリン体ってそもそも高いの?
カニを食べるとよく言われるのが、痛風になってしまうということではありませんか?よくよく話を聞いてみるとかににはプリン体がたくさん含まれているから、食べ過ぎると尿酸値が上がって痛風になりやすくなるということです。ですがこれは事実なのでしょうか?
先ほどの情報としてカニ100gに含まれるプリン体は100~136mgという解説を行いました。実はこのプリン体の量は食品におけるプリン体量としてはかなり少ない部類です。
プリン体がたくさん含まれている食品というは100gあたりに300mg以上ものプリン体が含まれている食品を言います。こう考えると彼にはプリン体が多いと言われている食品の1/3程度しかプリン体が含まれていませんので、一度にたくさんの量を食べ過ぎなければ尿酸値に大きな影響を与えないと言えるでしょう。
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カニの食べ過ぎで生じる可能性があるもの
ここまではカニに含まれる成分について解説してきました。プリン体が多いと言われていたカニですが、そこまでプリン体が多いわけではないということもわかりましたね。ではその他にカニを食べ過ぎることによって生じる悪影響はどのようなものがあるのでしょうか。
体が冷えることによる下痢や腹痛
カニにはきゅうりやナスなどの夏野菜に多く含まれる「カリウム」が豊富に含まれていると言われています。カリウムには体の中の塩分を調節し排泄を促す働きがあり、摂取すると体を冷やすと言われています。夏の暑い時期にはとても嬉しい作用ですが、あまり食べ過ぎてしまうと体温が下がり代謝が悪くなったり下痢や腹痛などを引き起こすとも言われています。
一度にたくさんの量を食べることが多いカニは、比較的下痢や腹痛を引き起こしやすい食材とも言えますので、カニを食べた後は体を温めるスープやお味噌汁などを飲むことがおすすめです。
甲殻類アレルギーのリスク
カニを食べる事によって甲殻類アレルギーの症状が出る場合があります。これはたくさんの量を食べたからリスクが増えるというわけではありません。
例えば元々甲殻類アレルギーのリスクを持っているけれど、今まではそこまでたくさんの量のカニを食べなかったので症状がでていなかった人が、一度にたくさんのカニを食べる事によって症状が顕著になるという場合があります。
カニだけでなくエビなどの甲殻類を食べた後には自分の体調をしっかり観察することが重要になってきます。
痛風になる
痛風になる可能性は少ないという風に言ったじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、カニを食べると痛風になるリスクは少なからずあります。
カニはイベント事などで一度にたくさんの量を食べる傾向にありますので、尿酸値が上がりやすい人や、体の中に溜まった尿酸を代謝する能力が少ない人にとっては一度にたくさんの蟹を食べてしまうという風に繋がってしまう可能性があります。
さらにカニは、沢山のビールやお酒とともに楽しむ人が多いので、蟹に含まれるプリン体だけでなくビールやその他の食品から大量にプリン体を摂取してしまう場合があります。副次的な意味も含めてカニを食べると痛風になるリスクはあるということだけお伝えしたいと思います。
食中毒の可能性も
場所によってはカニを生で食べるところもあります。カニなどの魚介類は必ずと言っていいほど食中毒の危険と隣り合わせということを忘れないでください。海に生息する生き物たちはたくさんの細菌が付着しており、外側にも内部にも食中毒を引き起こす可能性のある微生物が潜んでいる可能性があります。
調理する際の扱いや、調理法、食べ方などお気をつけることで食中毒を引き起こす可能性をギリギリまで下げることができますが、完全にゼロになったわけではありません。
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適切な量を食べる分には優秀な食材!
いかがでしたでしょうか?カニは非常に高タンパクで低糖質、低カロリーの優秀な食材です。適切な量を食べる分には、むしろ他の食品よりも積極的に食べてほしい食材でもあります。
ただし一度にたくさんの量のカニを食べてしまうと、人によっては体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるということを意識してカニを楽しむようにしましょう。
この記事をまとめると
- カニには他の食品に含まれない優秀なタンパク質や栄養成分が含まれている
- プリン体の量は他の食品に比べても低め
- カニを食べた後に下痢を引き起こす可能性は十分にある
- 一度にたくさん食べ過ぎると痛風やアレルギー症状を引き起こす可能性もある
- 魚介類を食べる時は食中毒の危険があることを知っておこう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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