妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“生姜”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!その理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- 生姜が妊娠中にオススメな理由
- 生姜が含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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生姜ってどんな食べ物?
分類 | ショウガ科ショウガ属 |
原産地 | 熱帯アジア |
由来 | 中国での生薑(シャウキャウ)からショウガに |
英語でいうと | Ginger |
別名 | 薑“はじかみ”(顔をしかめるの意) |
旬の時期 | 6月〜8月 |
主な生産地 | 葉しょうが:千葉、静岡、埼玉 |
根しょうが:高知、千葉 |
さわやかな香味料として知られる生姜は、生姜焼きにすれば甘辛な味と香りのアクセントに、魚の煮つけには臭み消しに活躍します。
お寿司のガリは生ものの菌を殺菌し、食あたりを防いでくれる役割も担っています。そんな生姜特有の辛みや香り。それは、「ジンゲロール」や「ショウガオール」などの成分によるものです。血行促進や発汗作用があり、冷え対策に役立つ成分としても知られています。
また、抗酸化作用があるのも特徴で、食べれば免疫力アップにも。「風邪に生姜湯」が昔から親しまれてきたことにも、その効能の高さが伺えます。
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生姜は妊娠中にオススメ食材!
生姜は、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、生姜に含まれる“カリウム”や、“ショウガオール”、“ジンゲロール”など生姜特有の成分にあります。
カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!
ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。
また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎
ポカポカ成分で免疫力アップ
生姜に含まれるショウガオールやジンゲロールという成分は、 血流を良くして体を温める効果 があります。妊娠中は血の巡りが悪くなりやすく、冷え性気味になる方も多いです。
妊婦さんは体が冷えると、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなることがあります。また、妊娠中は免疫力が低下するので、風邪を引きやすい体になります。生姜に含まれるポカポカ成分には、免疫力を上げる働きもあるので効果的です◎
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生姜に多く含まれる主な4つの栄養素
生姜には、ショウガオール・ジンゲロール・ジンゲロンという生姜特有の辛味成分が含まれています。これらは加熱しても壊れることがなく、発汗作用を持ち血行を促進させる他、胃酸の分泌を促進させる効果があります。
また、ビタミンB1・B2・C・Eなどのビタミン類やマグネシウム・リン・葉酸といった栄養素も含まれています。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
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妊娠中でも安全おいしい生姜のおススメレシピ
妊娠中に生姜を食べるには、どんなれレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメの生姜レシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩
ジンジャーレモンティー
冷え性の方は必見の、ジンジャーレモンティーは体あたたまるドリンクにアレンジしてみましょう。すりおろした生姜にレモン・はちみつを入れて熱湯を注ぎます。カフェインレスなので妊婦さんにオススメです◎
レモンに含まれるビタミンCは、鉄分の吸収をサポート!
鍋
温まる料理の代表といえば鍋ですね!鍋に生姜をすりおろして入れることで、より一層体がポカポカになります。鍋はたくさん野菜を摂ることができるので、栄養面もばっちりです。また、鶏肉や魚などタンパク質を含む食材もあわせて食べられるので、手軽ながらも高栄養のメニューです◎
生姜湯
すりおろし生姜にお湯を加えた、シンプルな生姜湯もオススメです。簡単に作ることができ、飲むだけで体がポカポカと温かくなります。辛味が苦手な方は、はちみつをプラスして混ぜてみましょう。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 生姜は妊娠中にもオススメの食材!
- 生姜に含まれるカリウム:つわり軽減効果や妊娠中のむくみに効果的!
- 生姜に含まれるショウガオール&ジンゲロール:体を温めて冷えを予防する!
生姜は体の冷えを良くし、血流を良くして体をポカポカにする効果があります。妊娠中の冷えは良くないので、特に冬場は積極的に料理に生姜を取り入れてみましょう。
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