なさんはヒラタケというきのこをご存知ですか?ヒラタケはキノコ狩りではとても有名なキノコで、味に癖が無くどんな料理にも合わせることが出来る素晴らしいきのこと言われています。肉厚で歯ごたえもしっかりしており、ヒラタケのステーキというヒラタケがメインになった料理もあるほど。
そんなヒラタケですがあまりメジャーな食材ではないので詳しく知っている方は少ないのではないかと思います。
今回の記事ではヒラタケはどんな食材なのか、どんな栄養を持っているのか、食べ過ぎるとどうなってしまうのかについて解説していきます。
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目次
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ヒラタケとは?
ヒラタケは「ヒラタケしめじ」とも呼ばれています。傘が平らで大きく開いているのが特徴です。欧米では大きく開いた傘が牡蠣に似ていることからオイスターマッシュルームとも呼ばれています。
ヒラタケは一年中収穫することができます。市場に出回る多くのヒラタケは人工栽培のものですが、10年のものはクセのない味と肉厚な食感が特徴で、和洋中の様々なメニューに活用することができます。
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ヒラタケの種類
別名・四季きのことも呼ばれるヒラタケには、実はいくつかの種類があります。代表的な3種をこちらではご紹介します。
ヒラタケ
ヒラタケは晩秋から寒さが残る春頃まで採取できるものを指します。低温に非常に強く、菌糸は氷点下20度でも耐えられることなどから「寒たけ」などとも呼ばれます。肉厚で灰黒色・茶褐色・灰白色などがあり、一箇所に群生することが多いです。
ウスヒラタケ
春頃~秋頃まで採取できるウスヒラタケはヒラタケの近縁種ですが、ヒラタケに比べて小さく肉薄・色身が白に近い淡黄色をしています。ヒラタケに比べて見つけやすいため一般的にきのこ狩りで採取されているものは、このウスヒラタケの場合が多いとも言われています。
白ヒラタケ
ヒラタケの純白種・白ヒラタケは、栽培されているものが多いです。一般市場にも流通していないため希少なきのこの1つです。小さく・肉薄で、クリーミーな味わいが特徴的です。
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ヒラタケの旬は?
ひらたけは温帯の山林に発生することが多いキノコです。日本では茨城県が最も生産量が多く次に新潟県、長崎県で栽培されています。自然発生するひらたけは晩秋から春にかけてがピークと言われています。
採り方
ひらたけは野生している天然物と栽培されているものでは、大きさも形も異なります。主に晩秋から寒さが残る春頃までに採取できるものを指し、低温に強く雪の積もった枯れ幹にも群生するほどです。
ナイフやナタなどを使い、木を傷つけないように切り取るように採取します。根元についた土や落ち葉なども丁寧に取り除くようにしましょう。形や色身が多種なため、素人が見分けるのは難しいでしょう。
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日持ちと保存方法
常温: 約3日
冷蔵: 約1週間
冷凍: 約1ヶ月
ひらたけの保存期間の目安はこのようになっています。おすすめは「冷凍保存」です。ひらたけに限らずきのこ類は冷凍保存することで細胞の繊維が壊れ、細胞の中に含まれているグリシンという旨味成分が漏れだし、美味しくなるといわれています。
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ヒラタケの栄養素と効果
<ヒラタケ100gの栄養価>
- カロリー:20kcal
- 水分:89g
- タンパク質:3.3g
- 糖質:3.6g
- 脂質:0.3g
この表は生のヒラタケの可食部分100gにおける栄養成分量です。ひらたけはほとんどが水分で出来ており、その他のカロリーや脂質糖質などは非常に低く、タンパク質がそこそこ含まれている非常にヘルシーな食材です。
次はヒラタケに含まれる特徴的な栄養素についてみていきましょう。
ビタミンB群
ヒラタケにはビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群はエネルギーを産生するサポートをしてくれるビタミン類で、体にはなくてはならない成分です。
ビタミンB群が豊富に含まれている食材を摂取すると疲れやすかったり、イライラしたり、何もする気がおきないなどエネルギーが枯渇することによって起こる症状を防いでくれます。
ビタミンD
ヒラタケにはビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDにはカルシウムとリンの吸収を促すことで、歯や骨の形成をサポートする働きがあります。血液中のカルシウム濃度を維持することで、風邪やウイルスに対する免疫力を上げることもできます。
食物繊維
ヒラタケには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維といえば美容や便秘に効果がある成分というのは皆さんもご存知ですね。中でもヒラタケの食物繊維は不溶性食物繊維なので、排便を促してくれる働きがあります。
ナイアシン
ナイアシンには皮膚の機能を正常にする効果がある他にも、糖質や脂質、タンパク質の代謝をサポートする働きをもっています。健康的にダイエットする上で絶対に欠かせない栄養成分の一つです。
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ヒラタケの食べ過ぎは下痢を引き起こす?
このような素晴らしい栄養成分をたくさん含むひらたけですが、食べた後に下痢を引き起こしてしまったという報告があります。これは一体ヒラタケの何が原因なのでしょうか。
食物繊維が多いので食べ過ぎると危険
ヒラタケは他の食品に比べても食物繊維が豊富に含まれている食材です。食物繊維は適切な量をたべる分には全く問題ありませんが、一度にたくさんの食物繊維を摂取してしまうと逆にお腹を壊してしまう作用があります。
ヒラタケの食物繊維は不溶性食物繊維で、不溶性食物繊維は腸内の動きを活発にする作用があります。ヒラタケを食べ過ぎることによって、腸内の動きが活発になりすぎて下痢になってしまうのです。
毒キノコを食べてしまった
ヒラタケは無毒のキノコですが、ヒラタケによく似た「ツキヨタケ」を食べると食中毒を引き起こしお腹を壊してしまう可能性があるのでとても危険です。ヒラタケとツキヨタケは非常によく似ており、毎年ニュースになるほどツキヨタケを食べてしまう人が後を絶ちません。
見分け方の特徴としてはキノコを割いた時に根元の部分に黒いシミがあるのがツキヨタケです。ひらたけの場合は黒いシミはありません。
白いふわふわは食べられる?
そもそも菌糸はきのこを作り出すもので、この白いフワフワはきのこなので食べることができます。
気になる場合は、キッチンペーパーなどでサッと拭き取ると良いでしょう。
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?ヒラタケは栄養成分豊富な素晴らしいキノコで、食べ応えがありどんな料理にも合わせることが出来る便利な食材です。ただし食べ過ぎてしまったり間違って毒キノコ食べてしまうと体に害を与えてしまうので注意しましょう。
この記事をまとめると
- ひらたけは肉厚でとても食べ応えのあるキノコ!
- キノコ狩りではとてもメジャーなキノコの一種!
- ビタミンB群や食物繊維が豊富
- 食べ過ぎてしまうと下痢を引き起こす可能性がある
- よく似た毒キノコのツキヨタケに注意しよう!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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