妊娠中(妊婦)でもどくだみ茶は飲める?効能・カフェイン量は?子宮収縮の危険性

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“どくだみ茶”は妊婦さんでも飲めるのでしょうか?カフェインの有無や、どくだみが持つ危険性の有無・栄養について着目しました。それでは、

  • どくだみ茶ってノンカフェイン?
  • どくだみ茶は妊娠中でも飲める?
  • 子宮収縮の危険性があるって本当?
  • 妊娠中にカフェインを摂るとどうなる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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どくだみ茶ってどんなお茶?

“どくだみ茶”は、どくだみの葉を乾燥させ煎じたお茶で、特有の香りが特徴的です。『日本の三大薬草』の一つで、他にセンブリとゲンノショウコがあります。

どくだみ自体に毒性はなく、毒を治すという意味合いで『ドクダミ』と言われるようになりました。体に良いことから、民間療法としても利用されています。

どくだみ茶に含まれる成分

どくだみ茶には、利尿作用のあるカリウムやカルシウム・マグネシウムなどミネラル類が豊富に含まれています。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。

どくだみ茶による効果・効能

どくだみ茶を飲むことで、このような効果が期待できます。

MEMO
  • 利尿作用
  • 動脈硬化予防
  • 解毒作用
  • 解熱作用
  • 血行促進

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どくだみ茶はノンカフェイン?

妊娠中は、カフェインを含む飲み物は控えた方が良いとされています。カフェインは、妊娠中に摂取するとこのようなリスクがあると言われているからです。

カフェインの妊婦への影響
  • お腹の張り・早産・流産のリスクを高める
  • 胎児に運ばれる血液や栄養が減り低体重・低酸素の原因となる

どくだみ茶についてですが、『どくだみ茶にカフェインは含まれていません』!ノンカフェインのお茶です。しかし、妊娠中は他の理由によってどくだみ茶を飲むのは控えた方が良いと言われています。

どくだみ茶は妊娠中でも飲める?

どくだみ茶はノンカフェインなのでカフェインによる胎児への影響はありませんが、どくだみ茶には“子宮収縮”を促す働きがあることがわかっています。飲み過ぎなければすぐに影響を受ける可能性は低いですが、 流産率の高い妊娠初期には控えた方が安全 です。

どくだみ茶にはリラックス効果や安眠効果があるので、寝る前に飲むことで良い眠りにつける効果がありますが、危険性がゼロではないので他のハーブティーなどで代用しましょう。

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妊娠中でも少量ならカフェインを摂れる!

妊娠中にはカフェインを含む飲み物は飲まない方が良いとされていますが、少量のカフェイン量であれば毎日飲んでも影響はないことがわかっています。

妊婦のカフェイン摂取目安量は国によって異なり、日本では1日200mgまでとしています。イギリスでも1日200mgまで、アメリカとカナダは1日300mgまで摂取して良いとされています。カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

一番カフェインを多く含むのはコーヒーで、カップ1杯あたり約80mgのカフェイン量を含みます。コーヒは多くても1日2杯までに抑えるようにしましょう。

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • どくだみ茶はノンカフェインのお茶
  • 妊娠中のどくだみ茶は控えた方が良いとされる!
  • その理由は、子宮収縮作用があるため

どくだみ茶はノンカフェインですが、子宮収縮作用があるため、特に妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に飲めるお茶は他にもあるので別のもので代用しましょう。

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