妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“コーヒー”は妊婦さんが飲んでも大丈夫なのでしょうか?コーヒーに含まれるカフェイン量や、1日何杯までなら飲んでも大丈夫なのかについて着目しました。それでは、
- コーヒーは妊娠中でも飲める?
- コーヒーに含まれるカフェイン量
- 妊娠中のカフェインは1日どれくらいまで?
- 妊娠中にカフェインを摂るとどうなる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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コーヒーってどんな飲み物?
概要 | コーヒーノキの種子 |
英語 | coffee |
分類(コーヒーの木) | アカネ科 |
主な産地(コーヒー豆) | ブラジル、ベトナム、インドネシアなど |
コーヒーは、コーヒー豆(コーヒーの木の種子)を焙煎して挽いた粉末から、水や湯で抽出した飲み物です。コーヒーの原料となるコーヒー豆は、コーヒーノキの果実から得られます。
コーヒーノキは、3〜3.5mほどの常緑低木でジャスミンに似た香りの白い花を咲かせます。コーヒーノキの果実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、果実は赤、紫、品種によっては黄色の硬い実で、成熟には9ヶ月ほどかかります。
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コーヒーに含まれる栄養
コーヒーはほとんど水分でできており、1杯あたりのカロリーはブラックコーヒーの場合で4キロカロリーのみ。砂糖や牛乳を使えばカロリーは増えるので要注意です。コーヒーにはこのような栄養素を含みますが、1杯のコーヒーに含まれる量はわずかなので栄養源としては期待はできません。
- 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
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コーヒーは妊娠中でも飲める?
コーヒーには、妊娠中に控えたい“カフェイン”が含まれているので、できれば飲まない方が良い飲み物です。ですが、絶対に飲んではいけないわけではありません。
妊娠中でも少量であれば、カフェインを含む飲み物を飲んでも良い とされています。
妊娠中は、少量であればカフェインを摂取しても問題ないとされる
では、どのくらいの量であれば妊婦さんでもコーヒーが飲めるのでしょうか?
コーヒーに含まれるカフェイン量
コーヒー100ml当たりに含まれているカフェイン量はこちらです。
- コーヒーのカフェイン量 …約60mg
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妊娠中に飲める1日のカフェイン量はどれくらい?
少量のカフェイン量であれば毎日飲んでも影響はないとされています。妊婦のカフェイン摂取目安量は国によって異なり、日本では1日200mgまでとされ、 ブラックコーヒーにすると約3杯分(180mg) となります。意外と多いと感じた方が多いのではないでしょうか?
イギリスでも1日200mgまで、アメリカとカナダは1日300mgまで摂取して良いとされています。カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- 紅茶 …約30mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
一番カフェインを多く含むのはコーヒーで、カップ1杯あたり約80mgのカフェイン量を含みます。コーヒは多くても1日2杯までに抑えるようにしましょう。
ノンカフェイン/デカフェなら安全
妊婦さんでもコーヒーを飲みたい時は、ノンカフェイン(デカフェ)のコーヒーを使用すれば心配なく飲むことができます◎ カフェインが含まれていないので眠気覚ましにはなりませんが、何杯でも飲めるのでオススメです。
妊娠中にカフェインを摂り過ぎる影響は?
妊娠中はカフェインを含む飲み物の量を控える必要もあります。カフェインは、妊娠中に摂取するとこのようなリスクがあると言われています。
- お腹の張り・早産・流産のリスクを高める
- 胎児に運ばれる血液や栄養が減り低体重・低酸素の原因となる
カフェインのにより血管収縮が起き様々なリスクの原因となるため、妊娠中にカフェインを含む飲み物や食べ物は制限した方が良いのです。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- コーヒーはカフェインを含むので、妊娠中には控えた方が良い飲み物
- 1杯あたりのカフェイン量は約60mgなので、1日1〜2杯であれば問題はない
- 妊婦さんが1日に摂取できるカフェイン量の目安は、1日200mgまで!
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、飲むのは絶対にNGというわけではありません。妊娠中の1日あたりのカフェイン上限は200mgなので、カップ1〜2杯であれば安全です◎ 心配な方は、ノンカフェインのデカフェコーヒー豆を使って、コーヒー牛乳を作ってみてください。
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