妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、ハーブの“セージ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?セージが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、
- セージは妊娠中でも食べられる?
- 妊娠中は危険性があるって本当?
- セージを使った料理には何がある?
- 妊娠中に食べられるハーブとは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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セージってどんなハーブ?
英名 | Sage |
別名・和名 | ガーデンセージ |
エネルギー(100gあたり) | 384kcal |
糖質量(100gあたり) | 2.3g |
セージはシソ科の多年草で別名「サルビア」とも言います。地中海沿岸を原産地とし、葉にはふわふわとして産毛のような毛が生えているのが特徴です。日本には明治時代に伝来したとされています。
とても香りの強いハーブで、ソーセージには欠かせないスパイスと言われています。体に良い効果があるため、食用だけではなく国によっては薬用としても利用されています。
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セージに含まれる主な4つの栄養素
セージは乾燥モノが多いですが、ビタミンAや鉄分が含まれています。かつては薬としても利用されていた植物なので、体にとって嬉しい食材です。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
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セージは妊娠中でも食べられる?
セージは色々な栄養素が含まれているハーブですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、セージには“中絶作用”があるためです。
セージには『ツヨン』という精油成分が含まれており、これに中絶作用があると言われています。セージは料理のトッピングとして用いられることがほとんどなので、体に影響が出るほど食べてしまうことはないかと思いますが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。
セージ料理には何がある?
妊娠中には食べるのを控えたいセージすが、どんな風に食べることができるのでしょうか?セージの使い方を、いくつかご紹介いたします。
スープに
スープ系の煮込み料理の代表、ポトフは野菜をたっぷり摂ることができ、あったまるので寒い時期に食べたい料理です。野菜と一緒にセージを入れ、食べる前に取り除きましょう。香り付けになりますよ。
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妊娠中に食べられるおすすめハーブ
セージは妊娠中に控えた方が良いハーブですが、実は妊婦さんが食べない方が良いハーブは他にも多数存在しています。では、どのハーブなら安心して食べられるのでしょうか?妊娠中でも食べられるハーブには、下記のようなものがあります。
- ハイビスカス…ビタミンCたっぷりで鉄分の吸収率を高める
- エルダーフラワー…抗ウイルス効果・ストレス緩和効果がある
- ダンデライオン…むくみ解消効果
- ルイボス…抗酸化作用が強くアンチエイジング効果がある
- ローズヒップ…ビタミンCが豊富で美肌効果がある
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- セージには色々な栄養が含まれているさっぱりとしたハーブ
- 妊娠初期にセージを食べるのは控えた方が良いとされる!
- その理由は、ツヨンという成分に中絶作用があるため
セージには中絶作用があるため妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられるハーブは他にもあるので別のもので代用しましょう。
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