チコリは妊娠中(妊婦)でも食べられる?ノンカフェインのチコリコーヒーは危険?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“チコリ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?また、“チコリコーヒー”は飲んでも大丈夫なのでしょうか?チコリが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、

  • チコリは妊娠中でも食べられる?
  • チコリーコーヒーは大丈夫?
  • 子宮収縮の危険性があるって本当?
  • チコリを使った料理には何がある?

これらのテーマについて紹介いたします。

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チコリってどんな食べ物?

英名 Eggplant
別名・和名 菊苦菜(キクニガナ)
エネルギー(100gあたり) 16kcal
糖質量(100gあたり) 2.8g

チコリーは、地中海沿岸から中央アジアにかけた地域が原産地と言われています。歴史は古く、古代ローマ時代には既に食用として食べられていたと言われています。

日本には江戸時代に伝来しました。チコリーは通常白くて葉先のみ黄緑色をしていますが、収穫せずに置いておくと紫色に変色していきます。紫色にならないよう、あえて「軟白栽培」されており、その栽培方法は19世紀のベルギーで始まったことがわかっています。

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チコリに含まれる主な3つの栄養素

チコリーには、不溶性食物繊維イヌリンという成分が含まれており、腸内まで届き有効なバクテリアを増やす効果があります。これにより整腸作用や便秘解消などの効果が期待できます。また、むくみ改善や冷え性改善となるカリウムが豊富です。

  • イヌリン:イヌリンは植物が作り出す食物繊維の一種で、体内に糖分がある場合その吸収を抑える働きがあります。その結果血糖値の上昇を抑え糖尿病に効果がある成分です。加えて、腸内に届けば善玉菌の餌にもなるので、腸内環境を整える効果も持っています。
  • 不溶性食物繊維:不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要姓食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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チコリは妊娠中でも食べられる?

チコリは色々な栄養素が含まれている野菜ですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、チコリには“子宮収縮作用”があるためです。

チコリは料理のサラダや付け合わせとして用いられることがほとんどなので、体に影響が出るほど食べてしまうことはないかと思いますが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。

子宮収縮は胎児に酸素や栄養が届きにくくなったり、酷い場合は流産に繋がることもあるので注意しましょう。

チコリコーヒーは妊娠中に飲める?

チコリコーヒーとは

“チコリコーヒー”とは、チコリの根っこを乾燥・焙煎して炒ったものです。通常のコーヒーとは異なり、『ハーブコーヒー』に分類されます。

チコリコーヒーはノンカフェインで、エスプレッソのような苦味があります。 血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果、整腸作用を持つ 健康に良いコーヒーです。

妊娠中でも飲める?

妊娠中のカフェイン摂取は控えた方が良いとされているので、ノンカフェインのチコリコーヒーは飲んでも大丈夫なのでは?と思うかもしれません。

しかし、チコリには子宮収縮作用があるため、コーヒーも控えた方が良いとされています。妊娠中にコーヒーが飲みたくなったら、カフェインを含まない“デカフェコーヒー”を飲むようにしましょう。ノンカフェインなので妊婦さんでも安心して飲むことができます◎

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チコリ料理には何がある?

妊娠中には食べるのを控えたいチコリですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?チコリの使い方を、ご紹介いたします。

サラダ

バリバリした葉物野菜をとるならサラダが定番ですね。ミニトマトやブロッコリー、パプリカなど彩りの良い野菜をトッピングすればカラフルで見た目も美味しいサラダになります◎

オリーブオイル&塩胡椒で食べるのも良し、ドレッシングをかけるのも良し、お好みの味でいただきましょう。

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • チコリは妊娠中には食べない方が良いとされる野菜!
  • その理由は、子宮収縮作用があるため
  • チコリコーヒーにも同じ作用があるので妊婦さんは飲まない方が良い

チコリには子宮収縮作用があるため妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられる野菜は他にもあるので別のもので代用しましょう。

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