妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“モロヘイヤ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!モロヘイヤがオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- モロヘイヤが妊娠中にオススメな理由
- モロヘイヤが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
- モロヘイヤが持つ毒性とは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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モロヘイヤってどんな野菜?
分類 | アオイ科ツナソ属 |
原産地 | 北アフリカ |
由来 | エジプトの発音の方言から |
英語名 | nalta jute |
別名 | タイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュート |
旬の時期 | 7月〜8月 |
主な産地 | 群馬、三重、沖縄 |
モロヘイヤはゆでて刻むと、粘り気がでてつるっと食べられる野菜です。モロヘイヤは、お浸しや、刻んだモロヘイヤをなめこや納豆などと合わせて食べるのもとてもおいしいのでおすすめです。
豊富に栄養素を含み、抗酸化作用、風邪予防、高血圧予防などさまざまな効果が期待できます。また豊富な食物繊維が含まれるので、便秘予防にもつながります。
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モロヘイヤは妊娠中にオススメ食材!
モロヘイヤは、妊娠中にオススメの食材です!その理由は、モロヘイヤに含まれる“食物繊維”や“βカロテン“、“葉酸“が含まれているからです。
妊娠中の便秘に食物繊維
モロヘイヤには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。
妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。
また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのモロヘイヤを食事に取り入れてみましょう。
ビタミンA
モロヘイヤに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。
- 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
- 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの
→レバー/うなぎなどが多く含む
妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。
しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎
葉酸は妊娠前の2倍以上必要
モロヘイヤに含まれる葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。
妊娠前の2倍以上の葉酸が必要となるため、サプリでの補給もすすめられています。
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モロヘイヤに多く含まれる主な5つの栄養素
ネバネバ野菜のモロヘイヤは、ビタミン、ミネラル、カルシウムは野菜でトップの含有量です。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
- マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
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妊娠中でも安全おいしいモロヘイヤのおススメレシピ
妊娠中にモロヘイヤを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのモロヘイヤレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください。
和え物
モロヘイヤは和え物にすると簡単に食べることができます。軽く茹でたらゴマやめんつゆなどで味付けしましょう。時短メニューの副菜として便利ですよ◎
ツナを入れればDHA・EPAも一緒に摂れる!
おひたし
“モロヘイヤのおひたし”は、醤油をベースとした調味料で和えたもので、作り置きおかずや常備菜として重宝する副菜の一つです。
モロヘイヤの毒性は危険?
モロヘイヤの茎には、『ストロファンチジン』という毒性が含まれています。スーパーなどで市販されているモロヘイヤは、この ストロファンチジンが生成される前に収穫しているので安全 です◎成長すると毒性分が作られる性質があるので、市場に出回っているモロヘイヤはそれ以前に収穫しているのです。
そのため、家庭菜園したものや直売所で販売されているモロヘイヤは注意しましょう。万が一ストロファンチジンを摂取すると、このような症状が出ることがあります。
- めまい
- 吐き気
- 動機
毒成分は茎や種子に含まれるため、不安な場合は葉だけを食べるようにしましょう。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- モロヘイヤは妊娠中にもオススメの野菜!
- モロヘイヤに含まれるビタミンC:妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートする
- モロヘイヤに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
- モロヘイヤに含まれる葉酸:妊娠初期から必要な栄養素!胎児の形成に大きく関わる
モロヘイヤにはビタミンCや葉酸など、妊娠中に必要な栄養素が含まれています。季節ものの野菜なので通年購入することは難しいですが、旬の時期には是非食事に取り入れてみましょう。
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