アニサキス症の症状には、発熱もあることを知っていますか?腹痛や下痢のイメージが強いアニサキス食中毒ですが、人によっては発熱することもあるのです。今回は、
- アニサキス食中毒の症状
- 症状はいつまで?潜伏期間は?
- 病院に行かないケース・救急車のケース
- アニサキスは何日体内で生きる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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アニサキス食中毒で発熱する?
アニサキスは魚に寄生する寄生虫の一つで、生きたまま食べると激しい腹痛や下痢を引き起こします。アニサキス症と呼ばれるアニサキス食中毒の症状の原因は、 体内に入ったアニサキスが胃や腸の粘膜に潜り込む ことで起こります。アニサキスの大きさは長さ2〜3cm、太さ0.5mm〜1mmほどのごく小さなものですが、これが消化器官の粘膜に刺入すると、とんでもない痛みを伴うのです。
そのアニサキス食中毒の症状の中には、“発熱”も含まれています。発熱はアレルギー症状に近く、人によって発祥の有無が異なります。
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アニサキス食中毒の症状
アニサキスによる食中毒症状は、他にどんなものがあるのでしょうか?食中毒といっても症状は人それぞれです。
胃痛・腹痛
アニサキスは人の体内に入ると消化器官の粘膜に潜り込みます。胃や腸に刺入するアニサキスですが、そのほとんどのケースが胃となっています。
胃にアニサキスが刺さった場合、“胃アニサキス症”と呼ばれ、激しい胃痛を伴います。早ければ食後数十分で発症するので、生の魚介類を食べてすぐに胃痛が起きた場合はアニサキスによる食中毒を疑いましょう。
腸にアニサキスが刺さった場合は、“腸アニサキス症”と呼ばれ、こちらも激しい痛みを伴います。アニサキスが腸に到達するまで時間がかかるため、食べた翌日に発祥することもあります。
下痢
アニサキスによる食中毒症状の代表的なものの一つに、“下痢”があります。強い腹痛を伴うことが多く、アニサキスが町内の粘膜に刺入することによって起こります。正露丸で治そうとする人もいますが、市販薬は応急処置程度の効果と思った方が良いでしょう。
嘔吐
胃アニサキス症の症状の一つに“嘔吐”があります。こちらも食後数十分ほどで発症するケースが多く、胃の粘膜にアニサキスが刺入したことで起こるものです。
腸閉塞
アニサキスが腸の粘膜に刺入した場合、“腸アニサキス症”と呼ばれていまが、重症化すると稀に“腸閉塞”となります。
小腸や大腸が詰まり腸の内容物が停滞して腸管が拡張し、腹痛を伴う病気
アニサキスにより腸閉塞を起こした場合は、外科的処置をすることで治療されます。
血便
腸アニサキス症の症状には、“血便”もあります。血便が出ると大きな病気なのではないかと怖くなりますが、アニサキスによる血便の場合はアニサキスが自然に死滅するか、治療によってアニサキスを取り除けば治るものなので安心してください。
頭痛
アニサキス食中毒の症状としては意外なものですが、“頭痛”もアニサキス症状の一つです。頭痛だけを発症することは少なく、腹痛など他の症状に伴って頭痛を発症することが多いようです。
蕁麻疹
“蕁麻疹”は、 アニサキス食中毒とアニサキスアレルギーの場合に起こり得る症状 です。食中毒の場合は生きたアニサキスによって発症しますが、アレルギーの場合はアニサキスが死んでいても反応してしまう厄介者です。
加熱済み・冷凍済みのアニサキスの死骸によっても蕁麻疹が出るので、アニサキスアレルギーと気づかないこともあります。
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症状はいつまで続く?
アニサキスは生きたまま人の体内に入っても、長く生きることはできません。アニサキスを食べてしまった場合、何日くらい生きるのでしょうか?また、食中毒症状はいつまで続くのでしょうか?
アニサキスは何日生きる?
アニサキスは人の体内で生き続けることが難しく、最長でも1週間で死滅します。魚の体内では体液や血液をエサとして生き続けることができますが、人の体では生息環境が合わないのです。
食中毒症状は、胃アニサキス症か腸アニサキス症かによっていつまで続くのかが異なります。
- 胃アニサキス症…食べてから4〜5日
- 腸アニサキス症…食べてから3〜4日
アニサキスが腸に到達するまでに十数時間かかるため、腸に刺さる腸アニサキス症の場合は症状が3〜4日ほどで治ります。アニサキスは死滅すれば、食中毒症状は消えていきます。ちなみに、腸アニサキス症のケースは稀で、アニサキスによる食中毒全体の5%以下となっています。
発熱に関しては、長くても5日ほどで症状が落ちつく と言われています。アニサキスが体内で死滅すれば症状は緩和されるので、どれくらいアニサキスが生きるかによって異なります。
症状が出るまでの潜伏期間
症状が出るまでの潜伏期間は、食後数十分〜十数時間となっています。胃アニサキス症の場合は食後すぐに発症することが多く、腸アニサキス症の場合は他の食べ物と共に体内を移動していくので潜伏期間が長いのが特徴です。
アニサキスの寿命
人間の体内に入った後の寿命は4〜5日と言われています。それ以上経つと死滅し、そのまま排泄物と共に体外に排出されます。
食べて2日後のケースも
早ければ食後数数十分で症状が出ますが、遅い場合は翌日や2日後に症状が出ることもあります。特に腸まで生きたアニサキスが到達する場合は、症状が出るのが遅い傾向があります。
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アニサキスで病院に行かないのはあり?
アニサキスによる食中毒症状には、激しい腹痛を伴います。これは体内に入ったアニサキスが、胃や腸など消化器管の粘膜に潜り込むからです。アニサキスが刺さっている以上、その痛みは続きます。基本的には病院で刺さったアニサキスを抜き取る治療をするアニサキス食中毒ですが、中には病院に行かなくても大丈夫なケースもあります。
我慢できる痛み・軽症
生きたアニサキスを食べても、症状が軽かったり我慢できる痛みだったりすることがあります。人によっては食中毒症状が全く出ず、アニサキスを食べたことに気づかないこともあるようです。このような場合、アニサキスは体内で死滅し排出されるので病院に行かなくてもOKです。
自然治癒する期間
アニサキス食中毒が自然治癒する期間は、 胃アニサキス症の場合は4〜5日、腸アニサキス症の場合は3〜4日 となっています。
救急車を呼んだ方がいいケース
アニサキスでアレルギーを発症することがあります。ごく稀ですが、アレルギーを発症した場合は命に関わるので救急で診てもらう必要があります。特に呼吸困難を発症した際は急変してアナフィラキシーショックを起こし、命の危険性が出やすいので注意してください。
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アニサキスは自然排出する
アニサキスは魚介類の体内では生き続けますが、人の体内では生息環境が合わないため生き続けることができません。数日経つと消化器管に潜り込んだアニサキスは自然と死に、他の食べ物と共に消化されて自然排出されます。
まとめ
この記事をまとめると
- アニサキス食中毒の症状には、発熱がある!
- 腹痛が我慢できる痛み・軽症の場合は病院に行かない選択肢もあり
- アレルギーを発症し呼吸困難となった場合は早めの診療を!
アニサキスアレルギーの症状といえば腹痛や下痢が一般的ですが、実は発熱や頭痛もアレルギー症状の一つです。その症状が出るかは人によって異なるので、体の様子が変だなと思ったら注意して様子をみましょう。
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