アニサキス食中毒には無症状も!軽い症状の胃アニサキス症とは自然治癒?

アニサキスによる食中毒症状は、激しい腹痛や嘔吐･下痢が有名です。しかし中には、軽症や無症状の人もいるようなのです。無症状の場合、食べてしまったことに気づかず過ごすわけですが、病院に行かないままというのは問題ないのでしょうか？今回は、

これらのテーマについて紹介いたします。

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アニサキスによる食中毒とは

アニサキスによる食中毒は毎年7,000件近く起きていると言われ、生きたアニサキスが混ざった魚介類を食べることにより発症します。

アニサキスは決まった温度と時間で加熱または冷凍することで死滅し、死んだアニサキスに関しては食べても害があるものではありません。

そのため、お寿司屋さんなど生魚を扱う店では一度魚を冷凍処理していることが多いのですが、自分で釣った魚や冷凍処理がしっかりされなかった魚･生焼けの魚などはアニサキスが生きていることがあるので食中毒を発症する確率が高くなります。

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胃アニサキスの症状

“胃アニサキス症”とは、生きたまま体内に入ったアニサキスが胃の粘膜に潜り込むことで激しい胃痛や吐き気･腹痛を伴う症状です。アニサキスは胃や腸の粘膜に刺入する寄生虫ですが、腸よりも胃に刺入するケースが多く、その割合は胃が90%以上を占めています。

胃アニサキス症の潜伏期間は短く、早いと食後数十分で発症します。激痛の原因は粘膜にアニサキスが刺入したことによるもので、アニサキスが体内で死ぬまでは症状が継続します。

アニサキス食中毒で無症状はある？

アニサキス食中毒の主な症状には激しい腹痛や下痢･嘔吐などがありますが、中には”無症状”で済む事例が存在します。無症状とまではいかずとも、我慢できるお腹の痛みや軽症で終わるケースもあり、想像する辛い食中毒症状が出ないパターンもあるのです。

胃アニサキス症は、胃炎や胃がんなど胃の弱った粘膜部分に刺入しやすいことがわかっており、胃の粘膜が健康な人の方が無症状や軽症で済むことが多いと考えられています。

無症状で発見されるケース

無症状なのになぜアニサキスがいることがわかるの？と疑問に思うかもしれませんが、無症状の場合、内視鏡検査で偶然発見されることが多いようです。

胃や腸に刺入しても、アニサキスが体内で死滅すると自然排出されます。そのため、無症状のほとんどの場合はアニサキスを食べてしまったことに気づかず過ごしているケースです。

無症状なら病院に行かなくてもOK

アニサキスが体の粘膜に刺さっているなら病院での処置が必要なのでは？と思うかもしれませんが、無症状や症状が軽い場合･我慢できる痛みの場合は病院に行かない選択肢もOKです。

刺さったアニサキスはやがて体内で死滅します。死んだアニサキスは食べても問題のないもので、時間の経過と共に排泄物と一緒に自然排出されるのです。

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アニサキス食中毒の治療法は？

万が一激しい痛みなどで病院に行く場合、その治療法は内視鏡検査によるアニサキス刺入場所の特定と、抜き取る処置となります。アニサキスは体内で長くても5日ほどしか生きないため、死滅すれば症状は治ります。

しかし、アニサキス症による腹痛はかなりの痛みを伴うため、処置が必要なことが多いのです。

治療費は？

アニサキスを病院で抜き取る処置を受ける場合、病院によっても診療費は異なりますが、3割負担で10,000円前後が相場となっているようです。軽症の場合は自然治癒も可能ですが、腹痛が激しい時は医療機関を受診しましょう。

アニサキスを自宅で治すには？

食中毒症状が軽い場合は病院に行かないことも可能ですが、自宅で治す方法はあまりありません。正露丸や胃薬･ロキソニンなどの市販薬を使う人もいますが、ちょっとした応急処置程度と思うようにしましょう。

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アルコールで殺せる？

“アニサキスにはアルコールが効く”と言われることがありますが、こちらも効果はありません。アニサキスはアルコールに強く、2.5〜10%濃度のアルコール飲料内で 5 日間生存、14〜25%アルコール飲料内でも平均 5.6 時間生存します。

ウイスキーや日本酒などどんなお酒でも殺すことはできず、アニサキスはあくまでも温度の決まった冷凍処理か加熱処理でしか死滅させることができないので、それ以外の方法は効かないので注意しましょう。

熱いお茶で殺せる？

“アニサキスには熱いお茶が効く”と言われることがありますが、生きたアニサキスを食べてしまった場合、熱いお茶を飲んでも食中毒症状を改善することはできません。加熱によるアニサキスの死滅温度は60度以上であり、飲める温度の熱いお茶を飲んでも効果はありません。アニサキスの殺し方としては間違っています。

まとめ

アニサキスといえば腹痛や下痢などの食中毒症状が有名ですが、中には無症状で済むことがあるというのは意外でしたね。年間7,000件近くも発症していると言われれるアニサキス食中毒なので、無症状患者数を入れるともっと多いのでしょう。生魚を食べる際は、十分注意してくださいね！

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