アニサキスの見つけ方は?見つけたら捨てる?食べてしまったら対処法は?

アニサキスはよく耳にする食中毒の一つです。生の魚に潜んでいる寄生虫で、年間7,000件近くもアニサキスによる食中毒が起きていると言われています。芸能人にもアニサキスに当たった人が何人かいますが、みなさんの身近で起きたことはあるでしょうか?今回は、

  • アニサキスの見つけ方
  • どうやったら食べられる?
  • 食中毒症状・自然治癒はできる?
  • 責任問題はお店にあるの?

これらのテーマについて紹介いたします。

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アニサキスの見つけ方は?

アニサキスは魚の内臓部分を好んで寄生します。付着したら魚の体液をエサとして住み着くのですが、これは寄生している魚が生きている時の寄生場所です。その魚が死ぬと、アニサキスは魚の筋肉部分に移動していきます。

私たちは魚の内臓を生で食べることはないので魚が新鮮なうちはアニサキスを食べずに済むことが多いですが、 魚が死んでから時間が経っていると私たちが食用としている魚の筋肉部分に移動しているので、食べてしまう可能性が上がる のです。アニサキスは見つけることができるのでしょうか?

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目視で確認できる  

アニサキスは半透明の白色なので見にくいですが、大きさは幼虫でも長さ2〜3cmなので目視で確認することはできます。白身魚の場合は色が同化しているので発見しにくいですが、赤身魚であれば目に付くことが多いです。

また、アニサキスが魚の体液や血液を吸っている場合、赤色に変色しています。アニサキスは白っぽいか赤いかどちらです。

切って確認する  

アニサキスは魚の筋肉部分に入り込んでいきます。切って断面を確認すればニョロニョロとしたアニサキスを発見できることもあります。ですが、魚のどの部位にいるかはアニサキス次第です。偶然切った箇所にいれば取り除くことができますが、切っていない部分に入り込んでいる可能性は大ですので完全には取りきれない見つけ方と言えます。

ブラックライトを照らす

アニサキスはブラックライトで照らすと白く光る性質があります。ブラックライトはなかなか家庭にないものかもしれませんが、光らせると見つけやすくなるので、ある場合は活用してみてください。

見つけたら捨てる?  

アニサキスを目視で見つけた場合は、アニサキスは取り除き、魚は加熱するか冷凍することで食べることができます。魚1匹に対してアニサキスが何匹いるかわからないので、加熱または冷凍して完全に死滅させる必要があります。

加熱や冷凍で処理すれば食べれる  

アニサキスを死滅させる方法1つ目は“加熱処理“です。70度以上で加熱することでアニサキスは死滅しますが、60度でも1分加熱すれば死滅します。

アニサキスのいる可能性のある魚を加熱する際のポイントは、加熱温度が重要です。電子レンジ加熱だと温度が死滅温度に達しず、また加熱ムラも出るためオススメしません。しっかり火を通し熱処理するには、フライパンや魚焼きグリル・オーブンなど高温で加熱できる方法が良いでしょう。

アニサキスを死滅させる方法2つ目は“冷凍処理“です。-20度で24時間以上冷凍することで、完全にアニサキスは死滅します。

注意

家庭用の冷蔵庫・冷凍庫ではアニサキスが死ぬくらいの温度にならないので死滅しない

家庭用の冷凍庫の設定温度は、だいたい-18度となっています。-18度だとアニサキスの死滅温度としては足りないため、24時間以上冷凍しても完全に死なないことがあるので要注意です。

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死骸は食べても大丈夫?

冷凍したり加熱したりするとアニサキスは死滅するのですが、「アニサキスは死滅したとしても、死骸が魚の中に残っているのでは…?」と気になった方はいませんか?

そうなんです、アニサキスは死んでも、その死骸が鯖に残っています。ですが、アニサキスは死んでいれば、食べても問題ありません。アニサキスを持つ魚で加熱処理や冷凍処理されているものを食べている私たちは、普段からアニサキスの死骸を口にしている可能性が高いのです。

アニサキスを処理せず食べてしまった  

アニサキスを処理せず生魚をお刺身やお寿司で食べてしまった場合は、高確率で食中毒症状が出るでしょう。症状が出るまでの時間は、食後数十分〜十数時間となっています。どんな症状が現れるのでしょうか?

症状

アニサキスが胃の粘膜に刺入した時はみぞおち辺りに激しい痛みを生じ、腸の粘膜に刺入した時は下腹部に激しい痛みを生じします。これはアニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こすからです。

痛みが出るのは主に胃・腸ですが、そのほとんどが胃のケースであることが多いです。また、下痢を起こすこともあります。  

対処法は?自然治癒する?  

アニサキスによる食中毒症状が出た場合の対処法は、速やかに医療機関で診てもらうことです。アニサキスは体内に入ってから4〜5日は生き続けます。アニサキスが死なない限り激しい痛みは引かないので、病院での治療が必要です。

病院では内視鏡を使ってアニサキスが刺さった場所を特定し、抜き取る処置が行われます。処置後も痛みが引かない場合は、痛み止めを処方してもらうことができます。

アニサキスが死滅すれば症状はなくなるので、4〜5日の痛みを我慢し続ければ症状は自然治癒することができます。しかし、かなりの激痛を伴うので病院に行かず数日耐えるというのは難しいかもしれません。

スーパーやお店に報告?責任問題はどうなる?

スーパーなどお店で購入したお刺身を食べて食中毒になった場合、責任をお店側に訴えるのは難しいと言われています。お刺身専用であれば見舞金としてお金を少し請求することはできるかもしれませんが、完全に補償を求めるならば栽培になりかねません。

また、加熱用をお刺身として食べて食中毒となった場合は、自己責任となります。お店に責任を訴えることはできないので注意しましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • アニサキスは目視で確認できる!色は白っぽいか赤色をしている
  • アニサキスは加熱か冷凍で死滅させることができる
  • 食中毒症状は激しい腹痛と下痢!病院では内視鏡を使った治療が可能

アニサキスはスーパーで売られている魚にも潜んでいる可能性があります。加熱して食べれば死滅するので問題ありませんが、生で食べる際は注意が必要です。加熱用の魚は生焼けに注意し、しっかり加熱してから食べるようにしてくださいね!

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