アニサキスはカツオのタタキに潜んでる?その確率や見つけ方は?焼けば大丈夫?

アニサキスは海に住む魚に寄生している危険な寄生虫ですが、カツオのタタキに潜んでいる確率はどのくらいなのでしょうか?もしもアニサキスが入る場合、どう見つけたら良いのでしょう?食中毒となると激しい腹痛と下痢症状が出るので、絶対的に気をつけたい寄生虫です。今回は、

  • カツオのたたきにアニサキスがいる可能性
  • アニサキスの見つけ方
  • アニサキスの対策方法

これらのテーマについて紹介いたします。

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カツオのタタキにアニサキスが潜んでる?  

 アニサキスは海で生息する一部の魚に寄生する寄生虫 で、生のまま食べると食中毒症状を起こす危険なものです。カツオもアニサキスが寄生する魚の一つで、カツオが生きている時は内臓部分に、カツオが漁にかかり死んだ後は私たちが食用としている筋肉部分に移動していきます。カツオを食べてアニサキスによる食中毒になる確率は、どのくらいなのでしょうか?

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その確率は? 

アニサキスの症状が出る確率は、あるレポートによると 『1,000万円の宝くじが当たる確率と同じくらい』 と言われています!

その理由というのは、アニサキスによる食中毒の年間発生件数全国民が1週間に1度お刺身を食べると仮定して計算した数値です。診療報酬明細書から計算した年間のアニサキス発生件数は、約7,000件にも及ぶと言われています。

アニサキスが出る確率

「全国民(1億2,500万人)」が「毎週1度生魚を食べて(年間約50回)」年間7,000件発症した場合、1/90万の確率でアニサキスによる食中毒を発症していることとなる

1/90万の確率というのは、ズバリ宝くじで1,000万円を当てるのと同じくらいの確率だそうなのです。アニサキスの発症率と1,000万円の宝くじが当たる確率が同等なら、断然宝くじの方が良いですよね…!

カツオにはアニサキスが潜んでる?

アニサキスが寄生する魚にはアジやサケ・イワシなど様々なものがありますが、 カツオにもアニサキスが潜んでいる可能性があります 。アニサキスが海の中で一番最初に寄生するのは動物プランクトンで、それを食べるのが小さなオキアミです。

そして小魚がオキアミをエサし、食物連鎖とともにアニサキスも大きな魚へと寄生先を変えていきます。アニサキスは食べられても排出されず魚の体内に残り続けるため、始まりが動物プランクトンでも私たちが食用とする魚にアニサキスが潜んでいる、というわけです。

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アニサキスの見つけ方は?  

アニサキスは目視で見つけることができるのでしょうか?それができれば、食べる前に取り除きやすくなりますよね。見つけ方を2パターン確認してみましょう。

透かして見る  

アニサキスを見つける時は、魚の切り身を透かして見るとみえることがあります。アニサキスの長さは2〜3cm、太さは1mm程度です。 色は元々半透明の白色ですが、魚の体液や血液を吸っていると赤色 をしています。

切ってみる

切ってみると断面にアニサキスがいることがあります。切った場所にちょうどアニサキスがいれば取り除きましょう。アニサキスを見つけても、1匹の魚に対し何匹のアニサキスがいるかどうかわからないので注意してください。

カツオでアニサキス食中毒が出た事例は?  

カツオによるアニサキス食中毒が出た事例はこれまでにも発生しています。

生のカツオは危険?  

アニサキスは生の状態だと食中毒症状を起こすものなので、カツオのお刺身やカツオのたたき・お寿司などの食べ方で食中毒を発症する可能性があります。

カツオのたたきは表面は加熱されていますが、中心部分は生の状態です。カツオが死んだ後、内臓から筋肉部分にアニサキスが移動している可能性は十分にあります。

アニサキスが増えた理由は?

アニサキスの過去の発生件数は、2017年は230件、2018年は468件となっています。2017年〜2018年の間に倍増し、それ以降もアニサキスによる食中毒発症件数は増え続けています。

アニサキスが増えた理由としては、『アニサキスの感染を食中毒として届出をするという認識が医療関係者の間で普及したから』と言われています。つまり、 急増したわけではなく以前から起きていたけれど報告事例が増えた ということです。実際のアニサキスによる食中毒の発生件数は、7,000件近くにも及ぶと言われています。

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アニサキスは対策できる?  

アニサキスによる食中毒にかかると、激しい腹痛や下痢といった症状が現れます。アニサキスは人の体内で生きることはできませんが、体内に入った後も4〜5日いき続けることができます。

死滅すれば腹痛は止まるものの、かなりの痛みを生じるので絶対に予防したい食中毒です。そんなアニサキス食中毒への対策には、“加熱処理”“冷凍処理”があります。

加熱後は食べても大丈夫?  

アニサキスを加熱死滅させる際は、 60度以上で1分間以上 加熱することで、完全に危険性をなくすことができます。また、70度以上であれば1分かけずともアニサキスは死滅します。

アニサキスのいる可能性のある魚を加熱する際のポイントは、加熱温度が重要です。電子レンジ加熱だと温度が死滅温度に達しず、また加熱ムラも出るためオススメしません。しっかり火を通し熱処理するには、フライパンや魚焼きグリル・オーブンなど高温で加熱できる方法が良いでしょう。

冷凍すれば大丈夫? 

アニサキスを冷凍死滅させる際は、 マイナス20度で24時間以上 冷凍することで完全に危険性をなくすことができます。

注意

家庭用の冷凍庫ではアニサキスが死ぬくらいの温度にならないので死滅しない

家庭用の冷凍庫の設定温度は、だいたい-18度となっています。-18度だとアニサキスの死滅温度としては足りないため、24時間以上冷凍しても完全に死なないことがあるので要注意です。

 

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まとめ

この記事をまとめると

  • カツオのたたきにアニサキスが潜んでいる可能性はある!
  • アニサキス食中毒にかかる確率は1,000万円の宝くじに当たるのと同等と言われている
  • アニサキス対策は加熱と冷凍!温度と時間に決まりがある

カツオのたたきは周りは加熱されていますが、中心部は生なのでアニサキスが潜んでいる可能性があります。自分で調理する際は十分に注意し、一度冷凍することをオススメします。

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