ご飯は炊飯器から直接お椀に入れるのが一般的ですが、「おひつ」に入れて保存する方法もあります。手巻き寿司をする時や、混ぜご飯をする時に使うこともありますが、みなさんはご存知ですか?おひつに入れたご飯は、どのくらい日持ちするのでしょうか?今回は、
- おひつに入れたご飯の日持ち
- ご飯の栄養と効果・効能
- おひつのご飯は腐るとどうなる?
- おひつでご飯を保存する方法
これらのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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おひつって何?
“おひつ”は、炊き上がったご飯を釜から移して入れておく保存用の入れ物です。別名「米櫃(こめびつ)」「お鉢」と呼ぶこともあります。おひつは木製が一般的で、白木や漆器のものがあります。
おひつは平安時代に誕生したと言われており、釜に入れておくと焦げやすいお米の保存容器として重宝されていました。ご飯をおひつに入れておくと乾燥せず、冷めても美味しいのが特徴です。
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ご飯の栄養と効果
栄養
ご飯は炭水化物なのでダイエット中には避けられてしまう食材ですが、ビタミンB群が豊富に含まれているので美肌効果や健康効果があります。ダイエット中でも夜はご飯を抜いて朝は食べるなど、食べる時間を考えて摂取したい栄養価の高い食材です。
- 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
効果・効能
ご飯は、生活習慣病にも効果があります。健康が心配で朝ごはんにパンを食べている方は、是非ご飯に変えてみましょう。αグロブリンという成分が代謝を促進し、血中コレステロールの抑制や中性脂肪を減らす効果をもたらします。
- コレステロール値を下げる
- 中性脂肪を減らす
- 生活習慣病予防
- メタボリックシンドローム改善
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おひつに入れたご飯の日持ちはどのくらい?
おひつに入れた状態のご飯は、どのくらい日持ちするのでしょうか?手巻き寿司などで一度おひつに入れたご飯を、そのままの状態で保存する場合の日持ちについて着目しました。おひつに入れたご飯の日持ち日数の目安は、常温・冷蔵それぞれ下記の日数となっています。
- 常温保存…1日
- 冷蔵保存…2〜3日
おひつに入れたご飯は、そのまま冷蔵庫で保存するのがオススメです。常温だと傷みやすいので、その日のうちに消費したいところ。冷蔵庫に入れれば2〜3日ほど日持ちします。
ですが、ご飯が硬くなってしまうので、長期保存はオススメではありません。すぐに食べない場合は、ラップに包んで冷凍した方が美味しく食べることができます。
おひつに入れたご飯は腐ると・傷むとどうなる?
おひつに入れたご飯は腐ったり傷んだりするとどうなるのでしょうか?炊いたご飯は傷みやすいです。冷蔵保存していても傷むことがあります。腐ったり傷んだりしたご飯の特徴を確認してみましょう。
- 黄色っぽく変色している
- カビくさい臭いがする
- カビが生えている
- ねばねば糸を引いている
ご飯は腐るとカビが生えたり糸を引いたり、くさくなったりします。特に暖かい時期に炊飯器に入れっぱなしにしておくと、このような状態になりやすいです。
すぐに食べないご飯は、冷蔵か冷凍で保存してください。冷蔵庫で保存していても、長時間放置すると腐ってしまうので気をつけましょう。
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ご飯が冷蔵庫で固くなる原因
おひつに入れたままご飯を冷蔵保存すると、腐ってはいないけれど硬くなることがあります。これはご飯が含む“でんぷん”が変化したことによるもので、食べられないわけではありません。
ただ、食感や味が劣化しているので美味しくないと感じる方が多いでしょう。ちなみに、 冷凍庫保存の場合はでんぷんが劣化しないので、解凍後ももっちりとした食感が残ります ◎
ご飯に含まれるでんぷんは、0〜3度の時に変質しやすく、冷蔵庫は5度前後に設定されているので劣化してパサパサしたり、味が落ちる原因となってしまうのです。
ご飯が固い時の対処法
ご飯が固くなったりパサパサになった時の対処法としては、“水をかけて電子レンジで加熱する方法”があります。茶碗1杯分のご飯に対して小さじ1杯の水をかけ、ラップに包んでレンジ加熱します。ご飯に水分が入っていくので、食感が戻りますよ。
おひつに入れたご飯を長持ちさせる保存方法
おひつに入れたご飯の保存方法について、常温・冷蔵別にご紹介いたします。
常温保存
おひつに入れたご飯を常温で保存するには、下記の項目が必須となります。
- その日のうちに消費する場合のみ常温可能
- 涼しい時期に限る
おひつは乾燥しにくい容器ですが、水分によってご飯が傷んでしまうこともあります。その日のうちに消費できる場合のみそのまま常温保存し、それ以外は冷蔵庫に入れるようにしましょう。
冷蔵保存
おひつに入れたご飯は冷蔵保存も可能ですが、でんぷんが変化して硬くなったり乾燥しやすくなるので、あまりオススメではありません。冷蔵保存の日持ち目安は、2〜3日です。
- ご飯の上にラップをかける
- その上から更に蓋をする
冷蔵庫内は乾燥しているので、ご飯の上にラップをかけることで乾燥を防ぐことができます。
温め方は?
一度冷めたおひつご飯を温める時は、電子レンジOKの別の容器に移すのが無難です。最近は電子レンジ加熱できるおひつもあるので、ご自身のおひつがレンジ加熱できるかどうか確認してみてください。
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まとめ
この記事をまとめると
- おひつに入れたご飯の日持ち日数は、常温:1日(涼しい時期のみ)
- 冷蔵:2〜3日
- ご飯は冷蔵保存するとデンプンが変化して固くなる
おひつに入れたご飯をすぐに食べない時は冷凍保存の方が美味しく保存できるので、冷蔵庫ではなく冷凍庫で長期保存させましょう♩
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