アスパラガスは春が旬の野菜ですが、購入後の日持ちはどのくらいか知っていますか?常温・冷蔵・冷凍それぞれの日持ちはどのくらいなのでしょうか?今回は、
- アスパラガスの日持ち
- アスパラガスの栄養と効果・効能
- アスパラガスは腐るとどうなる?
- アスパラガスの保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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アスパラガスとは?
学名 | Asparagus |
分類 | ユリ科クサスギカズラ属 |
原産地 | 南ヨーロッパからロシア南部 |
フランス語だと | asperge |
ドイツ語だと | Spargel |
旬の時期 | 5月〜6月 |
主な生産地 | 長野、北海道、佐賀 |
アスパラガスは南ヨーロッパ原産の野菜で、その歴史は紀元前2000年にまで遡ります。日本で食用として栽培が始まったのは明治時代初期です。北海道開拓と共に栽培が始まり、その後大正時代に広く普及しました。
当時はホワイトアスパラガスの方が主流でしたが、次第にグリーンアスパラガスが好まれるようになりました。輸入モノも多いため、日本では他の野菜と比べて価格が高い傾向にあります。
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アスパラガスの栄養と効果
栄養
アスパラガスはビタミン類・ミネラル類をバランスよく含んでいます。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- アスパラギン酸:アスパラギン酸の働きは、アンモニアの分解の働きや代謝によって出来た乳酸をエネルギーへ変換する助けを担います。カリウムとマグネシウムの吸収を助ける働きがあるため水分のむくみ改善効果もあり、セットに摂ることがおすすめです。人間の舌が感じる旨味の元のアミノ酸です。
効果・効能
アスパラガスから発見されたアスパラギン酸は、ドリンク剤に含まれることでも有名です。
- 疲労回復
- 貧血予防・改善
- がん予防
- 骨粗しょう症予防
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アスパラガスの日持ち
アスパラガスの日持ち日数の目安は、常温・冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 常温保存…1〜2日
- 冷蔵保存…4〜5日
- 冷凍保存…約1ヶ月
アスパラガスは冷蔵庫に入れた方が長持ちします。スーパーで販売されている時は常温ですが、購入後は冷蔵保存しましょう。
アスパラガスは腐るとどうなる?
アスパラガスは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったアスパラガスの特徴・まだ食べられるアスパラガスの特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- 茶色くなる
- 酸っぱい臭いがする
- カビが生えている
- ふにゃふにゃに柔らかくなり水が出る
- 表面にぬめりがある
アスパラガスは本来鮮やかな黄緑色ですが、傷み始めると 茶色や黒に変色 していきます。そして生の状態では固さのあるアスパラガスが徐々に ふにゃふにゃに柔らかく なります。
また、水気が出てびちゃびちゃになり、酷い場合には中に 溶けてしまう こともあります。
さらには 酸っぱい臭いを発していたらアウト です。腐敗はすすんでいると黒いカビが生えていることもありますので、廃棄するようにしましょう。
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まだ食べられるアスパラガスの見分け方
アスパラガスが腐っているのかどうなのか、わかりにくいアスパラガスを見分けるポイントを見てみましょう。
❶ ぶよぶよして固さがない
❷ 穂先が柔らかくふにゃふにゃしている
❸ 切り口が変色・スカスカ・空洞がある
アスパラガスは穂先から傷み始める特徴があります。そのため「また食べられる?」と思ったら、穂先の状態を確認してみましょう。傷んだ穂先はふにゃふゃと柔らかくなったり、茶色く変色が始まっている可能性があります。
また、穂先からさらに傷みがすすむと根元の方までぶよぶよになります。これはアスパラガスに含まれる水分が抜けている証拠です。
そして切ってみて断面が茶色く変色していたり、「す」と呼ばれる空洞ができてスカスカになっているもの傷んでいる証拠ですよ。酸っぱい臭いがしたり、溶けて水が出ていなければギリギリ食べることができるので早めに消費しましょう。
※POINT スーパーなどでの選び方:❶切り口に注目 ❷穂先の柔らかさに注目
アスパラガスが腐る原因
アスパラガス腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 冷蔵庫にむき出しのまま入れる
❷ 常温でむき出しのまま保存している
❸ 横向きで寝かせるような状態で保存している
アスパラガスの保存において腐ってしまう原因は「水分が抜ける」ことです。上記の原因をみると「むき出し」や「そのまま」といったことが挙げられていますね。
アスパラガスは乾燥に弱い野菜です。冷蔵庫や野菜室内は乾燥するので、むき出しの状態で保存しておくとどんどん水分が抜けて乾燥してしまいます。そして常温保存では成長が進んでしまうので腐るのを早めてしまいます。
また、アスパラガスを寝かせた横向きの状態で保存しておくのも腐りやすくなる原因の一つです。
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アスパラガスの保存方法
アスパラガスの常温保存・冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。
常温保存
アスパラガスは常温保存は向いていません。低温で暗い場所を好むアスパラガスを常温で置いておくと、成長が進み日持ちが浅くなってしまいます。
冷蔵保存
アスパラガスは野菜室で保存しましょう。その時のコツはこちら▼とにかく乾燥を防ぐことが大切です!
- 濡らしたキッチンペーパーを根元に当てる
- 立てて保存し上からラップやビニールをかぶせる
冷凍保存
冷凍保存の場合はカットして下茹でする方法もあります。水気を切って重ならないよう密閉袋に入れ、自然解凍させましょう。しかし冷凍したアスパラガスは食感や味が落ちるというデメリットも。あまりオススメはしません。
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まとめ
この記事をまとめると
- アスパラガスの日持ち日数は、常温:1〜2日
- 冷蔵:4〜5日
- 冷凍:約1ヶ月
- アスパラガスは購入後すぐに冷蔵保存を!
アスパラガスは冷凍保存もできますが、食感や風味が落ちてしまうので、冷蔵で可能な保存期限内に消費するのがオススメです♩
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