ザクロアレルギーの症状とは?ヒノキアレルギーを持つ人は危険?交差反応って?

皆さんはザクロという果物を食べたことはありますか?最近になってよく聞くようになった果物ですが、実物を見たことがないという人も中にはいるのではないでしょうか?そんなザクロですが、ある花粉症を持っている人がザクロを食べてしまうと重度のアレルギー症状を引き起こす可能性があるといわれているんです!今回はザクロとアレルギーの関係性について紹介していきます。

スポンサードリンク

ザクロとは

ザクロってどんな果物?

科名属名 ミソハギ科ザクロ属
酸味が強い
主な生産地 トルコから中東にかけて
栄養素 ビタミンCやカリウムが豊富

日本人ではあまり見たこともないという人も多いザクロという果物。ザクロはインドの医学書であるアーユルヴェーダにも薬として様々な記載がされているほど栄養価が高いと言われています。アダムとイブが食べた禁断の果実はりんごではなく実はザクロだったという説があるほど、世界では古くから高価な果実として扱われていたと言われています。

スポンサードリンク

ヒノキ花粉症の人が注意すべきアレルギー症状

ヒノキの花粉とざくろは似ている

ザクロは非常に栄養価の高い果物として扱われていると説明しましたが、果物アレルギーを引き起こすとも言われています。その原因としてヒノキの花粉症があります。花粉症とは特定の植物に含まれる花粉が人間の体内に入ると、アレルゲン(アレルギーの原因物質)となって体が過剰な防衛反応を示してしまう状態です。例えばスギ花粉に反応しやすい人はスギ花粉がアレルゲンになります。

数多くある花粉の中でも「ヒノキの花粉はザクロのタンパク質と形がよく似ている」ということがいわれています。そして形がよく似ているだけではなく、ヒノキの花粉症を持つ人はザクロを食べるとアレルギー反応を引き起こしてしまうこともあります。これを交差反応と言います。

食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、特定の食べ物に含まれる「アレルゲン(アレルギーの原因となる物質。 ほとんどはたんぱく質)」に「免疫」機能が過剰に反応してしまい、体にさまざまな症状をおこすものです。人によってどの食品に反応しやすいかが異なり、特に幼少期は食物アレルギーが起きやすいといわれています。 「免疫」はもともと体に害となるものを排除する働きですが、それが過剰に反応してしまうと、逆に体の不調を引き起こしてしまうのです。

交差反応ってなに?

?

交差反応とはアレルギーの原因となるタンパク質と同じ特性を有する食品を摂取することで、アレルギー症状が生じてしまうことです。ヒノキとざくろ以外にもさまざまな食品が交差反応を引き起こすと言われています。

交差反応の例

  • ヒノキ、スギ花粉→トマト
  • シラカバ花粉→リンゴ、桃、サクランボ、イチゴ、大豆、ピーナッツ
  • イネ花粉→トマト、スイカ、メロン、オレンジ、ジャガイモ
  • ヨモギ、ブタクサ花粉→メロン、スイカ、セロリ

こんな症状が出たら注意

アレルギー反応はこれといった症状が決まっているわけではなく、体中に様々な症状が起きる可能性があるのです。分かりやすくまとまった絵を掲載しておきます。

アレルギー

引用:miraizaidan.or.jp/allergy/anaphylaxis.html

このような感じでたくさんの症状が起きる可能性があるのです。ザクロや他の果物を食べて体調が悪くなったという場合はすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

アレルギーの診察は何科に行くと良いの?

アレルギーの影響を疑った場合は、何科に行けばいいのか分かりづらいですよね。基本的には症状に合わせた診療科の受診を行えばよいのですが、それぞれの特徴をお伝えしますね!

〇耳鼻科/耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。食べ物を食べた後に「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」という鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。症状を伝えると、基本的にアレルギーの検査を受けることができます。

〇小児科

子どものアレルギー症状、花粉症なら小児科で診てもらうのがベストです。薬の選び方や、対応の方法、緊急時の対応も大人と異なる場合が多いので、子どもの場合は専門医に診てもらいましょう。長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。

〇内科

内科は15歳以上の人が対象で、「ケガの治療や手術などの外科的な治療が必要ない病気のほとんど」を診療します。内科、外科という言葉ななんとも分かりづらさがありますよね。体を切ったり縫ったりせずに治してくれそうだなぁと思ったら、内科でOKです。風邪や体内の不調の治療などが内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も範囲内なので、内科でアレルギー症や花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。

〇眼科

眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を専門的に治療します。食物アレルギーで、「目」に異常が出てきた方は眼科での受診がおすすめです。例を挙げるとしたら「目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど」の症状がある場合ですね。アレルギーの処方薬でステロイド点眼薬を使用する場合は、眼圧が弱くなってしまうケースもあるようです。定期的に眼科に受診し眼圧検査をおこなってチェックしてもらいながら治療していくのが良いでしょう。

〇アレルギー科

あまり聞き馴染みのない診療科目ですが、「重篤な場合」はアレルギー科の受診がおすすめです。文字通りアレルギー性疾患を専門的に盛る診療科なので、アレルギー専門医が常駐しているのが特徴です。クリニックの名前に「~アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。アレルギーや花粉症に対する治療は、「診療ガイドライン」という、治療の流れややり方のルールブックがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。

スポンサードリンク

まとめ 

この記事をまとめると

  • ザクロは古くから薬として扱われていたほど栄養満点の果物!
  • ザクロとヒノキの花粉は形が似ているのでアレルギー反応を起こしやすい!
  • 食べ物を食べてからアレルギー症状のような状態になったらすぐに医療機関に相談しよう!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

スポンサードリンク