鮭にアニサキスはいるの?スーパーのサーモンは安全?正しいサーモンの選び方

夏場になると必ずと言っていいほどニュースで流れるアニサキスの食中毒。かなりひどい腹痛を引き起こしたり嘔吐や下痢を引き起こすなど症状も怖いですよね。2017年にある芸能人がアニサキスの被害について報告してから一気に日本中に広まるようになりました。今回の記事では私たちの身近にあるサーモンにはアニサキスがいるのかどうかについて紹介していきたいと思います。

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サーモンにアニサキスはいるの?

刺身用のサーモンは安全?

結論から先に言いますと、スーパーで売られている刺身用のサーモンには「ほぼアニサキスはいない」と思っていただいて構いません。またアニサキスが潜んでいたとしてもスーパーで販売される多くの刺身用サーモンは一度冷凍しているので、アニサキスを完全に死滅させてから販売されています。なので刺身用のサーモンを食べてアニサキスに寄生されるということは基本的にはありえないのです。 

アニサキスとは?
アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫と呼ばれるものの一種です。約15ミリ程度のの白い糸状の体を持ちます。近年、芸能人たちがアニサキス被害にあったことを公表してから様々なニュースなどで取り上げられるようになり、日本中で認知されるようになりました。アニサキスは、オキアミというプランクトンの一種を食した魚介類に寄生します。その寄生された魚介類を食べた人間にも感染し悪さをします。軽い腹痛を伴うケースから、激痛、腸閉塞(腸が詰まってしまい、食物が移動できなくなる事)に至るケースなど、症状は様々です。アニサキスはヒトの体内に入ると約1週間で死んでしまいますので、全くの無症状で済むこともあります。通常の治療として「内視鏡による除去」を行います。除去するとすぐに、症状は治まります。除去が難しい場合も、薬で症状を抑えることが可能になっています。

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輸入品のサーモンは安全?

よくスーパーでみる「ノルウェー産」のサーモンも、ほぼ間違いなくアニサキスはいないと思って大丈夫です。ノルウェー産のサーモンは「養殖」されたものがほとんどです。アニサキスは餌から宿主の体内に入り寄生します。養殖で育てられたサーモンは餌をすべて管理されていまのでアニサキスが体内に入り込むことはないのです。

「基本的に」安全の意味

先ほどからアニサキスは「基本的に」いない、という表現をしています。それはすべての刺身用サーモンが100%安全だ、という断定はできないからです。アニサキスは餌を通してサーモンに寄生します。養殖されたサーモンは餌を管理されてはいるものの、網目を潜り抜けて天然のえさが入り込む可能性も0ではありません。その潜り抜けてきた餌がアニサキスを持っていたらサーモンに寄生してしまうこともあるのです。かなり少ない確率ではありますが、アニサキスの危険性を完全に否定することはできません。

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天然のサーモンに注意!

先ほどは「養殖」のサーモンはアニサキスの心配がほとんどないと説明しました。しかし天然のサーモンは生で食べるのは非常に危険です。天然のサーモンはアニサキスに寄生されている可能性がかなり高いのです。もし天然のサーモンを刺身として食べる機会がある場合は、一度冷凍してアニサキスを死滅させてください。完全冷凍状態で24時間経過すると、アニサキスは生存できないと言われています。もし天然のサーモンを食べてから、3~4時間後くらいに胃や腸が痛くなり始めたらアニサキスが原因の「アニサキス症」を疑います。その際はすぐに病院へ受診しましょう。

アニサキス症って?
アニサキスが寄生して引き起こされる症状の総称をアニサキス症と言います。アニサキスが寄生する場所で胃アニサキス症や腸アニサキス症、消火器外アニサキス症など名前が異なります。胃アニサキス症は、アニサキスが口から体内に入り、胃の壁に突き刺さることで発症します。アニサキスが寄生して3~4時間後に、上腹部痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れるといわれており、これらの症状は、胃の壁にアニサキスが突き刺さったことによる直接の痛みではなく、胃壁とアニサキスに対するアレルギー反応なのです。治療はアニサキスの除去が有効といわれています。腸アニサキス症は、アニサキスが口から体内に入り腸に食いつくことで発症します。胃アニサキス症よりも奥に寄生している状態なので、治療がしにくく厄介です。腸に寄生してから十数時間~数日後に、強い下腹部痛、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が現れるといわれています。ごくまれに腸閉塞や腸穿孔(腸に穴が開く)に至るケースも見られ、入院加療が必要となる場合があります。

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サーモンの食べ過ぎは体に悪い?

一口にサーモンと言ってもさまざまな種類があります。中でも塩鮭と呼ばれる塩漬けにしたサーモンは、ものによっては塩分が非常に高いため食べ過ぎると塩分過多になってしまう可能性があります。塩分を過剰に取ってしまうと血圧を上げてしまうなど、体に悪い影響を与える可能性があるので注意が必要です。 

妊娠中でも食べられる?

サーモンは、妊娠中でも食べられる魚です。サーモンには、”タンパク質”“DHA・EPA”、”ビタミンD”、”ビタミンB群”が多く含まれています。これらの栄養素は、妊娠中にどんな効果をもたらすのでしょうか?

下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • スーパーで売られているサーモンは基本的にアニサキスはいない!
  • 養殖されたサーモンもアニサキスの危険性は少ない!
  • 天然のサーモンはアニサキスに寄生されている可能性が高いので、食べるときは一度冷凍してから食べるようにしよう!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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