ココナッツオイルが固まるのはなぜ?溶かす方法や液体と固体で違いはあるのか

世界中で注目されているココナッツオイル。美容や健康にいいと言われていて、活用方法も様々です。そんなココナッツオイルは、なぜか固まりやすく、スプーンでとって使うこともしばしば。固まったり、溶けたり変化のあるオイルですが、液体と個体の状態では何か変わっているのでしょうか?今回は、

  • ココナッツオイルが固まる原因
  • 固まったオイルを溶かす方法
  • ココナッツオイルのスキンケア効果

これらのテーマについてご紹介いたします。

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ココナッツオイルが固まる原因  

この3点がココナッツオイルの固まる理由です!

飽和脂肪酸  

飽和脂肪酸は、ココナッツオイルは飽和脂肪酸に分類され、ココナッツオイルの他にラードやバターなども同じ分類です。飽和脂肪酸は凝固点が高いため、常温に置いていても固まっている状態をキープしています。

20〜25度以下で固まる  

その飽和脂肪酸の固まり始める温度、それは20〜25度くらいからです。約20度以下になると白くポロポロと完全に固まった状態に。逆に25度以上になると、自然と透明な液体へと変化していきます。

酸化に強い証拠!

こうやって温度によって状態を変化させることでココナッツオイルは酸化しにくくなっています。しかもココナッツオイルには「中鎖脂肪酸」という、体内に入ってエネルギーに素早く分解される脂肪酸を多く含み、バターやラードなどの脂肪が体内にたまりやすい一般的な飽和脂肪酸とは異なった性質をしています。脂肪がつきにくく、酸化に強いとってもありがたいオイルなんですね。

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固まったココナッツオイルを溶かす方法

固まったオイルはどう溶かすのがベストでしょうか?オイルは高温にすると良質なものでも中に含まれる栄養分が減少してしまう恐れがあるのでしっかりチェックしておきましょう!  

湯煎の仕方  

少量で溶かすのであれば、耐熱のガラスや陶器に必要分を入れ、人肌より少し高い温度(40°c〜50°c程度)のお湯を張った鍋やボウルに浸けて湯煎します。あまり高い温度で湯煎しなくても大丈夫です。

また、たくさんの量を使うようであれば、ココナッツオイルの瓶ごと湯煎すると良いでしょう。この時は、コンロなどの上で温度を一定に保ちながら温めましょう

やってはいけない溶かし方

それは、 「電子レンジで高い温度で温めること」 です。油は、一定の温度を超えると発火する可能性があり、電子レンジではどのくらいの油が高温になっているのか分かりにくくとても危険です。

なのでできれば電子レンジを使うのは控えたほうがいいでしょう。どうしてもという場合はワット数を低く設定し、数秒加熱する方法をとります。溶け具合にムラがあると思うのでその時はスプーンなどで混ぜて温度を均一にしながら、溶かしましょう。

ココナッツオイルの液体と固体で違いはある?

ココナッツオイルの液体と個体で栄養価などには違いはありません。しかし、製造方法によっては0℃以下でないと固まらないように製品化されたココナッツオイルもあります。

リキッドココナッツオイルといって、温度が低くなることによって固まりやすい長鎖脂肪酸をできるだけ取り除いたものになり、それに含まれる中鎖脂肪酸はさらに多くなっています。

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ココナッツオイルでスキンケア  

ココナッツオイルはスキンケア用品としても活躍してくれます!使用例をいつくかご紹介します。

クレンジング  

ココナッツオイルはお化粧を落とす際に使うクレンジングオイルにもなります。

[使用方法]

  • スプーン一杯のココナッツオイルを手のひらに乗せて、両手で溶かします
  • 肌をゆっくりと優しく撫でるように動かしながらメイクを落としていきます
  • 柔らかいガーゼやティッシュで優しく拭き取ります
  • その後ぬるま湯で残ったオイルを落としていきましょう
  • ベタつきが気になる人は、さらに洗顔をしても構いません。また、ウォータープルーフなどのなかなか落ちにくいリップやライナーをしている場合は、その部分だけ初めに落としてから、ココナッツオイルでクレンジングすると肌に負担がかからず良いでしょう。

保湿

ココナッツオイルには高い抗酸化作用と抗菌作用があるのでお肌を保湿し美肌効果があります。なのでパックとしても利用できます。ぜひお風呂などリラックスできるところで試してみてください。

  • 顔、デコルテ:スプーン一杯程度のココナッツオイルを手のひらで溶かし、顔から肩、デコルテにかけて優しくマッサージをしながらオイルを伸ばしていきます。その後3分ほど蒸しタオルを被せて保湿します。その後は優しく濡れタオルで拭き取り、お湯で洗い流しましょう。
  • 体全身:肌の温度で溶かした少量のココナッツオイルを全身に優しく塗りながら、マッサージをしていきます。上から下にかけて、リンパを流すように行いましょう。少量ずつ使うことでベタベタするのを防げますが、気になる場合は優しくティッシュなどで押さえてとりましょう。
  • 髪、頭皮:シャンプーをした後に手を拭き取り、ココナッツオイルを適量とります。溶かしながら頭皮全体を指圧をかけながらゆっくりマッサージしていきます。その後毛先を中心に髪にもオイルを浸透させましょう。その後タオルで巻いて、20〜30分ほど置きます。お湯で洗い流して終わりです。

紫外線対策

低温圧搾方法で抽出されたココナッツオイルにはビタミンEが多く含まれています。そのビタミンEの名称は「トリコエトノール」といって「スーパービタミンE」という別名を持ちます。

強い紫外線に負けない抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化も防ぎます。また肌の乾燥を防いで肌質を柔らかくする作用もあります。このビタミンEに加えて「ラウリン酸」という成分もココナッツオイルには含まれています。ラウリン酸も高い抗酸化作用を持っているので、紫外線によるシミやそばかすができるのを防ぎます。

しかし、日焼け止めの効果のココナッツオイルにはないので保湿オイルとして利用するか、食べ物や飲み物で摂取するようにしましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ココナッツオイルは20〜25度から固まり始める
  • 固まったココナッツオイルを溶かす方法は湯煎が一番!レンジは発火の恐れがあり危険

ココナッツオイルが固まるのは飽和脂肪酸という酸化しにくい性質だからということがわかりました。またココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれているので酸化しにくく脂肪になりにくいんですね。食べ物だけじゃなく、スキンケアとしても嬉しい効果が期待できるので、ぜひ機会があれば試してみてください!

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