「わけぎ」は薬味として重宝する野菜ですが、保存方法や日持ちはどのくらいなのでしょうか?また、根っこまで食べることはできるのでしょうか?今回は、
- わけぎの旬 / 栄養 / 効能
- 根元まで食べられる?
- 保存方法と日持ち
- わけぎの食べ方 / レシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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わけぎとはどんな野菜?
わけぎはネギによく似ているので「小ネギ」と思うかもしれませんが、実は「たまねぎ」と掛け合わせた野菜です。原産地はギリシャということがわかっていますが、詳しい誕生時期などは判明していません。
わけぎは漢字では「分葱」と書き、球根がどんどん分かれて成長していくことが由来なのではないかと言われています。ネギほどツンとした香りはなく、柔らかい味わいです。
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旬の時期
わけぎの旬の時期は年に2回あり、1回目は3〜5月、2回目は9〜11月となっています。ですが、わけぎは通年栽培が可能なので時期に関係なく出回っています。
栄養
わけぎにはβカロテン・ビタミンCが豊富に含まれており、体のサビの原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。また、カリウム・鉄分・食物繊維も含まており、体に良い栄養素が多い野菜です。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
効能
βカロテンによる活性酸素を抑える働きで体の老化を予防したり、アンチエイジング効果を期待することができます。また、ビタミンCによる美肌効果・免疫力アップ、食物繊維による便秘解消や腸内環境アップ、鉄分による貧血予防などを期待することができます。
- 便秘解消・予防
- 美容効果
- 風邪予防
- むくみ解消・予防
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わけぎは生食できる?
ふぎは生食できるの?という疑問についてですが、もちろん生で食べることができます!わけぎはネギの仲間なので、細かく刻んで薬味として食べるのが一般的です。
わけぎに含まれている「硫化アリル」という成分はツンとした香り元となっているもので、刺激が強いので生食すると胃を刺激して胃がムカムカしたり腹痛を起こすこともあります。しかし、過剰摂取しなければ安全ですよ◎
どこまで食べられる?根元は?
わけぎは少しふっくらとした根っこに緑色の茎をしていますが、どこまで食べられるの?と思う方も多いのではないでしょうか?根元部分は、食べ方によっては全て食べることができます!
薬味として食べる時は緑色の部分がオススメですが、別で調理すれば根っこまで食べられる野菜です。その食べ方については後ほどご紹介いたします。
わけぎの保存方法と日持ち
わけぎの保存方法についてご紹介したいと思います。長いネギ類は、野菜室でなかなか場所をとるものですが、どどのように保存すると長持ちするのでしょうか?冷蔵・冷凍それぞれの保存方法を見ていきましょう。
冷蔵保存
わけぎを冷蔵する時は、新聞紙や紙袋などの紙類に包んでからビニールで包みます。乾燥することで葉先が黄色く変色して傷んでしまうので、できるだけ乾燥させないことが長持ちのコツです。
冷蔵庫は野菜室より2〜3度低く、野菜にとっては寒すぎるので野菜室がベター
冷凍はパラパラさせる
わけぎなどの小葱類は、冷凍することで細胞が壊れるため解凍した時にべちゃっとしてしまいます。解凍してもパラパラの状態で冷凍するには、ちょっとしたコツが必要です。
冷凍庫に入れてから30分後と1時間後に容器を振る!
輪切りに刻んだわけぎを容器に入れたら冷凍庫に入れ、完全に冷凍される前に何度か振ることでパラパラにすることができます。少々手間はかかりますが、使う時に取りやすく便利なので是非お試しください。
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賞味期限・日持ち
冷蔵保存の場合は5日ほど、冷凍保存の場合は約1ヶ月日持ちします。
わけぎの食べ方・レシピ
わけぎは刻んで薬味として食べる以外に、どんなアレンジができるのでしょうか?おすすめのわけぎの食べ方をご紹介いたします。
球根ピクルス
わけぎは根っこ部分まで食べられるのですが、ピクルスにすることで「らっきょう」感覚で美味しく食べることができます。ピクルス液は砂糖・塩・お酢だけで簡単に作ることができるので、余った根っこ部分は捨てずに漬けてみましょう!
天ぷら
引用:cookpad
わけぎは天ぷらにしても美味しいんです。軽く火を通すだけで食べられるので、表面がカラッとしたらすぐに引き上げましょう。
味噌汁
わけぎは味噌汁などの汁物に入れると一度にたくさん消費することができますよ。彩りもよくなるのでオススメです。我が家ではしじみの味噌汁や豚汁、野菜の味噌汁などあらゆる汁物に小葱類を投入しています。納豆にのせるのも◎です。
ごま油炒め
引用:オレンジページ
わけぎを5cm幅に切って炒め物に加えれば、彩りと栄養面をプラスすることができます。豚肉と炒めたり、卵と炒めて消費しましょう◎
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まとめ
「わけぎは生でも食べられる?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- わけぎは生食可能!アレンジ次第で根っこまで食べられる
- わけぎを冷凍する時は、冷凍過程で容器を振ることでパラパラになる!
わけぎは常備しておくと薬味として使える便利な野菜なので、是非パラパラになる冷凍方法でストックしてみてください。
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