レバーは鉄分をはじめ栄養成分たっぷりの食材ですが、生焼け状態だと食中毒のリスクが高いことを知っていますか?生レバーによる食中毒には、死亡するケースもあります。今回は、
- レバーの栄養と効能
- レバーは生食できる?
- 生レバーに食中毒はある?
- 生レバーを食べる方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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レバーとはどんな食材?
原産地 | 国産を中心に、オーストラリア産、アメリカ産など |
旬の時期 | 通年 |
栄養 | 鉄分、ビタミンA、ビタミンB群 |
英語で言うと | Liver |
中国語で言うと | 肝 |
レバーは牛や豚・鶏の肝臓で、鉄分を豊富に含んでいるのが特徴です。それぞれの特徴はこちらです。
- 牛レバー…濃厚な味と柔らかい肉質 / やや臭みがあるが旨味たっぷり
- 豚レバー…弾力のある食感で低脂肪 / レバニラに使用されるレバーの種類
- 鶏レバー…低カロリーでしっとり食感 / 牛や豚レバーよりもクセが少なく食べやすい
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栄養
レバーは高タンパクで低脂質な上、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているパワーフードです。レバー50gで成人が1日に摂取すべきビタミンAやビタミンB2を摂ることができます。苦手な方も多くいる食材ですが、鉄分も豊富で貧血予防にも効果的です。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
効能
レバーはビタミンや葉酸・鉄分が豊富なので、貧血予防や女性ホルモンを整える働きもあります。また、肌のターンオーバーを促進する働きもあるためアンチエイジングにも効果的です。
- 貧血予防
- 粘膜の新陳代謝促進
- 免疫力アップ
- 肌のターンオーバー促進
- 疲労回復
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レバーは生食できる?
牛・豚・鶏レバーは、どれも生食が禁止されています。その危険性は後ほどご紹介しますが、食中毒が関係しています。レバーを食べる時はしっかり加熱することが必要です。
生食用牛レバーの提供と販売が禁止されたのは平成24年、生食用豚レバーが禁止されたのは平成27年のことです。では詳しい食中毒症状やリスクについてチェックしていきましょう。
生レバー・生焼けレバーを食べてしまった!
生レバーや生焼けレバーを食べてしまった!そんな時に起こり得るリスクについて見ていきたいと思います。
生レバーによる食中毒の危険性
生レバーにはE型肝炎に感染するリスクがあり、重症化すると死亡するケースもあります。牛レバーによる食中毒には腸管出血性大腸菌のリスク、鶏レバーによる食中毒にはカンピロバクターがあります。
生レバーによる食中毒症状
生レバーや生焼けレバーによる食中毒症状には、嘔吐・下痢・腹痛・悪寒・倦怠感・発熱などがあります。通常は1週間程度の治療により回復しますが、高齢者や小さな子供・体の弱い方は重症化し死亡するケースもあるので危険性の高い食中毒です。
加熱用レバーを生で食べるのは絶対にダメ!
スーパーでは「加熱用レバー」と記載されていることが多いですが、生焼けで食べるのは絶対にNGです。レバーの生食は禁止されており、食中毒リスクが非常に高く発症した場合は重症化するケースも多いので注意してください。
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生レバーを食べる方法・食べ方
どうしても生レバーが食べたい!と思う方もいるかと思います。飲食店では特に注意して調理されているため、なかなか生レバーを食べるのは難しいかと思います。かといって、家庭でレバーを生焼け状態で食べるのはやめましょう。
生レバーが食べたい時は、「低温調理」されたものであれば生レバーのような味わいや食感に似た状態で食べることができます。低温調理レバーは飲食店でも提供されているので、機会があれば試してみてくださいね。
まとめ
「生レバーによる食中毒の危険性」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 生レバー・生焼けレバーには食中毒の危険性があるので絶対に食べてはいけない!
- 生レバーの食中毒にはE型肝炎 / 腸管出血性大腸菌 /カンピロバクターなどがある
生レバーはとろける食感で病みつきになる方もいますが、食中毒リスクが高いため危険です。低温調理したレバーは生食に近い食感や味が楽しめるので、機会があれば是非食べてみてくださいね。
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