魚には赤ちゃんの成長を促すオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるため、妊娠中に積極的に食べた方が良いと言われています。しかし魚介類は妊娠中に控えたほうがいいという情報もあるのです。特に「水銀」は、赤ちゃんの神経と脳の発達に悪影響を及ぼし先天異常を引き起こすおそれがあるといいます。妊娠中の食事に関してはかなり気を使うところですよね。
今回は「カレイ」をピックアップして含まれる水銀について調べてみました。
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目次
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妊娠中は食べ物が気になるもの
妊娠食は栄養の偏りが危険
まず妊娠中になぜ食事に気をつけた方が良いかというところから話を始めていきましょう。お母さんの食生活というのは赤ちゃんにダイレクトに伝わります。妊娠中も太りたくないからといって偏った栄養の食事をしていると、赤ちゃんの体も栄養不足になってしまいます。そうなると、おなかの中で十分に成長することが出来なくなったり、赤ちゃんが特定の病気にかかりやすくなったりすることもあるそうです。
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妊娠中に積極的に摂りたい栄養
妊娠中の食生活のポイントとして以下のものが挙げられます。
この記事をまとめると
- ①主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく
- ②旬の食べ物を食べる
- ③香味野菜が代謝を高める
妊娠している間は摂取エネルギー量やたんぱく質を増やすことと、鉄分やカルシウムをしっかり取ることが重要といわれています。
旬の食べ物を食べるというのは非常に大事で、食品には旬という栄養や美味しさがピークになる時期があります。なので時期が変わるに連れて旬のものを選ぶと栄養の偏りが少なくなると言われています。
最後の香味野菜ですがネギやニラ、生姜、香辛料のことを言います。胃や腸の消化吸収を促進してくれたり、代謝をあげてくれます。
カレイの栄養
カレイは低脂質・高タンパクでヘルシーな魚です。栄養ドリンクにも含まれているタウリンを豊富に含んでいて、疲労回復に効果があります。また、リンや鉄分などの無機質も含まれています。
- タウリン:タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種で、血液の高脂血症を改善する働きを持っています。コレステロールや中性脂肪の抑え、血圧を正常にする働きもあります。肝臓においてはアルコールの分解含めた解毒の働き助け、脂肪肝の予防効果もあります。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
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魚介類に含まれる「水銀」
水銀の影響は?
水銀の中でメチル水銀という魚介類に含まれる水銀があります。これは胎盤を通して赤ちゃんに移行しやすいと言われています。そしておなかの中にいる赤ちゃんは水銀への感受性が高いため、少量の水銀でも脳の中枢神経系の発達に影響を及ぼすのです。
なぜおなかの中の赤ちゃんにだけ影響があるの?と疑問に思いますよね。
私達のような人間の体が出来上がっている状態の場合は、水銀を体の外に出すことができます。しかし赤ちゃんは自分で体の外に排出する機能がまだ整っていないため体の中に溜まってしまうのです。
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なぜ魚介類は水銀を含むの?
そもそもなぜ魚介類は水銀の蓄積量が高いのでしょうか?
水銀は石炭を燃やすなどの人間活動によって大部分が放出されたあと、空気中から海に入ります。その水銀を一部の海の微生物たちが有毒のメチル水銀に分解します。そのメチル水銀に分解した微生物たちを今度は小さな魚たちが食べ、そしてその小さな魚たちを大きな魚たちが食べる。この流れでどんどん大きな魚たちに水銀が蓄積されていくと言われています。
カレイにはどのくらい水銀が含まれる?
実は水銀濃度の低い魚としてカレイが挙げられているんです。 なので妊娠中のお母さんの食事には良いお魚だと言えます。
ただし同じカレイの仲間であっても水銀濃度の低いクロガシラカレイ(水銀濃度0.015μg/g)と中等度の水銀を含むカラスガレイ(水銀濃度0.305μg/g)など差があります。
一概に全てのカレイを食べても大丈夫というわけではなさそうですね。しっかり調べて食品を選ぶようにしましょう。
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水銀がすくない魚を選ぼう!
では最後に水銀の量で魚を分類分けしてみました。
水銀がすくない魚とは?
共通点として挙げられるのはあまり長く生きない小さな魚というところですね。長く生きないということは蓄積量が少ないとも言えます。
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水銀が多い魚とは?
キンメダイ、メカジキ、マグロ、バイガイ、クジラ、サメ、イルカ、カサゴ、 アンコウ、ブリ、アカムツ、ゴマサバ、スズキ
先ほど水銀の少ない魚の説明で言いましたが、生存する長さが水銀の蓄積量に大きく関わってくることは間違いないでしょう。カジキやマグロ、クジラ、サメなど大きな魚になるほど水銀の蓄積量が多くなる傾向にあります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?妊娠中の食事に関してはかなり気を使うところだと思いますので、正確な知識を身につけて赤ちゃんとお母さん両方が健康になれる食事を行いましょう。
- 妊娠中の食事が偏ると赤ちゃんにも影響が出る。
- 特に水銀は赤ちゃんが排出できないので要注意!
- 水銀量を気にして食材を選ぶようにしよう!
今回のように食品についての知識をシェアしております。他にもさまざまな記事を掲載していますので是非ご覧になってみてください。
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