ホッキ貝の砂抜きのコツ!殻むきと内臓の下処理| 食べ方やレシピも

ホッキ貝」はお寿司などで食べられている人気の貝類ですが、砂抜きは必要なのでしょうか?どうやらその下処理の方法は、水に浸けておく砂抜きとはちょっと違うようです。今回は、

  • ホッキ貝の旬の時期と産地
  • 栄養と効能は?
  • ホッキ貝の砂抜きと下処理
  • ヒモは食べられる?食べ方&レシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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ホッキ貝ってどんな貝?

英名 Hen clam
別名・和名 ウバガイ
エネルギー(100gあたり) 73kcal
糖質量(100gあたり) 3.8g

ホッキ貝は、バカガイ科ウバガイ属の二枚貝です。漢字では「北寄貝」と書き、「姥貝(ウバガイ)」という別名も持っています。「姥貝」という名前は、この貝が30年以上も生きることが由来となっています。

日本では北海道や青森県などの北エリアで収穫され、冬から春にかけた時期が一番の旬の時期となっています。

産地

ホッキ貝の産地は、北海道・青森県・福島県など北の地域となっています。

旬の時期

ホッキ貝の旬の時期は地域によって異なり、北海道→7〜4月、青森県→12〜3月、福島県→1〜6月となっています。

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ホッキ貝の栄養と効能

ホッキ貝にはどのような栄養が含まれているのでしょうか?栄養素とそれによる効能について見ていきましょう。

栄養

ホッキ貝は豊富に含まれるアミノ酸ビタミンB12が特徴です。アミノ酸は旨み成分であり、体に嬉しい効果のある栄養素です。アラニン・グリシンなどのアミノ酸が詰まっており、高タンパクなのでヘルシーな食材でもあります。

  • アラニン:アラニンは、肝機能に関わるアミノ酸で、アルコールの解毒を助ける作用があります。肝機能を向上させるため、老廃物の排出や脂肪肝の予防にもなります。グルコースの体内の生成にも使われるため、持久力がつきやすく疲れにくくなります。
  • グリシン:グリシンは、人間の肌の材料のコラーゲンの原料となり、肌の弾力に大きく関わっています。加えて、人間の脊椎や脳幹と言った神経系と骨の間に含まれ、情報伝達の働きを担います。人間の活動を抑制する働きを伝達し、不眠症の改善に重要なアミノ酸です。血圧を下げる効果もあります。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。

効能

ホッキ貝に含まれるアミノ酸類は旨味の元となるだけではなく、肝臓や高血圧に働きかけます。期待できる効果はこちらです。

  • 高血圧を下げる
  • 美肌効果
  • 肝臓機能アップ
  • 悪玉コレステロール抑制
  • 免疫力アップ

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ホッキ貝に砂抜きは必要?

ホッキ貝は砂地に生息しているため、中にジャリジャリとした砂を沢山含んでいることが多いです。しかし、一般的な砂抜きの方法では、ホッキ貝の砂はなかなか出すことができません

砂抜きは必要なのですが、水に浸けて待つ砂抜き方法ではなく、切り開いて洗う方法で砂抜きを行います。その下処理について見てみましょう。

ホッキ貝の砂抜き・下処理方法

ホッキ貝を家庭で下処理する時は、切り開いて砂抜きをする必要があります。水に浸けておくだけでは砂が出切らないので、必須の下処理になります。その手順はこちらです。

殻から身をはずす

まずはホッキ貝の殻から身をはずします。包丁を使えば簡単に取ることができます。

内臓を取って水洗い

そして、内臓を切り取ったら水洗いでよく砂を洗い流します。ホッキ貝の内臓(ウロ)は美味しくない上に、砂を多く含んでいるので食べる部分ではありません。

ホッキ貝のヒモ(水管)は食べられる?

ホッキ貝にはヒモ(水管)がありますが、ここも食べられる部位になります。ホッキ貝は内臓以外食べることができる貝で、ヒモも身と合わせて調理することができます。

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ホッキ貝による食中毒

傷んだホッキ貝や既に菌が付着したホッキ貝を食べることで、『食中毒』を起こすこともあります。その原因となる代表的な菌4種類はコチラです。

 食中毒の原因菌

  • 寄生虫(アニサキス/ヒモビル)
  • ノロウイルス
  • 腸炎ビブリオ
  • 貝毒

しっかりホッキ貝の食べ方・レシピ

ホッキ貝は生が美味しい貝類ですが、もちろん加熱しても美味しい料理にアレンジすることができます。食中毒のリスク回避をするためにも、家庭で調理する際は加熱調理を楽しみましょう。ホッキ貝の安全な食べ方をご紹介します。

バター焼き

引用:満点★青空レストラン

バター焼きは香ばしさが食欲をそそる一品です。グリルやフライパンでも作ることができます。軽く醤油をたらせば、バター醤油味で白いごはんもどんどん進みます。

酒蒸し

引用:cookpad 

酒蒸しはアサリやはまぐりなど貝類料理として人気ですが、ホッキ貝でも美味しく作ることができます。しっかりとした歯ごたえで噛めば噛むほど味が滲み出る、お酒のお供にもぴったりな一品です。

味噌汁 

引用:cookpad

味噌汁にするとホッキ貝の旨味が滲み出て、深い味わいの汁物になります。食べやすいよう刻んだホッキ貝に、お好みでネギなどの具材を加えましょう。

まとめ

「ホッキ貝の砂抜きと下処理」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ホッキ貝に砂抜きは必要だが、水に浸ける方法ではなく殻をとって身を洗う
  • 内臓は食べられないがヒモは食べることができる

ホッキ貝は生だと寄生虫がついている場合があるので、家庭で調理する際は加熱調理するのが安全かもしれません。上手く調理して食感の良いホッキ貝を堪能してみてください。

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