「トマト」には赤や黄色・オレンジ色など様々な種類がありますが、青いうちに収穫した緑色のトマトを追熟させることってできるのでしょうか?
時々スーパーでも一部だけ緑色のトマトが売られていますが、「収穫後でも追熟して赤くなるの?」という疑問にお答えするのが今回の記事です。それでは、
- 青いうちに収穫したトマトは甘くない?
- 追熟させたトマトとは?
- トマトを甘くする追熟方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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青いうちに収穫したトマトは甘くない?
トマトは通常、緑色→赤色と熟すにつれて色が変化していきます。しかし中には、一部がまだ緑色のトマトがスーパーに並んでいることも。部分的に緑色のトマトや、全体的に緑色のトマトは甘くないのでしょうか?
青いトマトとは
「青いトマト」は、まだ完熟していないトマトです。青いトマトの特徴には、このようなものがあります。
- 果肉がシャリシャリして固い
- 甘みがない
- 青々しい味がする
やっぱり緑色のトマトよりも、食べるなら熟した赤色トマトがオススメです。緑のトマトは糖度も低く、トマト特有の栄養素「リコピン」が少ないといったデメリットもあります。
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完熟トマトの特徴
一方で「完熟トマト」とは、熟してしっかり赤色に色づいたトマトです。トマトと言えばこちらが一般的ですね。
- 適度に柔らかい
- 甘みがある
完熟したトマトには、ビタミンCやリコピンといった栄養が沢山含まれています。
味・糖度・食感の違い
青いトマトと完熟トマト、それぞれ味・糖度・食感が異なります。
- 味……青いトマトは青々しく、完熟トマトには甘みがある
- 糖度…青いトマトは糖度が低く、熟すにつれて甘みが出る
- 食感…青いトマトは硬く、完熟すればするぼど柔らかい
普段トマトを食べている方であればご存知のことかと思います。未熟で緑色のトマトは硬く、青々しい味であまり美味しいとは言えません。
それに対し完熟トマトは糖度が上がるため、甘みがあり食感もちょうどよくなります。
追熟させたトマトとは?
まだ完熟していないトマトを「追熟」させる方法があります。収穫済みで緑色をしていても、追熟させることでトマトが熟し、食感や味・糖度が完熟トマトのようになります。
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トマトが追熟する原理
収穫後のトマトを15〜20度の環境に置いておくと、追熟して徐々に赤く色づきます。これはトマトがまだ成長過程と勘違いし、トマト内の成分が変わるためです。トマトが追熟すると甘みやリコピンが増え、結果美味しいトマトになるのです。
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トマトの追熟方法は?甘くする方法
トマトを追熟させるには、どのような方法があるのでしょうか?手順とポイントをご紹介します。
始めは常温
トマトが追熟するのは15〜20度の環境です。そのため冷蔵庫は寒く、トマトが追熟しません。始めは冷蔵庫や野菜室には入れず、常温で数日様子をみましょう。
冷蔵庫に入れるタイミング
トマトを冷蔵庫に入れるタイミングは、緑色の部分がなくなり全体が赤く色づいたらです。追熟が完了した状態で常温保存していると、どんどんと傷んできてしまいます。追熟と傷みは紙一重なので、赤くなったら冷蔵庫か野菜室に移動させましょう。
エチレンガスを利用する
トマトを早く追熟させたい場合は、果物や野菜から出る「エチレンガス」を利用すると便利です。
りんごやバナナなど特定の果物や野菜から出る天然のガスで、 他の野菜や果物の成熟を早める効果 がある
この効果を利用して、りんごやバナナとトマトを1つの袋の中に入れ、ふんわり空気が入るよう口を結び、数日置くことでスピーディーに追熟させることができるのです。
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ヘタは取らずに下向きに
トマトを追熟させたい場合は、ヘタは取らずに下向きにしておくことをオススメします。トマトなどの野菜や果物は、ヘタが付いている方が熟す性質を持っています。
これ以上熟さなくていい…という時にはヘタは取った方が良いですが、追熟させる場合はヘタを付けたまま保存しましょう。
冬の追熟は常温でも
追熟の手順は、始めは常温→色づいたら冷蔵とお話しましたが、冬であればずっと常温保存でも問題ありません。冬の室内は終始暖かいことは少ないと思いますので、その場合は食べるまで常温保存でもOKです。
まとめ
「トマトを追熟させる方法」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 追熟するとトマトは①赤くなる ②甘くなる ③柔らかくなる
- 追熟方法は常温保存スタートで
- 早く追熟させる場合は、りんごやバナナなどエチレンガスを出す果物と一緒の袋に入れて
買ってきたトマトが緑色の場合でも、追熟させることで赤く甘く美味しくなるので、家庭でも試してみましょう。時間がある時は常温保存し、急ぎの場合はエチレンガスを利用してみてくださいね!
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