体にいいと言われている緑黄色野菜の王様ほうれんそう。しかし、そのほうれんそうを食べすぎると体に悪影響があるって本当でしょうか?
今回は、ほうれんそうを食べすぎると尿路結石ができるって本当?というテーマのもと、なぜ結石ができるのか、そして、予防法について紹介します。
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目次
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ほうれんそうで結石ができる?
栄養満点のほうれんそうですが、なぜ結石ができるのでしょうか?
アク成分「シュウ酸」が結石の原因に
シュウ酸には、カルシウムと結合しやすい性質があります。シュウ酸は腸のなかでカルシウムと結びつくと、便と一緒にからだの外に排泄されます。
ところがシュウ酸の量が多いと、あまった分は尿のなかに出てきます。尿のなかでシュウ酸がカルシウムと結合すると、石のようなかたまりとなって排泄されにくくなり、腎臓に障害を及ぼしたり、尿管を詰まらせることになるのです。
食べ過ぎには注意
一度に大量のほうれんそうを食べない限りは、特に問題はありませんが、もともと結石を患っていたり、脂肪の摂りすぎや塩分、糖分の摂りすぎといった偏った食習慣や、運動不足の人は注意が必要と思われます。
下処理でシュウ酸は除去できる
ゆでると水溶性のシュウ酸が水に溶け出し、摂取量を抑えられるのでおすすめです。適切な下処理をすればそこまで心配することはありません。
結石を防ぐ食べ方
それでは、結石を防ぐためには、どのように食べればよいのでしょうか?3つのポイントを説明します。
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アクをしっかり抜く
まずは、基本のアク抜きの説明です。シュウ酸を抜くためには以下のようにお湯で湯がいてみてください。
①たっぷりのお湯(ほうれん草の重量の5倍位)を沸かし、塩をお湯の0.5%加えます。1リットルのお湯に対して塩は小さじ1杯が目安です。
②茎の根元からお湯に浸け入れ、10秒ほど経ったら葉の部分も入れて約1分茹でます。根元の部分に少し固さを感じるくらいが茹で上がりの目安です。
③ボールに水を用意し、茹であがったほうれん草を流水で冷やします。
④素早く水からほうれん草を取り出し、軽く絞ったらアク抜き完了です。
カルシウムの多い鰹節をかける
ほうれん草とかつお節のように、カルシウムを多く含む食品を一緒に食べると、腎臓にシュウ酸が達する前に、シュウ酸カルシウムになります。これにより、結石の原因になる前に便として排出されることから結石になるのを防ぎます。
乳製品と一緒に調理
シュウ酸は、口内のカルシウムと結合することで、ピリピリやギシギシの原因物質となります。このため、あらかじめカルシウムの多い食材と一緒に調理すると、口内でつくられる原因物質の量を減らせるので、ピリピリやギシギシを抑えることができます。
カルシウムが多い食材といえば、乳製品です!ほうれん草と相性の良いホワイトソースを使ったり、チーズと合わせたり、キッシュなどにすると、ほうれん草のピリピリやギシギシを軽減することができます。
ただし、注意したいのが、カルシウムの吸収量は減ってしまうということ。乳製品に含まれるカルシウムが、シュウ酸と結合してしまうため、その分のカルシウム吸収量は減ってしまうそうです。
「カルシウムをたくさん摂りたい!」と思っているときは、シュウ酸を含むほうれん草とは、合わせないほうが良いかもしれません。
対策レシピ
それでは、ほうれん草を使ったおすすめレシピを紹介します。しっかり対策を取って、結石ができるのを防ぎましょう。
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ほうれん草のおひたし
ほうれんそうといえば、おひたし!というイメージを持つかたも多いのではないでしょうか?
ほうれんそうとカルシウムを含んだかつお節との相性は満点です。
【材料】ほうれんそう1袋 鰹節2.5g
【作り方】ほうれんそうは火を通して食べやすい大きさにきる、盛り付けたうえからだし醤油を適量かけ、鰹節をちらす。
クリームパスタ
【材料】2人分
スパゲティ 160g
ベーコンスライス 2枚分
玉ねぎ 100g
ほうれんそう 100g
薄力粉 大さじ1
牛乳 300ml
コンソメ顆粒 小さじ2
バター 大さじ2
【作り方】
①ベーコンは1センチ幅、玉ねぎは薄切り、ほうれんそうは2センチの長さに切る。
②スパゲティを表示時間より1分短めに茹で、ザルに上げて水気を切る。
③フライパンにバターを熱し、ベーコン、玉ねぎを炒め、全体がしんなりしたら薄力粉を加えて炒める。
④牛乳、コンソメを入れて煮立たせ、ほうれんそうを加えとろみが出るまで加熱する。
⑤スパゲティを加え、火にかけながらソースに絡める。
まとめ
今回は、ほうれんそうを食べすぎると結石ができるのか?また、その予防法について紹介しました。
決してほうれんそうを食べてはいけないわけではなく、適切に下処理を行ったり対策レシピに紹介したようにカルシウムを多く含む食材と一緒に調理することで、シュウ酸の吸収を抑制することができます。ぜひ、日々の食事作りに役立ててみてください。
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