みなさんは普段「大根」を食べる機会があるかと思いますが、この大根を使用した「大根紋」というものがありました。
かつては別の名前でも呼ばれていた大根ですが、どのような家紋だったのでしょうか?
今回は、「大根紋」の由来・意味・種類や、同じく春の七草であるとある紋についてご紹介いたします。
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大根紋の意味・由来とは?
読み方 | だいこんもん |
家紋の分類 | 植物紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
大根紋は、現在でもよく食べられている野菜の大根を描いたもので、かつては「おおね」という名で邪気払いや、無病息災の意味を持っていました。大根は春の七草である「スズシロ」でもあります。
中国では「菜福(らいふく)」や「蘿蔔(らいふく)」と呼ばれ、福に関係するものとして家紋に用いられるようになったという説や、仏教における象頭人身の守護神への供物でもあったため、その信仰から家紋になったという説など諸説あります。
文様としては早くから登場していたものの、家紋としては遅く、越後の柿崎氏や富田氏、本庄氏などが使用しました。
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大根紋の種類いろいろまとめて解説
割り大根 |
違い大根 |
真向き大根 |
大根の丸1 |
大根の丸2 |
本庄大根 |
仏教における守護神への供物でもあった大根ですが、家紋としての種類はあまりありませんでした。
大根を1本で描いたものは無く、「割り大根」「違い大根」のように2つの大根を描いたものや、「真向き大根」「大根の丸」のようにどっしりと1本描いたものなどがあります。
どの紋も葉が大きく描かれているのが特徴的ですね。また、使用していた本庄氏が使用していた大根紋には、「本庄大根」という名前が付き、オリジナルの家紋となっていました。
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「春の七草」を使った家紋は他にある?
大根は春の七草の一つで「スズシロ」とも言いますが、春の七草には他に「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」があります。
そして、この中で家紋として使われているのは「なずな(薺)」です。七草全部揃っていそうですが、意外に少なく七草のうち大根と薺の2つが家紋となっています。
詳しくはこの記事をチェック!
こちらの記事では薺紋について詳しくご紹介していますので、是非あわせてチェックしてみましょう!
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まとめ
大根をモチーフとした「大根紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今でもよく食べられている野菜を使用した家紋は珍しいものです。登場は遅く、広く普及した家紋ではありませんが。信仰によって普及した部分もあるそうなので、強い信念を持って使用されていたのでしょうね。
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