「薺(なずな)」という植物をご存知でしょうか?春の七草でもあり、現在でも七草粥にして食べる文化がありますが、実は薺とは「ぺんぺん草」のことを指すのです。
ぺんぺん草が食べられるなんて驚きですよね。薺は家紋としても使用されており、「薺紋」と言います。
今回は、「薺紋」の意味・由来・種類などについてご紹介いたします。
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薺紋の意味・由来とは?
読み方 | なずなもん |
家紋の分類 | 植物紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
薺はアブラナ科の春の七草の一つで、「ぺんぺん草」とも言われる植物です。こちたの名前の方が馴染み深いのではないでしょうか。
春には白い花が咲く薺は、七草粥として食べたり、葉を剥き音を出して子どもの遊びにも登場する身近な草の一つです。
また、実の形が三味線のばちに似ていることから「三味線草」と呼ばれることもあります。
家紋としては武家の間で使用され、葉をかたどったデザインをしています。仙台の伊達氏にも使用された他、八木氏、筒井氏、京極氏などに使用されました。
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薺紋の種類いろいろまとめて解説
薺 |
五つ薺 |
八つ薺 |
雪輪に六つ薺 |
薺紋は、5枚から8枚程度の花弁で構成されています。花を使用した家紋の中ではシンプルなつくりとなっています。
ぺんぺん草という名で馴染みのある薺ですが、家紋だけ見ると実物とはすこい違うデザインですね。
花弁を見ると丸みを帯びたデザインの「薺」「五つ薺」と、ギザギザな「八つ薺」「雪輪に八つ薺」の2パターンありことがわかります。
「雪輪に八つ薺」は「輪紋」との組み合わせですが、基本的には薺そのものだけを描いたものが多いようです。
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輪紋を組み合わせた目的とは?
先ほどの「雪輪に八つ薺」のように、モチーフを囲むものに「輪紋」があります。
輪の形をした紋ですが、線の太さや線タイプが様々あり、バリエーションが非常に豊富なものです。輪紋を他の紋と組み合わせる理由としては、
- 本家と分家を区別するため
- 囲むことで中の紋を強調するため
- 全体的な紋のバランスを整えるため
などがあります。
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輪紋はデザイン性が高い!
その他の輪紋にはこのような種類があり、様々な紋と組み合わせて使用されています。
単純な線ではなく、デザイン性の高いものも沢山あるのです。
陰輪 |
唐草輪 |
三重輪 |
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薺紋以外の花の家紋は何がある?
まとめ
現在ではぺんぺん草とも言う薺をモチーフとした「薺紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
植物を使用した紋には、華やかな花を使用したものや、薺のように身近に生えている草を使用したものなど、モチーフは様々です。
あなたが植物紋を使うとしたら、どんなものを選びますか?その人の個性が出るので、現代でも家紋を用いたら面白そうですね。
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