「朝顔」は夏の花の一つで、日本には1,000年以上も前に伝来しました、現代では小学校で朝顔を育てる風習があったり、浴衣に朝顔柄が使われていたりと馴染みのある花ですよね。
そんな朝顔にも「朝顔紋」という家紋がありました。しかし、家紋としてはあまり人気がなかったようなのです。一体どのようなことが理由となっているのでしょうか?
今回は、「朝顔紋」の由来や特徴、種類や、家紋として好まれなかった理由についてご紹介したいと思います。
スポンサードリンク
|
|
朝顔紋の意味・由来とは?
読み方 | あさがおもん |
家紋の分類 | 植物紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
朝顔はヒルガオ科の一年草で、奈良時代から平安時代に遣唐使によって中国から渡来し、初めは種子が下剤や利尿剤などの薬として使われていました。 中国から渡来した朝顔ですが、もともとの原産はヒマラヤ山脈です。
その後園芸品種として改良され、綺麗な花が咲くようになると広く普及しました。家紋として用いられたのは遅く、明治時代以降と言われています。
明治以降は家紋に用いられるようになったものの、短い時間のみ花を咲かせる朝顔は「儚い」とされ、家紋としてはあまり発達することはありませんでした。
このように、当時の人々は「不吉」に繋がるものは縁起が悪いとし、文様としては使用しても家紋には用いない風習がありました。
朝顔の家紋の種類解説
中輪に一つ朝顔 |
五つ朝顔 |
朝顔枝丸 |
細輪に六つ朝顔 |
朝顔紋には様々な種類がありますが、中でもタイプが異なるものをピックアップしてみました。
一番シンプルに描かれたのは「中輪に一つ朝顔」で、「輪紋」と組み合わせたデザインです。輪紋は太さやデザインによって豊富な種類があり、こちらは中くらいの太さのため中輪となっています。
朝顔の蔓で円形を構成した「朝顔枝丸」はとても綺麗ですね。この枝丸シリーズは、他の花紋でもいくつか見られるデザインですが、少し現代的な印象があります。
中には複数の朝顔を使用した「五つ朝顔」や「細輪に六つ朝顔」などもあります。どちらも外を向いた朝顔で円形を描いています。
この他にも朝顔紋はいくつの種類があり、儚く花が萎む姿が好まれなかった割には紋の数が多いのです。
スポンサードリンク
朝顔紋以外の花の家紋は何がある?
花をモチーフにした家紋は他にも沢山あります。代表的なものだと藤紋、葵紋、桔梗紋、菊紋、桜紋、梅紋、など。他にも色々あるので以下のページにてチェックしてみましょう。
スポンサードリンク
まとめ
夏の代表的な花の一つでもある朝顔を使用した「朝顔紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
朝顔という名は朝に花を咲かせることら由来していますが、その特徴が儚いとされて家紋としてはあまり人気がなかった紋です。
かつては戦いと隣り合わせの生活だったため、そのような風習が強かったのだと思います。そのような点からも、現代との生活の違いを感じることができるので、家紋を調べていくうちに歴史的なこともわかるのが面白いですね。
スポンサードリンク