鶴の家紋の意味・由来を解説!森長可・成利・蒲生氏郷が使用

折り紙の代表的なものと言えば「鶴」ですが、日本ではかつてから鶴は「長寿のシンボル」であり、縁起の良い鳥として親しまれていました。

鶴を使用した「鶴紋」には、鶴と様々なモチーフを掛け合わせたものがありバリエーションに富んでいます。一体どのようなものがあるのでしょうか?

今回は、「鶴紋」の意味や由来・種類や、鶴紋を使用していた3名の戦国武将「蒲生氏郷」「森成利」「森長可」についてご紹介いたします。

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鶴紋とはどんな家紋?由来・意味を解説!

読み方 つるもん
家紋の分類 動物紋
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鶴は「源氏物語」や、厳島神社の「平氏納経」の表紙、「北野天満宮縁起」の絵巻物にも登場するほど古くから親しまれてきた鳥です。

「鶴は千年、亀は万年」という言葉は源氏物語の時代に生まれ、「延命長寿」や「子孫繁栄」の意味が込められた縁起の良いものでした。


その縁起の良さにあやかって文様や紋章に盛んに用いられ、やがて家紋としても人気のモチーフとなります。特に江戸時代の幕臣や大名に好まれ、バリエーションも豊富でした。

古くから文様や家紋に用いられてきた鶴ですが、現代でも鶴が用いられているものには、日本航空(JAL)のロゴがあります。

開いた羽で力強さを、上向きの口ばしで「上昇感」を、鋭く前に向いた頭部で「前進」を表現しているそうです。このように、鶴紋はかつての日本から現代の日本まで、長い期間親しまれてきたものでもあります。

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鶴紋の種類いろいろまとめて解説

鶴の丸

向い鶴

上下向い鶴

三つ鱗鶴

銀杏鶴

梅鶴

桔梗形光琳鶴

折り鶴

鶴紋にも様々な種類がありますが、その中いくつかをピックアップしてみました。

一番オーソドックスなものは「鶴の丸」で、羽で大きな円を描いた紋です。広げた羽は華やかさを表現しています。先ほどお話した日本航空のロゴでもこの鶴の丸を使用しています。

鶴の丸は主に公家の日野家、武家の日野資や肝付氏の家紋に用いられていました。

同じく羽を広げた鶴紋には、2羽が向い合う「向い鶴」や、「上下向い鶴」などのアレンジ版もあり、雄雌の鶴で描かれるものには「夫婦円満」や「子孫繁栄」といった意味が込められていました。

鶴単体ではなく、鶴と植物を掛け合わせた面白い紋もあります。「銀杏鶴」や「梅鶴」「菊鶴」「柏鶴」「牡丹鶴」「稲鶴」など、鶴×植物の紋には豊富に種類があるのです。

また、変わり種としては三角形の鶴で鱗を表現した「三つ鱗鶴」、5羽の鶴で桔梗の花を描いた「桔梗形光琳鶴」、折り紙でお馴染みの「折り鶴」などもあります。三つ鱗鶴紋は「鱗紋」という独立した紋と鶴を掛けたものと思われます。

この他にも、1羽の鶴や複数の鶴をデザイン化した鶴紋のバリエーションは豊富に存在しています。鶴は、かつてから縁起の良いものとして親しまれてきた鳥であるため、アレンジの効いた様々なデザインの鶴紋が作られてきました。

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鶴紋を使った戦国武将まとめ

多彩な種類を持つ鶴紋は、戦国武将の中でも人気の紋でした。鶴紋を使用していた戦国武将を何人かご紹介します。

蒲生氏郷の家紋「向い鶴」

蒲生氏郷の家紋「向い鶴」と生涯とは|会津若松の生みの親は秀吉の朝鮮出兵でも活躍!?

<向い鶴紋>

歴史上の代表的な人物である織田信長と豊臣秀吉に仕えた蒲生氏郷は、2羽の鶴が向い合う「向い鶴」を家紋に用いました

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森成利の家紋「鶴丸」

森成利の家紋とは?森蘭丸(乱丸)と呼ばれた信長の小姓で本能寺の変で命を落とした戦国武将

<鶴丸紋>

本能寺の変で命を落とした織田信長の小姓です。信長にたいそう気に入られていた存在で、紋には「鶴丸」を持ていました。 

森長可の家紋「鶴丸」

森長可の家紋「鶴丸」を解説!父に森可成、弟に森蘭丸をもつ戦国武将

上記の森成利の兄でもある森長可は信長の家臣で、弟と同じ「鶴丸」を用いていました。

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まとめ

長寿の象徴で縁起が良いとされる「鶴紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

雄雌2羽を描いたものは「夫婦円満」や「子孫繁栄」を表すというのはユーモアがありますよね。鶴単独をデザイン化したものも多く存在しますが、植物を掛け合わせた紋もお洒落なデザインでした。

現代ではあまり生活の中で鶴関連のものに触れる機会は少ないですが、かつては吉兆のシンボルでもあった鶴は日本の代表的な鳥でもあります。他にも豊富な種類がありますので、是非ご自身でも鶴紋のバリエーションについて調べてみてください。

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