いつでも手に入れることのできる野菜である「玉ねぎ」には、どんな栄養価が含まれているかご存知ですか?
普段何気なく食べている玉ねぎには、健康に良い栄養成分が豊富に含まれています。私は「玉ねぎの効果=血液サラサラ」というイメージが大きかったのですが、実はそのほかにも様々な栄養と効果があったのです!
今回は、「玉ねぎ」に含まれる主な栄養成分と期待できる効果効能についてご紹介します。
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目次
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玉ねぎの主な栄養成分
玉ねぎの主な食品成分表(可食部 100gあたり)
エネルギー | 37kcal |
水分 | 89.7g |
たんぱく質 | 1.0g |
炭水化物 | 8.8g |
ナトリウム | 2mg |
カリウム | 150mg |
カルシウム | 21mg |
リン | 33mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.15mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.16mg |
ビタミンC | 8mg |
食物繊維総量 | 1.6g |
カレーや炒めものに活躍すfる玉ねぎには、どんな栄養成分が含まれているのでしょうか?
玉ねぎには、玉ねぎ特有の成分も含まれていますので、一つずつ見ていきましょう。あまり聞きなれない玉ねぎの代表的な成分を4つご紹介します。
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硫化アリル
まず1つめは「硫化アリル」という成分です。玉ねぎにはツンとした香りがあり、目にしみることがありますが、これが硫化アリルによるものです。
玉ねぎ特有の辛味成分にもなっているもので、消化液の分泌を助けて食欲を増進する作用や、血液をサラサラにして血栓を予防する効果もあります。血液はサラサラに保たれることで動脈硬化や脳梗塞といった大きな病気予防にもなります。
また、強い抗酸化作用があるため体のサビと闘う力があるため、アンチエイジングにも効果的な成分なのです。
そして、ビタミンB1の吸収力をアップさせる働きもあるので、疲労回復や免疫力アップにも繋がります。
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ケルセチン
2つめは「ケルセチン」という成分です。ケルセチンは玉ねぎやニンニクに含まれているポリフェノールの一種です。
硫化アリルと同じく強い抗酸化作用を持っています。また、血液をサラサラにして動脈硬化予防になるところも硫化アリルと非常によく似ているところです。
ケルセチンは黄色い色素をしており、かつては染料としても使われていました。
プロテアーゼ
3つめは「プロアテーゼ」という成分で、タンパク質中のペプチド結合を切断するタンパク分解酵素です。
プロアテーゼは洗顔料にも用いられており、通常の洗顔料である界面活性剤だけでは取り除きにくい古い角質細胞を効率良く落とすことができる成分でもあります。
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テストステロン
最後は「テストステロン」という成分で、男性ホルモンの一種と言われています。男性ホルモンの一種が玉ねぎの中に含まれているのは不思議ですよね。
テストステロンは、特に筋肉量を増やして強度を高めたり、筋肉を肥大させる造血作用があるので、筋トレをして体を鍛えている方は注目の成分です。
また、内臓脂肪や骨密度の改善にも効果があるとされているので、男性ホルモンの一種とはいえ男女共にとって重要な成分なのです。
実は五大栄養素はあまり含まれていない
玉ねぎに含まれている代表的な栄養成分についてご紹介しましたが、どれもあまり聞きなれない珍しい成分だったかと思います。
実は、食物の中含まれる代表的な「五大栄養素」は玉ねぎにあまり含まれてはいません。五大栄養素は、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルのことを指します。
これらの五大栄養素はほとんと含まれず、先ほどご紹介した硫化アリルやケルセチンといった玉ねぎ特有の栄養素が豊富に含まれているのです。
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期待できる効果・効能
五大栄養素が含まれていないからと言って、体に良い効果が無いわけではありません!玉ねぎに含まれる成分には、独自の効果効能が沢山あります。
玉ねぎを食べることによって得られる主な8つの効果効能について見ていきましょう。
動脈硬化の予防
まずは「動脈硬化の予防」です。動脈硬化は、血液がどろどろと固まることによって起こる病気です。普段の食生活で油物を多く食べている方や、野菜をあまり食べない方は要注意の大きな病気です。
玉ねぎに含まれる硫化アリルやケルセチンは、血液をサラサラにする硬化があるので血栓などができにくく、動脈硬化を防ぐことができます。
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コレステロールの上昇抑制
先ほどご紹介した成分には「コレステロールの上昇を抑制する働き」もあります。また、玉ねぎに含まれる食物繊維もこの作用に関わっていて、悪玉コレステロールを腸内で包み込み、体外に排出する作用があるのです。
コレステロールには悪玉と善玉の2種類があり、悪玉コレステロールがある一定の数値を越えると脂質異常と診断されてしまいます。
コレステロール値が高いことは大きな病気にも繋がる原因となってしまいますので、コレステロール値を抑える働きは体にとってとても重要です。
糖尿病の症状改善
また、玉ねぎを食べることで「糖尿病の症状を改善する効果」ああることもわかっています。ケルセチンは血糖値を低下させる働きがあるので、既に糖尿病を持っている方にとっては症状の改善に効果があるのです。
疲労回復
「疲労回復」にも効果があり、これには硫化アリルとビタミンB1が深く関係しています。硫化アリルは体内に入るとビタミンB1と結合し、ビタミンB1の吸収をより高める効果があります。
ビタミンB1は主に豚肉やレバーなどに含まれており、玉ねぎと一緒に摂取することでより効率的にビタミンB1の効果を発揮することができます。このビタミンB1には疲労回復効果があるのです。
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免疫力アップ
疲労回復効果と同じ原理で効果があるのは「免疫力のアップ」です。季節の変わり目や疲れている時は免疫力が低下し、風邪を引いたりヘルペスができたりといった症状が現れます。
ビタミンB1には疲労回復のほか、免疫力を高める効果があるのです。
便秘の予防・改善
玉ねぎには他の野菜同様食物繊維が含まれています。食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がありますが、玉ねぎには両方の食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内環境を整えて「便秘の予防や改善に効果的」です。腸内に届き、水分を吸収しながらたまった便と一緒に排出されるので、便秘に悩んでいる方は必見の効果です。
また、腸内にある悪い成分とまとまりながら体外に排出する働きもあるので、大腸がんなどの腸の病気にも効果があります。
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血液サラサラ
玉ねぎと言えばこの効果、「血液サラサラ」です。先ほどからご紹介している硫化アリルやケルセチンには、血液をサラサラに流す働きがあります。
血液がどろどろしていると血管内で流れにくくなり、血栓ができて血液が流れないなどの大きな症状に繋がることがあります。
血液内をサラサラに保つことで脳梗塞や動脈硬化などの大病予防になるので、血液サラサラ効果は絶大な効果なのです。
血糖値を下げる
最後は「血糖値を下げる効果」です。糖尿病予防に繋がるとお話した際にも登場しましたが、ケルセチンには血液をサラサラにするほか血糖値を下げる効果もあります。
血糖値が高いとがんやアルツハイマー病、心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすいので、血糖値は正常に保つことが大切なのです。
まとめ
玉ねぎの主な栄養成分とその効果効能についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
玉ねぎにはあまり聞きなれない成分がいくつか含まれており、いずれも血液関係を中心とした効果があることがわかりました。
定期的に玉ねぎを食べることにより血液がサラサラに保たれ、大きな病気の予防になりますので是非普段の食事に取り入れるようにしてみましょう。
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