食物アレルギーと言われたら、小麦や卵を思い出す人が多いかと思います。しかしアレルギーの原因物質(アレルゲン)には様々なものが存在し、それまでは大丈夫だったのに突然発症することもあるのです。たくさんの食物がある中でも今回は、らっきょうのアレルギーについてまとめてみました。原因から症状、対策までをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
画像引用:曇り、ときどき写真日和
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目次
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らっきょうアレルギーの原因
らっきょうアレルギーの原因物質については、硫化アリルである可能性が高いです。
硫化アリル
ニンニクの主成分としても有名な硫化アリル(アリシン)は、にんにくの匂いのもとでもあります。もともとはアリインというアミノ酸の一種で、それが酵素の働きによって変化したのがアリシンです。このアリシンは食物の薬効にも大きく関わっていて、腸内環境の改善や抗菌・殺菌作用、ガン予防など、期待される様々な健康効果はアリシンの効果と言っても過言ではありません。しかし体調などの問題でこのアリシンの効果が効きすぎて体調を崩してしまうこともあるのです。また、アリシンは硫黄と結合し「ジアリルジスルフィド」というアレルゲンになる可能性のある物質に変化することから、アレルギーの原因になってしまうのです。
玉ねぎやニンニクなどにも注意
先ほども書いた通り、硫化アリル(アリシン)はニンニクの主成分でもあります。ニンニクが皮を剥いた状態では匂わず刻んだりすりおろしたりすることで強い匂いを放つようになるのは、アリシンが発生するためなのです。玉葱やニンニクにたくさん含まれているため、らっきょうでアレルギー反応が出た方は玉葱・ニンニクにも注意が必要です。
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らっきょうアレルギーの症状
実際にらっきょうアレルギーになるとどのような症状が現れるかについてまとめてみました。
腹痛・下痢・胃痛
アリシンは胃や腸を刺激し消化を促進させてくれる働きがあります。しかし過剰に摂取しすぎると刺激が強く、とくに空腹時にアリシンを過剰摂取すると胃の粘膜を傷つけてしまい胃痛や腹痛に繋がる恐れがあります。また長期にわたって食べ続けると、強い殺菌作用の影響で腸内でビタミンを作ってくれる善玉菌まで殺してしまいます。善玉菌の働きを抑えてしまうと便通がスムーズに行われなくなり、下痢や便秘にも繋がります。
蕁麻疹
アリシンは硫黄と結合し「ジアリルジスルフィド」というアレルゲンに変化しますが、これが皮膚の腫れ、かゆみ、蕁麻疹などのアレルギー性皮膚炎を引き起こしてしまうのです。また、体の中に入ったらっきょうのたんぱく質を人間が排除しようと過剰な反応をすることでかゆみが起こる場合もあります。
食べ過ぎが原因の可能性も
アレルギーではなくても食べ過ぎが原因で体に不調が出てしまう可能性もあります。毒性はない硫化アリル(アリシン)ですが、殺菌効果が強すぎるため一度にいっぱい摂取したり長期間食べ続けるとよくありません。一度にたくさん食べてしまうと胃や腸が荒れてしまい胃痛や腹痛、下痢を引き起こしたり、ひどい場合には肝臓障害にまで至る可能性もあります。また長期にわたって食べ続けると、腸内でビタミンを作ってくれる菌などの「良い菌」まで殺してしまい皮膚炎や口内炎を引き起こす可能性もあります。
摂取量に注意
健康な体を作ってくれるアリシンですが、食べ過ぎは良くありません。連続して食べることもあまり良く無いので、2・3日の間隔をあけるようにしましょう。あくまで個人差があるので薬のように厳密に決まっているものではありませんが、食べ過ぎないようにだけ注意しましょう。
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らっきょうアレルギーの対策・注意点は?
では、実際にらっきょうアレルギーを対策するにはどのような方法をとればいいのかをご紹介します。
加熱して食べると大丈夫な場合
硫化アリル(アリシン)は加熱によって殺菌作用が弱まります。食べ過ぎによって引き起こされる弊害はこの「強い殺菌作用」によるものなので、生のらっきょうの食べすぎには気を付けましょう。また、アリシンはタンパク質と結合しやすい性質を持っているので、発酵食品と一緒に食べることで刺激を和らげてくれます。
加熱してダメならアレルギー検査を
先ほど書いたように加熱でニンニクの刺激を和らげる方法もありますが、少し食べただけでも症状が出たりらっきょうを食べるといつも症状が出たりする場合にはアレルギーの可能性があります。アレルギーは大人でも急にかかってしまうことがあるので、検査を受けることをおすすめします。
異変を感じたら病院へ
アレルギーは原因となるものがたくさんあります。また症状のひどさも人それぞれです。もしも異変を感じたら、自己で判断するだけではなく、病院で検査してもらうのをおすすめします。
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まとめ
今回はらっきょうアレルギーの原因物質となりやすい硫化アリルに焦点を当ててお話ししましたが、アレルゲンは様々なものが存在します。らっきょうでアレルギー反応が出てらっきょうだけを除外していても、原因物質が判明していなければほかの食物で発症してしまう場合もあります。異変を感じたらお医者さんに相談するようにしましょう。
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