たけのこ雑学|たけのこは根菜?「筍」と「竹の子」の違いは?どんなことわざがある?

中華料理や煮物、炊き込みご飯など幅広い料理に使われる「たけのこ」は春に旬を迎える野菜ですが、ジャンル的には「根菜」に分類されるのでしょうか?

たけのこはニョキっと土の上に生えてくるものですが、根菜なのかそれとも他の何かに分類されるのか、あやふやな部分があります。私は「根菜」というと土の中に埋まっているイメージなのですが、じゃぁたけのこは何に分類されるのかと聞かれると難しい質問だと感じました。今回は、「たけのこは根菜なの?」とう疑問テーマに沿いながら、「筍」と「竹の子」の違いや、ことわざについてご紹介したいと思います。

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たけのこは根菜?

たけのこはこのように何枚もの皮に覆われた状態で地上に生えてきます。もともと土の中で成長し、大きく成長しながら地上に出てくるので「根菜」のような気もしますが、実はたけのこは根菜ではないのです。

たけのこは茎菜類

じゃぁなにかと言うと、「茎菜類(けいさいるい)」に分類されます。茎菜類はあまり聞かない言葉ですが、アスパラガスやフキ、ウドもこの茎菜類に分類されます。「葉茎菜類(ようけいさいるい)」というものもあり、これには葉を付ける白菜やキャベツ、レタス、ほうれん草、ブロッコリーなどのあらゆる野菜が分類されています。

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食べるのは根ではなく茎

「茎菜類」という字を見てわかる通り、「茎」となっています。ということは、普段食べているたけのこは「根っこ」ではなく「茎」なのです。たけのこはその見た目や土から出てくるという流れ的にも根っこのイメージが強いですが、根っこではなく茎の部分を食べています。それゆえ根菜類ではなく茎菜類に分類されるのです。

漢字「筍」と「竹の子」には違いがある?

続いては「漢字」についての違いを見てみましょう。たけのこは漢字にすると「」と一文字で書いたり、「竹の子」と書いたりしますよね。スーパーなどで販売されているたけのこの表記は「たけのこ」と平仮名で書かれていることも多いですが、実はこの漢字の書き方によってそんなたけのこを指すのか意味が変わってくるのです。「筍」と「竹の子」それぞれどんなたけのこのことを言うのか、見てみましょう。

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まずは「筍」と書くたけのこです。この書き方はレストランなどでメニューに書かれているのを見ることもあるかと思います。漢字一字で書く「筍」は、上下に分解すると「竹」の「旬」になっていることがわかりますね。まさにその通りで、食べることができる期間のたけのこを言います。つまり食用として出回るたけのこのことを指しているのです。

竹の子

一方で「竹の子」は、旬を過ぎて食べられなくなったたけのこのことを言います。竹の子はそのままにしておくとぐんぐん成長し、皮が剥がれ落ちて「竹」になるのです。というわけで食用のたけのこは「竹の子」は言わず、漢字で書くならば「筍」と書きます。竹は1日で120cmも伸びることがあるそうなので、「竹の子」である期間は非常に短い期間なのかもしれません。

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たけのこのことわざは何がある?

では、「たけのこ」という言葉を使ったことわざについて見ていきたいと思います。たけのこ以外にも野菜を使ったことわざは沢山ありますので、調べてみると面白いものです。

雨後の筍

1つめは「雨後の筍(うごのたけのこ)」です。雨が降った後を「うご」と言います。雨上がりにたけのこが次々に地上に出てくることから付けられたもので、「同じことが次々と起こること例え」となっています。雨が降り水分がしっかりと行き渡るとたけのこはぐんぐん伸びてくるので、その様子を表したことわざとなっています。

土用の筍

2つめは「土用の筍(どようのたけのこ)」で、「役に立たず無駄なことの例え」の意味があります。これは、土用に出たたけのこは竹にならないと言われていたことから付けられました。

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まとめ

たけのこの漢字の違いや分類についてご紹介しましたが、みなさんご存知でしたでしょうか?「筍」と「竹の子」はどちらもたけのこと読みますが、食べられる状態と旬を過ぎ竹になっていくたけのこの2つに分かれていることがわかりました。

また、普段食べている部分は「根っこ」ではなく「茎」というのも意外でしたね。自分ではあまり調べてみることはないかと思いますが、こういった野菜の雑学を知るのはなかなか面白いですよね。他の野菜でもあまり知られていないプチ雑学が色々ありますので、これからもご紹介していきたいと思います。

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