瓜は夏に旬の時期を迎え、ジューシーでみずみずしいのが特徴ですが、いざ調理してみたらなんだか苦い!なんて経験はありませんか?
瓜はモノによって苦味やえぐみを感じることがあります。野菜によってえぐみを感じるモノと全くないものがありますよね。一体なにが原因なのでしょうか?
今回は、瓜のえぐみや苦味の原因、そしてその対処法についてご紹介したいと思います。
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うりの苦みの原因はククルビタシン
ずばり、瓜のえぐみの原因の一つは「ククルビタシン」という成分にあります!あまり聞かない成分ですよね。どんな成分なのかというと、ウリ科の植物に含まれるものでステロイド系の一種です。
このククルビタシンが苦味の元となっていて、少量ならば問題がないものの、過剰に摂取すると食中毒や吐き気、下痢を起こす可能性があります。
そんな成分食べていても大丈夫?と思うかもしれませんが、多少なら影響はないので心配ありません。万が一あまりにも苦いという場合は安全を期して食べ過ぎないようにしましょう。
また、下処理の段階で苦味やえぐみを取り除く方法も後ほどご紹介しますので是非見てみてください。
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生育過程でまれに苦みのあるうりができる
また、成長過程でたまたま苦味のある瓜に育ってしまった場合もあります。特にこれといった原因はなくても苦味には個体差がありますので、成長する上で苦味成分が増えてしまったというケースです。
また、瓜に含まれる水分量が少ない場合も苦くなることがあります。瓜は90%以上が水分でできていますので、成長過程で水分量が足りないと瓜にとってストレスとなり、それが原因となって苦味が発生してしまうのです。
あるいは気温の低い中で育った場合もストレスとなることがあり、瓜が自分自身の身を守る目的としてククルビタシンを生成してしまうこともあるのです。防衛本能として苦くなるのは不思議ですよね。
このように、成長過程でたまたま起こる場合や、育った環境に問題があった時に苦味成分が現れますが、そのような瓜に出会う可能性は低いので過剰に心配する必要はありません。
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市販されている野菜のほとんどは安全
苦いし食中毒の可能性もあるし、心配になってきた!という方は安心してください。市販されている瓜のほとんどは苦味成分はほとんどなく、安心して食べられる状態のものが多いです。
瓜を食べて苦味やえぐみを感じるのは、家庭菜園として育てた瓜に多いようです。一般的に流通している瓜は美味しく作られているものが多いので過剰な心配はいりません。
では、苦味やえぐみのある瓜と出会ってしまった時には、どのような対処ができるのでしょうか?次で詳しくご紹介いたします。
えぐみをとる方法
では、万が一買ってきた瓜が苦い場合の対処法を2つご紹介します。苦いからといって食べるを諦めず、下処理に一手間加えてみましょう!
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1.下ゆで
苦味成分であるククルビタシンを少しでも減らすには、「下茹でする」という方法があります。調理前にさっと茹でることでお湯の中にククルビタシンが溶け出し、感じる苦味もだいぶ薄くなります。
沖縄生まれで苦い瓜の代表である「ゴーヤ」は、その苦味を楽しむ野菜ですが、あまりにも苦くてちょっと食べられそうにない、ということもあるでしょう。
そんな時には最初に下茹でしてから調理すると効果的ですよ。ゴーヤ料理としてお馴染みのゴーヤチャンプルーを作る時にも使えます。一度軽く茹でてから炒めてみましょう。
2.塩もみ
そして塩を振って「よく塩もみする」ことです。塩で揉むことによって組織が破壊され、流れ出る水分と一緒にククルビタシンも出てきます。
これは他の野菜でも適用できる下処理です。ウリ科の野菜には同じようにククルビタシンが含まれていますので、万が一きゅうりなどで苦味を感じて食べにくい時にも使えるワザですよ。
塩もみした瓜は生のままサラダとして食べることができます。もちろん加熱した方がお好きな方は、スープなどに使ってみてください。
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まとめ
苦味やえぐみのある瓜の原因とその対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
瓜だけではなくウリ科の野菜全般に含まれるククルビタシンがその正体ということがわかりました。食中毒を起こす可能性もあるので食べるのは少し心配になるかもしれませんが、下処理で茹でたり塩もみすることで外に流れ出るので是非試してみてください。
みずみずしい瓜ですが、苦味が潜んでいる場合もありますので、上手く対処しながら瓜料理を堪能してくださいね。
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