空腹のときにやダイエット中の口さみしいときに、乾燥わかめをつまんだことはないでしょうか?
カロリーも低く栄養もあってさらにお腹の中で膨れるので、空腹をしのぐには丁度いいでしょう。
しかし、乾燥わかめを食べ過ぎると体調不良を起こすことがありますし、最悪の場合、死に至るような病気になることもあります。
そういった状況を回避するにはどうすればいいのでしょうか?そこで今回は、
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乾燥わかめの特徴
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乾燥わかめを食べ過ぎるとどうなる?
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乾燥わかめで食中毒は起きる?
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乾燥わかめの正しい食べ方
についてご紹介します。
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目次
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乾燥わかめの特徴
まずは、乾燥わかめの特徴を解説していきます。
乾燥わかめとは?
乾燥わかめとは、 水や海水でわかめを洗浄した後、もしくは湯通しした後に乾燥させたもの をいいます。
ぬめり成分である水溶性食物繊維のフコダインは、肝機能改善、降血圧作用、抗菌効果、アレルギー抑制効果、がん予防効果などが期待できます。
その他、ミネラルも豊富で積極的に取り入れたい食材でもあります。
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乾燥わかめを食べ過ぎるとどうなる?
カロリーも低く、体にもいいので間食として乾燥わかめを食べる方もいると思いますが、食べ過ぎると体調不良になることがあります。
乾燥わかめを食べすぎると危険な理由
乾燥わかめを食べ過ぎると、
- 腹痛・胃痛
- 吐き気
- 下痢
- 高血圧
- 甲状腺腫・甲状腺機能低下症・甲状腺中毒症
などのリスクが高まります。
腹痛・吐き気・下痢が起こる
乾燥わかめをそのまま食べると、 胃の中で10倍以上に膨れ胃がパンパンに膨れて腹痛や吐き気を起こすことがあります 。
また、わかめに含まれる水溶性食物繊維によってお腹が緩くなることもあります。
パッケージにも注意書きがあるものもありますので、しっかり確認しましょう。
消化不良
膨れたわかめの量が多すぎて 消化が間に合わずに消化不良を起こし 、腹痛を感じることがあります。
甲状腺腫のリスクが上がる
わかめに含まれている ヨウ素を長期的に過剰摂取すると、甲状腺腫、甲状腺機能低下症、甲状腺中毒症などを発症するリスク があります。
すぐに命の危険があるわけではありませんが、腫瘍は悪性の可能性もありますので、ものが飲み込みにくくなったり喉が詰まった感じが続いたときは、早めに病院に行きましょう。
腸閉塞になる可能性
消化されなかったわかめが腸を塞ぎ、腸閉塞(食餌性イレウス)を起こす可能性があります。だんだん強くなる腹痛や吐き気、嘔吐、腹部膨満感が続く場合は、早急に病院に行きましょう。
そのまま放置すると、腸穿孔(穴が開く)になり、命の危険があります。
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乾燥わかめで食中毒は起きる?
乾燥わかめを水で戻し、海藻サラダとして食べても食中毒にはならないのでしょうか?
わかめを使った食事による食中毒の原因菌や症状などをご紹介します。
主な食中毒菌・食中毒の症状
日本で確認されているわかめを使った食事による食中毒の原因は、
- ウェルシュ菌
- 病原大腸菌
- 腸内ビブリオ(生わかめ)
などがあります。
これらはの食中毒症状は、
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
- 頭痛
などです。
生わかめには腸内ビブリオが付着していることが分かっていますので、加熱して食べることが推奨 されています。ですので、生わかめを食べた後に腹痛や下痢などの症状があれば、原因として特定されやすいです。
しかし、ウェルシュ菌や病原大腸菌による食中毒は、わかめを使った加工食品を食べたことによる集団食中毒でしたので、わかめ由来の物かは判別がつかないそうです。
こういうこともあったという参考程度に心に留めておいてください。
消化不良との見分け方
- 消化不良:胃もたれ、胃痛、胸やけ、吐き気、膨満感などの症状がある。食後に見られることが多く、どれも軽い症状のことが多い。
- 食中毒:食後、早いと数時間で腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れる。食中毒菌の種類によっては症状が重くなることがある。
消化不良は食後以外にも見られることもありますし、症状自体はそう重くなりません。
食中毒は食後に起こり、消化不良より症状が重いことがほとんどです。
特に下痢が起こることが特徴で、見分けるポイントかもしれません。しかし、症状は個人差が大きく、消化不良と食中毒を症状だけで判別するのは難しいと言えます。
心配なら病院で検査を受けるといいでしょう。
接客業や飲食業、医療関係の仕事をしている方は受診をおすすめします。
食中毒を防ぐには?
乾燥わかめに関して、食中毒を防ぐには、加熱して食べることです。乾燥わかめに加工される工程で加熱されていることもありますが、「サラダ用」などの表記がないものは必ず加熱して食べるなどの対策で食中毒を予防することができます。
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乾燥わかめの正しい食べ方
リスクの話をしましたが、適量を守り正しく食べれば何の問題もありません。
ここでは、適量や正しい食べ方をご紹介します。
適量はどのくらい?
わかめに含まれる「ヨウ素」が一番ネックとなるミネラルですので、ヨウ素の量を基準に適量を考えてみましょう。
- ヨウ素の推奨量:150㎍
- ヨウ素の上限量:3000㎍
- 乾燥わかめ1gあたりのヨウ素の量:100㎍
これから考えると、 1日当たり1.5g ほど食べると推奨量に到達します。
上限を考えると30gですが、塩分や他の食品に含まれる分も考えると多すぎるので、推奨量を目安にするのがいいでしょう。
水に戻してから食べる
乾燥わかめはそのまま食べると消化不良を起こしたりしますが、しっかり水で戻せば問題ありません。
必ず水で戻してから食べるようにしてください。
前菜として食べる
1日の適量を考えると、わかめをメインにした料理よりも前菜や小鉢ぐらいの副菜として使うのがいいでしょう。
まとめ
今回は、乾燥わかめの食べ過ぎによる腹痛や吐き気、その他の疾患などについて詳しく解説しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
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そのまま食べると腹痛や吐き気、下痢などを起こすことも
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食べ過ぎは腸閉塞や甲状腺の病気になるリスクが上がる
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乾燥わかめは1日1.5g程度が◎
体に良いのですが、適量や食べ方を間違えると健康を損なうかもしれません。
この記事を参考に、正しい食べ方で栄養を摂取してくださいね。
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