保温機能のついたスープジャーは、外出先でも熱い汁ものを楽しむことが出来るとても便利なものです。
でもこのスープジャー、どうして熱い汁ものを長時間保温することが出来るのでしょうか?
この記事では、
- スープジャーの構造について詳しく知る
- スープジャーに入れた味噌汁が腐ってしまった原因はなに?
- 味噌汁が腐るとこんな特徴が出る
今回はこちらについて詳しく解説します。
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目次
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スープジャーってそもそもどんなもの?
とても便利なスープジャーですが、どういう仕組みで中の汁ものを保温しているのでしょうか。まずは、構造から見て行きましょう。
構造
スープジャーは、保温状態で食品を携帯することが可能なように大きさが調整された容器のことで構造は魔法瓶と同様のものです。
筒状の瓶は2重構造となっており、外側と内側の間にあえて空洞を作ることで温度変化の起こりにくい真空状態を作り出しています。
どうして保温できるの?
スープジャーは筒状の瓶の間が真空状態となっているため、断熱による保温が可能になっています。この構造によって、熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいまま保温することができるのです。
なお、スープジャーの保温時間は内容物によっても異なるものの約6時間が目安となっています。
使うメリットは?
スープジャーを使う最も大きなメリットは、冷たい料理を冷たいまま、温かい料理を温かいまま楽しむことができる点です。特に、冬の寒い時期に温かい料理を味わえるのはとても嬉しいですよね。
登山などの趣味を持っている場合や、電子レンジなどの調理機器が用意されていない職場などではスープジャーは特に重宝すること間違いなしです!
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スープジャーの味噌汁が腐る理由は?
スープジャーに入れた味噌汁を食べたらなんだか変な味がする…。なぜ、保温機能の付いたスープジャーに入れた味噌汁が腐ってしまったのか、その理由を考えてみましょう。
温度が低すぎた
スープジャーは電源を使用した調理機器ではありません。あくまでも魔法瓶と同じ構造で長時間の保温を行っているだけです。そのため、一定時間を経過した後は少しずつ温度も下がってきてしまいます。
一般的に、スープジャーの保温機能は6時間を目途に下がり始めると言われています。
食品内で食中毒菌が最も繁殖しやすい温度帯を「危険温度帯」と呼びますが、その温度帯は「20℃から65℃」の間となっています。
危険温度帯をイメージするには、寒い冬の朝の布団の中を想像するとわかりやすいです。とても温かくて外に出たくない人がほとんどですよね。食中毒菌にとっても同じことで、危険温度帯は食中毒菌医とってとても過ごしやすいためどんどん増殖してしてしまうのです。傷みやすい具材を使っていた
味噌汁には、様々な具材を使用することがほとんどです。この具材の選択を誤ってしまうと味噌汁が腐敗しやすい環境作りを助けてしまうことに繋がります。
具体的には、味噌汁が腐敗しやすくなる具材は以下のものが挙げられます。
- 豆腐
- じゃがいも
- かぼちゃ
- なめこ
- あさり
- おくら
- もやし
- ほうれん草
- 半熟たまご
特に貝類は傷みやすい具材となっているため、スープジャーで味噌汁を持ち運ぶ場合はこれらの具材を使用することは避けるか、とにかく早めに食べることを心掛けましょう。
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腐るとどうなるの?
味噌汁に限らず、腐敗した食品の特徴は味・匂い・見た目の3つに反映されやすいです。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
酸っぱくなる
腐敗した味噌汁は、口に入れるといつもとは明らかに違う味を感じることが多いです。入れる具材によっても味は異なりますが、繁殖した微生物の影響で酸っぱい味に変化してしまう場合が多く、とても食べられる状態ではありません。
匂いがきつくなる
腐敗した味噌汁は匂いが変化するのも特徴の一つです。匂いの変化は味噌汁に使用している具材によっても微妙に異なりますが、概ね酸味のある匂いや納豆のような発酵臭が発生することが多くため注意が必要です。
粘りが出てくる
スープジャーで保温した味噌汁が腐敗すると見た目にも変化が現れます。具材を持ち上げると糸を引いたりと粘りが出ているものは微生物が繁殖している証拠です。
食品の腐敗が疑わしい場合は、
- 見た目(カビが生えていたり粘り気がないかどうか)
- 匂い(腐敗臭や発酵臭がないかどうか)
- 味(いつもと違う味や酸っぱい味がしないか)
の順番に確かめていくと食中毒の発生を未然に防ぎやすくなりますよ。
万が一腐敗した味噌汁を食べてしまうと、吐き気や下痢を伴う食中毒を発症してしまう恐れがあります。万が一症状が発生した場合は、自己判断は避けて出来るだけ速やかにかかりつけの病院を受診して医師の診断を仰ぐようにしましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- スープジャーは寒い冬でも温かい味噌汁や料理がその場で楽しむことができる便利な保温容器
- スープジャーは筒内の内部2重に形成することで真空状態となっているため断熱による保温が可能
- スープジャーは電源を使用するわけでないため6時間を目途に保温機能は低下していく
- 20℃から65℃は食品にとって危険温度帯と呼ばれており食中毒菌が増殖しやすい温度
- 長期間味噌汁を保温し続けると腐敗が進行してしまうため注意が必要
- 味噌汁に限らず腐敗の進行を確認するには見た目・匂い・味の順にチェックすることが大切
- 一つでもいつもと違う点があれば、食べずに廃棄することが食中毒防止につながる
いかがだったでしょうか。
非常に便利なスープジャーですが、保温機能をしっかりと把握することが大切です。スープジャーを正しく使用して美味しい味噌汁を楽しみましょう。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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