寒い冬になると、温かい鍋が恋しくなるもの。鍋に入れる具材は人それぞれですが、手軽な値段で購入できて栄養もたっぷり含まれている具材と言えば、しいたけを始めとしたきのこ類が代表的ですよね。
このしいたけですが、状態が悪いと鍋全体の味や匂いに大きな影響を与えてしまうことをご存じでしょうか。
この記事では、
- しいたけが腐るとこんな特徴が
- 鍋が酸っぱい!これってしいたけのせい?
- しいたけの保存期間ってどのくらいあるの?
こちらについて詳しく解説していきます。
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目次
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しいたけが腐ると?
食物繊維が豊富に含まれているしいたけは、便秘の解消にももってこいの食材ですが腐敗が進行すると様々な変化が現れます。
酸っぱくなる
腐敗が進行したしいたけは、食べても美味しくありません。どこか酸味があって鼻から抜ける匂いもいつもと違うと感じた場合はすぐに食べるのをやめましょう。
匂いがきつくなる
しいたけに限らず、キノコ類は品質が劣化すると強い腐敗臭が発生するのが特徴です。匂いの判断が出来ない場合は、家族にも匂いを嗅いで貰って判断するとよいでしょう。
食品の腐敗は、特に匂いに特徴が現れやすいため購入したばかりのキノコの匂いを日頃から嗅いでおき、正常な匂いを覚えておくと良いでしょう。
水分がでてベタベタになる
きのこから水分が出て濡れていたり、ベタベタとしている場合は微生物の繁殖が進んでいる証拠です。
手で触れてみてヌルヌルとしている場合も同様に腐敗が進行しているサインになるため、食べずに廃棄することをおススメします。
色が変わる
しいたけは大きな傘が付いてるのが特徴ですが、基本的には明るめの焦げ茶色をしています。この色は腐敗が進行するごとに少しずつ濃くなっていくという特徴があります。
- 茶色
- こげ茶色
- 黒
下に行くほど腐敗が進行しているサインなので、しいたけの色が黒く変わっていたら食べずに廃棄することが好ましいでしょう。
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鍋が酸っぱいのはしいたけのせい?
食材がたっぷり入ったお鍋は、どうしても食べ切れないことも多いですよね。翌日、改めてお鍋を食べてみるとなんだか変な味がする…。こんなことがあったら要注意です。
鍋全体が腐っている可能性も
腐敗したしいたけを使用してしまうとお鍋の味が悪くなってしまいます。しかし、鍋や煮込み料理などにおいては一概にしいたけだけが腐敗の原因とは言えない場合があるのです。
その原因の一つが、食中毒菌の一種であるウェルシュ菌による影響です。
ウェルシュ菌の影響
熱い鍋料理の中では、基本的に食中毒菌が増殖することは出来ません。しかし、余ってしまった鍋料理は、冷める過程で60℃前後の中途半端な温度帯になることが多いです。この温度帯は、「危険温度帯」と呼ばれており、食中毒菌が最も増殖しやすい温度と言われています。
中でもウェルシュ菌は「芽胞」と呼ばれる胞子のようなものを形成する特徴があります。この芽胞は、熱を加えると死滅する通常の食中毒菌とは異なり、熱を加えることで逆に芽が出てしまい一気に増殖するという特徴があります。
そのため、鍋料理やカレー・シチューなどの粘度の高い料理を冷ます場合は、お鍋に入れたまま自然に冷めるのを待つのではなく、小分けにして冷蔵庫などで一気に冷却することが大切になります。
ウェルシュ菌の症状
強力な食中毒菌であるウェルシュ菌に感染してしてしまうと、水溶性の下痢や腹痛が長期間続きます。
もしも、このような症状が発症した場合は、個人判断で下痢止めなどを飲むことは避けましょう。これは、下痢止めを飲むことで体内に残っている食中毒菌が外に排出されにくくなってしまうためです。
まずは、速やかにかかりつけの病院を受診して医師の判断を仰ぐようにしましょう。
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しいたけってそもそもどれくらい持つ?
保存期間
しいたけは、加工食品と異なり賞味期限などを記載するルールが存在しない食材です。そのため、しっかりとしいたけの状態を見極める必要があります。
しいたけのパッケージに記載された保存方法をしっかりと守ることを前提とすると、おおよそ購入後1週間は美味しく食べることが出来るでしょう。
1週間以上経過したしいたけを食べる際は、さきほど解説したような腐敗のサインが起きていないかをしっかりと確認することが大切になります。
長持ちさせるには?
しいたけを長持ちさせるために必要なのは、温湿度や乾燥状態に気を付けることです。これら全てに注意して保存するなら、最もおすすめできる保存場所は冷蔵庫になります。
水滴などが付着していないことを確かめたら、空気に触れないようにラップ掛けやジップロックに入れて速やかに冷蔵庫内に保存するようにすればしいたけを長持ちさせることができますよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- 腐敗が進行したしいたけは、同時に外観不良や意味異臭も発生しやすいためよく確認する
- しいたけを入れることが多い鍋料理などは常温で放冷を行うと芽胞菌であるウェルシュ菌の増殖に繋がるため注意が必要
- しいたけは賞味期限は書かれていない食材であるため自分たちで鮮度を確かめる必要がある
いかがだったでしょうか。
しいたけは生や乾燥など様々な状態のものが販売されています。しいたけの腐敗は、見た目や匂いに変化が現れやすいため、日頃から注意深く確認しておくと食中毒を未然に防ぐことができるでしょう。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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