牡蠣の食べすぎで寝れない?原因は?一日何個まで?肝臓に悪い?対処法は?

牡蠣が海のミルクと呼ばれるのは「完全栄養食の牛乳と同じくらい栄養素が豊富に含まれているから」や「牛乳のように白っぽくクリーミーだから」など諸説あります。牛乳はさまざまな栄養がバランスよく含まれていますが、牡蠣と比べてみると実は牡蠣のほうが多くの栄養素で含有量が多いということを知っていますか?ただ、栄養価が高すぎるため、食べすぎるとある栄養素の摂りすぎになってしまい逆に健康に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。また、牡蠣は食中毒にも注意が必要です。そこで、今回は

  •  牡蠣を食べるメリット・健康効果
  •  牡蠣を食べすぎるとどうなる?
  •  食べすぎた場合の対処法
  •  牡蠣を食べる時のポイント・注意点
についてご紹介いたします。

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牡蠣を食べるメリット・健康効果

生牡蠣、焼き牡蠣、カキフライなどいろいろな食べ方で楽しめる牡蠣は、コクがあって濃厚なのでカロリーが高そうに思えますが、実は低カロリーで高タンパクなヘルシーな食材です。その上、健康や美容に欠かせない亜鉛の含有量は食材の中でもトップクラス。牡蠣の栄養素や牡蠣を食べるメリットをまとめました。

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カロリー・栄養成分

牡蠣と牛乳の栄養素を比較しました。

  エネルギー たんぱく質 脂質 カリウム カルシウム
牡蠣(可食部100g) 58kcal 6.9g 2.2g 190mg 84mg
牛乳(100ml) 61kcal 3.3g 3.8g 150mg 110mg
  マグネシウム 亜鉛 ビタミンB12 葉酸
牡蠣(可食部100g) 65mg 2.1mg 14.0mg 23μg 39μg
牛乳(100ml) 10mg 0mg 0.4mg 0.3μg 5μg

同じ100gずつで比べるとカルシウムは牛乳のほうが多いですが、その他の栄養素では牡蠣のほうが多いことがわかります。そしてエネルギーや脂質は低く、たんぱく質は多いです。ただ、牛乳100mlを飲むのは簡単ですが、牡蠣の可食部100gはむき身で6〜8個程度なので、よほど牡蠣が好きな人でないと少し苦労してしまうかもしれませんね。まったく同じように比べるのは難しいですが、牡蠣は栄養価が高くヘルシーな食材と言えます。

参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ダイエット効果

牡蠣の可食部100g当たりのエネルギーは58kcalです。ダイエット食の定番のささみのエネルギーは100g当たり98kcalなので、それよりも低いです。カロリーは低いですが、ミネラルやビタミンが豊富に含まれているので、栄養が偏りがちなダイエット中に適した食材と言えます。

またアミノ酸の1種である タウリン も豊富で、牡蠣2〜3個で約1,000mgのタウリンが摂れると言われています。タウリンは栄養ドリンクに含まれる栄養素で疲労回復効果が期待できる成分ですが、それ以外にもコレステロールや脂質の代謝のコントロール・抗酸化作用・肝臓の代謝機能の促進、神経伝達機能の向上・便秘改善などダイエットにうれしい効果が期待できます。

美容効果

亜鉛には細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。肌の新陳代謝も促されるので、ターンオーバーを正常化させて肌自体をきれいにする効果が期待できます。

肝臓にも良い!

牡蠣に含まれるタウリンには肝臓の働きを活発にする効果があります。アルコールを分解する力を高めるため、普段からアルコールを摂取している人におすすめです。

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牡蠣を食べ過ぎるとどうなる?

生牡蠣や牡蠣のオイル漬けなどツルンと食べられてしまう牡蠣料理ではついたくさん食べすぎてしまいます。牡蠣は栄養価が高いので、適量を食べるのは体にとって良いことですが、食べ過ぎると体に悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。牡蠣に特に豊富に含まれている 亜鉛や、プリン体は摂り過ぎに注意が必要な栄養素 です。

めまいや頭痛が起きる

亜鉛は不足すると皮膚炎や脱毛、爪の変形、貧血性機能不全、食欲不振、味覚障害、免疫力の低下などの原因になります。しかし、 摂りすぎてしまうとめまいや頭痛、吐き気、倦怠感を起こしてしまう ことがあります。

亜鉛過多になる

1食だけ牡蠣を食べすぎてしまったとのであれば、症状はすぐに緩和されますが、継続的に亜鉛の摂取が多くなってしまうと 亜鉛過多 になってしまい、鉄や銅の吸収が悪くなり貧血になってしまう可能性があります。

プリン体に注意

牡蠣はプリン体が多いので、尿酸値が高い人は注意が必要です。尿酸値が高い状態が続くと、痛風になり関節などに痛みが起こることがあります。

寝れなくなる?

牡蠣には栄養ドリンクにも入っているタウリンが多いので、食べすぎると眠れなくなるのでは?と思う人もいるかもしれませんね。でも、調べてみたところタウリン自体には覚醒作用はないようです。栄養ドリンクで眠れなくなったことがある人はタウリンではなく、カフェインが影響していたのかもしれません。

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食べすぎた場合の対処法

牡蠣は食中毒が起こりやすい食材です。生牡蠣は特に食中毒のリスクが高いので、鮮度の良いものを選び、体調が悪いときには火を通して食べるようにしましょう。また、牡蠣は濃厚な味なので、食べすぎると食中毒ではなくても気持ちが悪くなってしまうことがあります。

食べすぎてしまったときの対処法や、食中毒の症状について解説します。

食べすぎて気持ち悪い場合の対処法

牡蠣の食べすぎにより一時的な亜鉛の過剰摂取になったことで、気分が悪くなってしまったときには安静にして体を休めるのが1番です。楽な姿勢で横になり治まるまで無理をしないようにしましょう。ぬるま湯を飲むのも効果があります。食べすぎて気持ちが悪い時には胃酸の分泌が多くなっているので、ぬるま湯で胃酸をうすめることができます。

食中毒の症状・期間

牡蠣による食中毒の原因は主にノロウイルスによるものです。ノロウイルスの 潜伏期間は12〜48時間で、耐え難いほど激しい嘔吐や下痢が起こります。 症状は1〜2日で治ります。

食中毒の場合の対処法

食中毒の症状が出た場合には体を安静にして過ごします。水分も摂れないほどの吐き気や腹痛が起こった場合には脱水になってしまう可能性があるので病院を受診してください。

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牡蠣を食べる時のポイント・注意点

牡蠣をおいしく食べるためには新鮮なものを食べすぎないようにすることが大切です。新鮮な牡蠣の選び方や1日の上限の目安についてまとめました。

新鮮な牡蠣の選び方

鮮度の良い牡蠣は貝柱が透明で、身がぷっくりと膨らんでいて弾力があり、ツヤがあります。水揚げ後時間が経つほどツヤと弾力がなくなり白っぽくなっていきます。殻付きの場合には傷が少なく殻が固く閉じているものを選びましょう。

1日何個まで食べて良い?

牡蠣は1日に何個まで食べてよいという決まりはありませんが、亜鉛の摂りすぎに注意が必要なので亜鉛の上限摂取量を目安にします。

1日の摂取推奨量は成人男性で11mg、成人女性で8mgです。摂取上限は成人男性で40mg、成人女性で30mgなので、1日に5〜6個が目安です。多くても15個までにしましょう。

食中毒に注意

牡蠣の食中毒の原因になるノロウイルスは鮮度に関係なく感染している可能性があります。 ノロウイルスは中心部の温度85度以上で90秒以上加熱すると死滅します。 加熱用の牡蠣はしっかりと火を通して食べるようにしましょう。生食用の牡蠣は、水質の検査をされた海で育てられているので安全性が高いですが、ノロウイルスに汚染されていないことを証明するものではないので、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

まとめ

『牡蠣の食べすぎで起こる症状や原因、一日の目安量』についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 牡蠣を食べすぎると亜鉛の過剰摂取になる可能性がある
  • 亜鉛の過剰摂取はめまい、頭痛、貧血の原因になる
  • 牡蠣は1日に5〜6個が健康的に食べられる目安。多くても15個以内に。

牡蠣はとても栄養価の高い食材です。亜鉛は体に必要な栄養ですが摂りすぎると体に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。亜鉛の過剰摂取にならないよう、牡蠣の食べすぎには注意してくださいね。

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