鴨油の保存方法|鴨油とは?日持ち・賞味期限は?作り方・使い道は?

鴨肉を調理すると大量に脂が出てきます。

鴨南蛮汁に加えたりするとコクが出ておいしいですが、一度に使い切れない量だと少し困りますよね。そこで今回は、

  • 鴨油とは?

  • 鴨油の日持ち・賞味期限

  • 鴨油の保存方法

  • 鴨油の作り方・使い道

についてご紹介します。

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鴨油とは?

鴨油とは、鴨肉から取った油です。市販もされていますし、自分で作ることもできます。

ここでは、鴨油の特徴や栄養成分・健康効果について解説します。

鴨油とは

鴨油は、カナールオイル、カナールファットオイルとも呼ばれ、脂の中で肉を低温調理する「コンフィ」を作る際によく使用されます。

 鴨油の融点は約20℃と低温なため、常温でも液体状で、口の中でとろけるような味わいが特徴 です。

栄養成分・健康効果

 鴨の脂には、不飽和脂肪酸が多く含まれています。 

飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3の割合が理想的と言われていますが、まさにこの理想的な割合になっているのが鴨油なんです。

不飽和脂肪酸は、 血中のコレステロールを下げる効果 があることが分かっています。

生活習慣病の予防にはもってこいですね。

しかし、食べ過ぎるとオメガ6系の不飽和脂肪酸の摂りすぎになります。

オメガ6系の摂りすぎは、認知症、脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高めると言われていますので、食べ過ぎには注意しましょう。

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鴨油の日持ち・賞味期限

鴨油は生活習慣病予防にもなるのであれば、献立に上手く取り入れていきたいところですね。

とはいえ、大きな鴨油を買ってしまうと使い切れるか心配でもあります。

一度開封した鴨油の日持ちや食べられない状態の様子はどんな感じなのでしょうか?

鴨油の賞味期限

 市販されている鴨油の賞味期限は、未開封で半年~1年ほど です。

保存方法も異なりますので、表示を確認して正しく保存しましょう。

鴨油は不飽和脂肪酸が多く酸化しやすい油ですので、開封後は1~2カ月以内で使い切るようにしましょう。

手作りの場合

はっきりした日持ちの期間は定かではありませんが、自作の植物油系は1カ月程度と言われています。

酸化しやすいことを考えると、 2~3週間が限度ではないか と思います。

腐るとどうなる?

油は「腐る」というより酸化とカビが大敵です。

  • 色が変わっている
  • カビが生えている
  • カビ臭い
  • 油臭い臭いが強い

などの状態だと酸化が進んでいたりカビが生えているので食べない方がいいでしょう。

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鴨油の保存方法

市販のものや自作した鴨油の保存方法をご紹介します。

常温保存できる?

 常温保存も可能 です。

高温多湿、直射日光を避け、冷暗所(15℃前後)に保存しましょう。

ただ、購入時に冷凍してあるものは冷凍保存してください。

一度解凍したものを再冷凍すると品質が落ちる可能性があります。

保存のポイント

 鴨油は酸化に弱いので、空気に触れないようにしっかりと密閉して保存しましょう。 

購入した時の瓶で十分ですが、気になる場合は脱気できるタッパーなどに移してもOKです。

冷蔵保存するときも、ラップなどで小分けにしておくとさらに酸化しにくくなります。

冷凍できる?

 冷凍保存も可能 です。

たくさん入った鴨油を購入した時は、開封したら小分けにしてフリーザーバッグに入れ、冷凍保存するのも便利です。

製氷皿やシリコンカップなどを活用しましょう。

開封後1カ月程度で使い切れそうにない場合は、早めに冷凍保存しておくと酸化を予防できますよ。

手作りの場合

 常温なら液体、冷蔵保存すれば蝋状になりますので、使いやすい方法で保存してください 

ただし、手作りだと傷むのが早い可能性があります。

常温で保存するなら1~2週間以内に使い切るのがおすすめです。

冷蔵保存でも1カ月を目安に使い切りましょう。

また、使う前に傷んでいないかのチェックは必ずしてくださいね。

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鴨油の作り方・使い道

鴨油の使い道もコンフィしか思い浮かばないという方に、おすすめの使い道をご紹介します。

鴨油の作り方も併せてご紹介しますので、興味のある方は一度作ってみてください。

鴨油の作り方

鴨肉を脂身と赤身とすじ肉に分けます。

脂身だけ使いますので残りは冷蔵庫に入れるなどして保管しておいてください。

沸かしたお湯に脂身を入れて30分以上煮出した後、ザルなどで濾します。

濾した汁は氷水を当てて粗熱を取った後、冷蔵庫に冷やしておきます。

完成すると、ロウのようなペースト状の油になります。

詳しくはこの記事をチェック!

チャーハンに

少量の鴨油で炒めると。鴨の香りがするチャーハンになります。

鴨油をつくった後に残る脂身は、軽く水で洗い、細かく刻んでチャーハンに入れてもおいしいので、自宅で鴨油を作ることがあればぜひ試してみてください。

鴨せいろの出汁に

鴨せいろや南蛮汁の出汁に入れると深みが生まれてよりおいしくなります。

鴨せいろに限らず、鶏肉を使ったときにもちょっと加えると味と香りにごちそう感が出ておすすめです。

炒めものに

シンプルな炒め物に使うと、コクが生まれておいしくなります。

リゾットのお米を炒めると香りも楽しめるのでおすすめです。

パスタに

鴨肉のスモークなどを使ったパスタを作るときは、ぜひ鴨油を追加してください。

市販のスモークからは脂が出ませんので、それを補ってくれますよ。

まとめ

今回は、鴨油の特徴や保存方法などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 鴨油(カナールオイル)は不飽和脂肪酸が多い

  • 酸化しやすいので開封後はしっかり密閉し早めに使い切るのが◎

  • 常温・冷蔵・冷凍保存可能

  • 鴨肉の脂身で自作もOK

鴨肉は、焼くと結構脂が出るので、先に脂身を取ってしまう方もいると思います。

そんな時は、脂身は捨てずに活用を!

鴨油は意外と使い勝手もいいので、普段のメニューにも活用しやすいと思いますよ。

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