日本人の和食に馴染み深い一品に「ほうれん草のお浸し」があります。しかし意外と食べきれないもので、次の日に食べようとお考えになったりしたこともあると思います。
でもちょっと待ってください、そのほうれん草のお浸し、保存方法は大丈夫でしょうか?そこで今回は…
- 茹でたほうれん草は日持ちする?
- 茹でたほうれん草の賞味期限
- 茹でたほうれん草の栄養素・効能
- 茹でたほうれん草の腐った場合の見分け方
- 茹でたほうれん草の活用アレンジ
以上5点についてご紹介します。
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目次
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茹でたほうれん草は日持ちする?
茹でたほうれん草はどのくらい日持ちするのでしょうか?
常温保存はNG
茹でたほうれん草を常温保存することは基本的にできません。茹でた後は調理するか、あら熱が取れたら冷蔵庫で保存するようにしてください。常温保存は食中毒の原因に繋がります!
1~2日程度で食べきろう
茹でたほうれん草を冷蔵保存すると常温保存よりは日持ちしますが、それでも賞味期限が特別長くなるわけではありません。
中には常備菜として保存している方もいると思いますが、茹でたほうれん草を冷蔵庫保存しているということには変わりませんので数日中に食べきるようにしてください。
少し固めに茹で、しっかりと水気を切り、食べやすい大きさに切り分けたなら保存容器の底にキッチンペーパーを1~2枚敷き、ほうれん草を入れて蓋をして、冷蔵庫に入れます。キッチンペーパーが余分な水気を吸ってくれるので、適宜取り替えます。
保存容器が無い場合はラップに小分けにして包みます。冷蔵庫の匂い移りが気になる場合は冷凍保存袋に入れて保存すると匂い移りを防ぐことができます。2~3日は味が落ちませんので安心です。
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茹でたほうれん草の賞味期限
茹でたほうれん草の賞味期限は保存方法によって変わってくるのでしょうか?
冷蔵の場合
保存期間の目安は2日程度とされています。それ以上保存すると冷蔵庫の中とはいえ菌が繁殖しますので、腐る可能性があります。
冷凍の場合
保存期間の目安はおよそ1ヶ月程度です。それ以上保存することも出来ますが、冷凍庫内の匂い移りや冷凍焼けなどもあり美味しく召し上がれないと思います。
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茹でたほうれん草の栄養素・効能
茹でたほうれん草の栄養はどのようなものなのでしょうか?
茹でたほうれん草の栄養価
ほうれん草(ゆで・通年)100g当たり
- エネルギー:23kcal
- タンパク質:2.6g
- 脂質:0.5g
- 炭水化物:4.0g
- 食物繊維総量:3.6g
- カリウム:490mg
- カルシウム:69mg
- 鉄:0.9mg
- ビタミンB1:0.05mg
- ビタミンB2:0.11mg
- 葉酸:110μg
- パントテン酸:0.13mg
- ビタミンC:19mg
(引用:食品成分表2020年度版(八訂))
ほうれん草は栄養素の宝庫
ほうれん草はビタミン・ミネラル類をバランスよく含んでおり、鉄分の含有量が野菜の中でも群を抜いて最も高いので、女性は特に積極的に食べてほしい野菜です。
その他にも、カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどビタミン類も多く、さらに葉酸、食物繊維も豊富なので、非常に栄養価の高い野菜といえるでしょう。
βカロテン抗酸化作用の強いβカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、髪や皮膚、視力の健康維持が期待できます
鉄分も多く含む
ほうれん草100g当たり鉄分含有量は2.0mgです。
ほうれん草には、貧血予防に重要な鉄や鉄の吸収を高めるビタミンC、造血に働くといわれる葉酸などが豊富に含まれています。油炒めなどで食べることで効率よく鉄分もビタミンCも摂取することができます。
夏採りと冬採りの違い
ほうれん草の収穫時期は夏と冬の2パターンがあります。近年は輸送方法の発展や、ビニールハウス栽培などでほうれん草は1年中出回っていますが、これから冬にかけて収穫されるほうれん草は「冬採りほうれん草」といわれ、茎が太くてたくましく、葉も緑が濃く、厚みを増してきます。また、冬採りほうれん草は、夏採りほうれん草に比べてビタミンCが3倍に増加します。
冬のほうれん草の中でもさらに寒気に当てたほうれん草を「寒締めほうれん草」といいますが、夏採りほうれん草に比べて糖の含有量が9倍に増えると言われており、糖分が多いほうれん草はおいしいと評価されます。そのため、冬のほうれん草の方が夏のほうれん草に比べ栄養価も高く、美味しく感じるのです。
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茹でたほうれん草の腐った場合の見分け方
茹でたほうれん草は水っぽい姿をしていますが、傷んでしまった場合どのような変化があるのでしょうか?
味・臭いの変化
酸っぱい臭いがする、異臭がする場合はすぐに傷んでいると分かります。口に含む前にまずは臭いを嗅いでみてください。
見た目での見極めは?
黄色く変色してしまっている、箸で持ち上げた時ドロッとしている場合は傷んでいる証拠です。見ただけで分かると思います、決して洗い直して食べたりしないでください。
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茹でたほうれん草の活用アレンジ
冬採れほうれん草は栄養も豊富で美味しいので是非手軽に食べていただきたいです。
ほうれん草たっぷりキンパ
- ほうれん草を固めに茹で、冷水にとり、水気をしっかり絞り、根元を切り落とし、粗熱が取れたらごま油、塩を加えて和えます。
- ボウルに卵を入れて混ぜ、塩、みりんを加えて混ぜ、ふんわりラップをかけて600Wのレンジで1分加熱し、混ぜ合わせて炒り卵を作ります。
- フライパンにごま油を入れて熱し、豚肉を加えて肉の色が変わるまで炒め、キムチを加えて中火で炒めて、塩こしょうをふって混ぜたら、取り出して冷まします。
- 巻きすに焼きのりをのせ白ご飯を薄く敷き、具材を全てのせ、手前から巻き、巻き終わりを下にします。
- 平らなお皿にごま油を入れ、塩を少量振り、混ぜ合わせたら出来上がったキンパを転がしながら全体に塩ごま油をつけ、食べやすい大きさに切り完成です。
まとめ
この記事をまとめると
- 茹でたほうれん草を常温保存することは基本的にできません
- 茹でたほうれん草を冷蔵保存すると常温保存よりは日持ちしますが、それでも賞味期限が特別長くなるわけではありませんので1~2日程度で食べきるようにしてください
- 茹でたほうれん草の冷蔵保存期間の目安は2日程度、冷凍保存期間の目安は1カ月程度です
- ほうれん草はビタミン・ミネラル類をバランスよく含んでおり、鉄分の含有量が野菜の中でも群を抜いて最も高く、その他にもカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどビタミン類も多く、さらに葉酸、食物繊維も豊富なので、非常に栄養価の高い野菜といえます
- ほうれん草には、貧血予防に重要な鉄や鉄の吸収を高めるビタミンC、造血に働くといわれる葉酸などが豊富に含まれています
- ほうれん草の収穫時期は夏と冬の2パターンあり、これから採れる冬採りほうれん草は、夏採りほうれん草に比べてビタミンCが3倍に増加します
- 冬のほうれん草の方が夏のほうれん草に比べ糖が多く、甘みが増し、栄養価も高く、美味しく感じます
- 酸っぱい臭いがする、異臭がする場合や黄色く変色してしまっている、箸で持ち上げた時ドロッとしている場合は傷んでいる証拠です
いかがでしたか?これから旬を迎えます冬採れほうれん草はとても栄養に富んだ美味しい野菜です。是非皆様お召し上がりください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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