懐石料理や旅館の夕食などで提供されることが多い「土瓶蒸し」ですが、どのような料理なのかご存じでしょうか?土瓶蒸しの発祥や歴史、使用される材料や食べ方など、土瓶蒸しについて詳しく見ていきましょう。今回のテーマは、
- 土瓶蒸しとは?
- 土瓶蒸しの食べ方・マナー・順番
- 土瓶蒸しの作り方
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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土瓶蒸しとは?
そもそも土瓶蒸しとはどのような料理なのでしょうか?使用される材料や歴史について詳しく見ていきましょう。
土瓶蒸しとは?
土瓶蒸しとは、日本の伝統的な食器の一つである「土瓶」で提供される料理のことで、松茸やエビなど、四季折々の食材が使用されることが一般的です。目でも舌でも楽しめる、日本ならではの料理といえるでしょう。
土瓶蒸しの歴史・発祥
土瓶(どびん)は本来湯を沸かしたり、茶葉や薬草を煎じて飲用するための陶器でしたが、いつからかそこにキノコや鶏肉、だし汁などを入れて蒸し、吸い物代わりに飲むようになったのだとか。
詳しい発祥については不明ですが、料理として提供されるようになったのは明治ごろからと言われています。
土瓶蒸しの具材
土瓶蒸しの材料は四季折々の食材が一般的ですが、基本的には松茸がメインとなる料理です。とはいえ近年では、鶏肉やしめじ、しいたけやエビなど、楽しみ方は変化してきているようです。
店・時期によって違う?
土瓶蒸しの楽しみ方は提供される店舗の料理人によって大きく変わります。そもそも和食は「季節を楽しむ」という意味もあるので、土瓶蒸しに使用される材料も季節によって変化します。
タケノコやハマグリなど、海や山の幸も贅沢に使用されます。
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土瓶蒸しの食べ方・マナー・順番
土瓶蒸しには食べ方やマナーがあります。どのような作法なのか詳しく見ていきましょう。
土瓶蒸しの3ステップ
土瓶蒸しを楽しむための基本のマナーは3つです。「香りを楽しむ・吸い物を楽しむ・食材を楽しむ」の3つです。土瓶蒸しは吸い物として提供されるからと勘違いされている方も見受けられますが、あくまでも「蒸し料理」なのです。
使用されている食材もしっかりと楽しみましょう。
まずは香りを楽しむ
まず一つ目は「香りを楽しむ」です。土瓶蒸しには松茸をはじめ、エビや貝類など、風味や旨味豊富な食材が贅沢に使用されています。それに加えて上質なお出汁ですから、もはや風味だけでも極楽といえるでしょう。
だしを楽しむ
2つ目は「吸い物として楽しむ」です。香りを楽しんだら余韻を残しつつ、吸い物として楽しみましょう。種々の旨味豊富な食材から抽出されたエキスは絶品です。
具材を楽しむ
3つ目は「材料を楽しむ」です。料亭や旅館などで提供される土瓶蒸しは食材も超一流であることが多いです。海や山の幸が贅沢に使用されていますから、最後まで楽しみましょう。
すだちを絞るタイミング
土瓶蒸しにはスダチが一緒に添えられていることが一般的です。スダチを絞るタイミングは2口目以降、1口目は出汁本来の味を感じましょう。
お猪口を取皿として
土瓶蒸しと一緒に提供されるお猪口は、汁の受け皿として使用するので、お猪口に注いで召し上がるとよいでしょう。スダチを直接お猪口に絞る方法でもよいですが、土瓶の中に直接絞り、蓋をして蒸らすとよりおいしくなるようです。
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土瓶蒸しの作り方
土瓶蒸しはご家庭で手作りすることもできます。材料や手順について紹介していきます。
材料
土瓶蒸しの材料ですが、家庭で作る場合は松茸などの贅沢な食材は手に入りにくいですよね。その場合はエリンギやぶなしめじ、シイタケ、貝やエビなどを使用するとよいでしょう。
松茸の代用品は
松茸が購入できない場合は、エリンギやシイタケといったほかのキノコ類で代用するとよいでしょう。松茸は今や高級品で、安価な中国産であっても1000円以上は軽くします。
作り方の手順
土瓶蒸しの手順は、「だしをとる・土瓶に食材を入れる・だしを注ぐ・蓋をして蒸す」の4工程です。それほど難しく考えず、まずは取り組んでみましょう。
ポイント
土瓶蒸しをおいしくするためには、和食の基本である出汁の取り方を意識するとよいでしょう。水から食材を入れ、弱火で加熱し、じっくりと抽出していきます。
ぐつぐつと煮込みすぎると風味が逃げてしまったり、苦味などが出てしまう場合もあるので、抽出時間は沸騰してから2~3分までとしましょう。
まとめ
今回は、土瓶蒸しの歴史的背景や食べる際のマナーなどについて詳しく紹介していきました。
この記事をまとめると
- 土瓶蒸しは江戸時代に流行しだした料理ではあるが、どういう経緯で生まれたのかは不明である。
- 土瓶蒸しを食べる際は、正しい作法通り食べるとよりおいしく楽しむことができる。
- 土瓶蒸しは家庭で手作りすることも可能で、市販のキノコや海産物などをたっぷり使用しましょう。
いかがでしたか?土瓶蒸しというと、初めて食べる方はどのように食べるのか戸惑うものです。「風味を楽しみ・だしを楽しみ・食材を楽しむ」、この3つの作法を覚え、土瓶蒸しをじっくりと楽しみましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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