秋から冬にかけて旬を迎えるりんご。りんごはそのまま食べるだけでなく、アップルパイやジャムなど加工された料理も多いですよね。りんごにはたくさんの種類があり、基本的にはどの品種でも生食可能です。でも品種によっては加熱した方が甘味が増してよりおいしくなるものがあることを知っていますか?生食するときや加熱してスイーツを作るときなど、シーンに合わせてりんごの品種を選ぶことでよりおいしく食べられます。そこで、今回は
- 加熱料理に適したりんごの特徴
- 加熱に適したりんご一覧
- りんご料理のおすすめ
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目次
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加熱料理に適したりんごの特徴
加熱調理に適したりんごは酸味が強いりんごです。日本のスーパーではそのまま食べられる品種のりんごを売っていることが多いですが、海外では『クッキングアップル』と言って生食用とは分けて並べられることもあるそうです。
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酸味が強い
生食用のりんごは甘味が強いものが好まれますが、加熱に適しているりんごは酸味が強いものです。酸味が強いと生食に向かないから加工用に回されているわけではなく、酸味が強いりんごは加熱すると甘味が増し、酸味とのバランスが良いため加熱した方がおいしく食べられるからです。
煮崩れしない
果肉が柔らかく、水分が多いりんごは加熱するとトロトロに煮崩れてしまいアップルパイやケーキなどスイーツを作るときには不向きです。加熱しても煮崩れないりんごがスイーツ作りには向いています。
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加熱に適したりんごの一覧
日本では、生食用のりんごは甘味が強いものが好まれる傾向があるので、加熱用のりんごはあまりスーパーでは見かけないかもしれません。加熱用のりんごにはたくさんの品種があるので、ここではその中でもメジャーな品種をまとめました。
紅玉
明治時代から作られている古い品種のりんごで酸味が強めです。やや小ぶりで200g程度の大きさです。身が締まっていて、煮崩れしにくいためアップルパイなどスイーツ作りに適した品種です。
紅の夢
紅の夢は2010年に品種登録された新しいりんごです。一般的なりんごの果肉は薄い黄色ですが、紅の夢の果肉は赤色をしています。赤肉品種のりんごは他にもありますが、酸味が強く生食には向かないためほとんど市場には出まわりません。しかし紅の夢は赤肉品種でありながら酸味と甘みのバランスが良く生食もできます。着色料を加えなくてもきれいな赤色が出るため、ジュースやジャム、カクテルなどに使われます。
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クラブアップル
クラブアップルは姫りんごとも呼ばれる小さなりんごです。野生種に近い品種で、タンニンを含むため渋みがあります。酸味も強く、甘味が少ないため生食には不向きで、屋台のりんご飴やりんご酒の材料として使われます。真っ赤に色づくクラブアップルは観賞用として育てられることもあります。
プラムリー
原産地はイギリスで現地ではクッキングアップルとして古くから親しまれています。美しい緑色をしたりんごで生食では渋みが強く食べにくいですが、加熱しても酸味や香りが消えないのが特徴です。加熱するとすぐに果肉がトロトロのピューレ状になるので、ジャムや肉料理のソースに使われることが多いようです。
グラニースミス
原産地はオーストラリアです。酸味が強く甘味が少ない青りんごで、生食もできますが主に加熱用として栽培されています。果肉が固いため煮崩れしにくく、アップルパイやタルトタタンなどスイーツに向いています。
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りんご料理のおすすめ
りんごは生食だけでなく、加熱してもおいしいフルーツです。りんご料理のおすすめをまとめました。
アップルパイ
アップルパイは、りんごを使ったスイーツの定番です。自宅で作るのは難しそうに思えますが、冷凍のパイシートを使えば簡単に作れます。
材料
- 冷凍パイシート
- りんご・・・2個
- 砂糖50〜80
- レモン汁・・・大さじ2
- 卵黄・・・1個
- りんごの皮を剥き種と芯を取り除いたら銀杏切りにする
- 鍋にりんごと砂糖を入れて弱火にかける
- 混ぜながら好みの柔らかさまで煮て、火を止めレモン汁を混ぜる
- 冷凍パイシートを2枚重ねて好みの大きさにカットする
- 1枚に粗熱を取ったりんごフィディングを乗せ、パイシートで挟む
- フォークを使ってパイシートの端を押さえて上と下のパイシートをくっつける
- 200度に予熱したオーブンで20分焼く
りんごジャム
材料
- りんご(皮と芯を除いたもの)・・・400g
- 砂糖・・・160g(りんごの約40%)
- レモン汁・・・大さじ2
- 鍋に銀杏切りにしたりんごと砂糖を入れる
- アクを取りながら弱火で30分程度煮込む
- 好みの硬さになったら火を止めてレモン汁を混ぜる
- 保存容器に移す
焼きりんご
材料
- りんご・・・1個
- バター・・・20g
- 砂糖・・・大さじ2
- フライパンにバターを乗せて火を付け溶かす。
- 薄くスライスしたりんごをきれいに並べる
- 弱火で2分程度焼いたら表面に砂糖を半分の量振りかける
- りんごを裏返し、残りの砂糖をまんべんなく振りかける
- 蓋をして5分蒸し焼きにする
カレーの隠し味にも
カレーの隠し味としてりんごを使うことがあります。カレー10皿分に対してりんご半分が目安です。あまり入れ過ぎるとりんごの風味が強くなり過ぎてしまいます。すりおろしたりんごを野菜を煮込むタイムングで入れます。りんごは水分が多いので、水の量は減らしてください。りんごを入れることでカレーのまろやかさが増します。
まとめ
『加熱に適したりんごととはや、品種、おすすめの料理』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- りんごには生食用と加熱用がある
- 加熱用のりんごは酸味が強い
加熱用のりんごはあまりスーパーでは見かけませんが、生食用に買ったりんごが好みの味でなかったときには、ぜひ加熱してみてください。加熱することで酸味が減り甘味が増すので、食べやすくなると思います。冷凍パイシートを使えばアップルパイも簡単にできるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
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