あけびでアレルギーに?果物による口腔内アレルギー症状とは?

あけびは果物の中であまりメジャーなものではありませんが、食べるとアレルギーを発症することがあります。その症状には、どのようなものがあるのでしょうか?また、対処法はあるのでしょうか?今回は、

  • あけびとはどんな果物?
  • あけびアレルギーの症状と対処法

こちらのテーマについて紹介いたします。

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あけびとはどんな果物?

学名 Akebia quinata
分類 アケビ科アケビ属
原産地 日本、中国
英語名 chocolate vine
別名 通草(つうそう)、アケビカズラ、アクビ
おいしい時期 10月

あけびは古くから日本では食用とされ、漢字で「木通」と書くあけび。熟すと紫色になった果皮がパックリと割れて中の種が顔を出します。その頃が食べごろで、果肉は白くまったりとした甘味があります。栽培もされていますが、9月10月に山に入るとつるになっているあけびを見ることができます。

栄養成分

あけびの果肉には、ビタミンC葉酸が豊富に含まれています。 また、カリウムが多く含まれているのは果皮の部分です。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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あけびを食べたら唇が痒い!原因は?

「あけびを食べたことで唇や口の中が痒くなる」ことがあるようです。あけびに毒性や副作用を伴う危険な成分は入っておらず、腐っていた場合でなければ、それはアレルギーである可能性が高いです。

あけびアレルギーの症状は?

あけびアレルギーの症状には、どんなものがあるのでしょうか?果物によるアレルギーはない人でも、ある日突然アレルギー症状を発症することもあります。あけびによって起こり得る主なアレルギー症状について見ていきましょう。

あけびアレルギーの症状
  • 蕁麻疹・湿疹
  • 喉の痒み
  • 腹痛
  • 下痢
  • 吐き気・嘔吐

蕁麻疹

1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。

皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。

注意

ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。

腹痛

消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。

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唇・口内の腫れ

唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。

口腔アレルギー症候群

このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。

症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。

のどの違和感

また、のどの違和感“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。

のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。

しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。

咳込み・喘息の症状

そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。

一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。

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あけびでアレルギーが起きた時の対処法

あけびでアレルギーが起きた時の対処法ですが、食べるのをやめるのに尽きます。なかなか治らず、吐き気や下痢など症状が悪化してくる場合は、病院でみてもらうようにしましょう。

あけびアレルギーの応急措置は水を飲む

あけびアレルギーが起きた時の応急処置としては「水を飲む」ことも大切です。胃の中でいちごの成分が水で薄まるので、体への影響を緩和させることが目的です。

まとめ

この記事をまとめると

  • あけびによるアレルギー症状は、口の中の痒みが多い
  • 毒性はないのであけびそのものが危険というわけではない

あけびを食べる機会はあまりないかもしれませんが、果物の中でもアレルギーを発症する可能性があるものなので、万が一何かしらの症状が出た時は様子を見ながら対処しましょう。

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