白ごまを黒ごまにすると?使い分けは?どっちがいい?体に悪い?代用できる?

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古くから高い薬効があるとされてきた胡麻(ごま)。みなさんは、白ごまと黒ごまの違いをご存じですか?今回は、黒ごまと白ごまの違いについてまとめました。2種類の特徴や使い分けについてもご紹介します。

  • 白ごまと黒ごまの違い
  • 黒ごまと白ごまの比較
  • 黒ごま・白ごまの使い分け・代用
  • 主な使い方・アレンジ
というテーマでお送りします。

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白ごまと黒ごまの違い

白ごまの特徴

白ごまは、黒ごまに比べて皮が白く、薄いのが特徴です。油分が多いため、胡麻油は白ごまから作られています。

栄養面の特徴

・脂質(リノール酸やオレイン酸)が多い

・セサミンが多い

・アントシアニンを含まない

リノール酸やオレイン酸には、動脈硬化や肥満を予防したり、血中コレステロールを下げたりという働きが期待されています。

黒ごまの特徴

黒ごまは、白ごまに比べて皮が黒く、厚いのが特徴です。黒い色素成分は、ポリフェノールの一種であるカテコール系タンニンです。香りの強い食材にも負けない、香りとコクがあります。

栄養面の特徴

・ポリフェノールが多い

・カルシウムが多い

・アントシアニンを含む

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているため、抗酸化作用があります。抗酸化作用により、老化を防ぎ、生活習慣病の予防が期待されています。特に、アントシアニンは目の機能回復に働きかける栄養素で、飛蚊症に良いとも言われています。

主な産地

白ごまの産地:アジア、アフリカ、アメリカ、中南米などの世界各地

黒ごまの産地:主に中南米のメキシコ、グアテマラ、パラグアイ、アジア圏ではミャンマーなど

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黒ごまと白ごまの比較

栄養成分に違いはある?

種類によって、脂質の含量やミネラル分などに若干の違いはあるものの、栄養成分はほぼ同じです。 

ごまの主な栄養成分は脂質が約50%たんぱく質は約20%を占めます。その他、炭水化物やミネラル分、ごま特有の機能性成分のゴマリグナンも含みます。ゴマリグナンは、ごまに約1%しか含まれていない栄養成分ですゴマリグナンの代表的な働きは、肝臓の働きを助けること。悪酔いや二日酔いを防止することをはじめ、コレステロール代謝、血圧低下作用などの働きが期待されています。

白ごまの健康効果

成分の半分以上を占めるのが脂質で、その特徴は不飽和脂肪酸を多く含みます。リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸には、血中コレステロールの上昇を抑える働きがありますまた、白ごまをしぼった油は、体の熱を取り、皮膚を潤す効果があるとされています。

黒ごまの健康効果

黒ごまはアントシアニンリグニンカルシウムを含み、機能性成分に富んでいるのが特徴です。

ポリフェノールの一種であるセサミンやセサミノールなどの抗酸化成分が多いため、がんや動脈硬化、脂質異常症などの予防効果が期待されています。また、薬膳の世界では、血と肝と腎を補い、精をつける食材とも言われます。

味・風味の違い

白ごま:ごまは控え目な味なので、あらゆる料理に活かすことができます。

黒ごま:白ごまと比べると香りとコクが強く、香ばしいので、他の食材にも負けません。

2種類とも、炒ってすりごまにすることで、風味が増し、栄養素の吸収率もよくなります。

黒ごま・白ごまの使い分け・代用

黒ごまの使い道

黒ごまを加えることで、料理の色彩と風味がワンランクアップします。和食サラダ、スープなどに加えてみましょう。コクがあるので、黒ごまを使ったお菓子作りにも最適です。プリン、団子、クッキー、マフィンなどの味のアクセントになります。

白ごまの使い道

白ごまは風味や香りがひかえめです。和食・洋食・中華のどんな料理にも使いやすいのが特徴です。また、調味料ドレッシングなどにも使うことができます。

お互いに代用できる?

例えば、「きんぴらごぼう、白和えには、白ごま」「赤飯、大学芋には、黒ごま」というのが定番ですが、見た目にこだわらなければお互いに代用することは可能です。

白ごまと黒ごまの大きな違いは、種子のです。お客さんに提供する場合は、色合いや見た目が大事ですが、味の違いはほとんどありません。見た目にこだわらず、栄養面で判断するとどちらでもいいでしょう。

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主な使い方・アレンジ

ごまの炒り方

作り方レシピ
  1. 片手鍋(または小さめのフライパン)にごまを入れる
  2. 木べらなどで混ぜながら強火で加熱する
  3. 軽く全体に火が通ったら、中火にする(常に混ぜること)
  4. パチパチと2~3粒弾けたらすぐに火から下す

常に混ぜておかないと焦げてしまいますので注意しましょう。

すりごまの作り方

炒りごまができたら、すり鉢にごまを移して、すりごぎですります。すり鉢が倒れないよう、注意してください。ごまをすると香ばしい香りが広がります。時間の経過とともに風味が落ちますので、食べる直前にするのがおすすめです。

サラダ・胡麻和えに

ごまは、根菜類や葉物野菜との相性抜群!サラダ胡麻和えにぜひ使ってみましょう。食材との相乗効果で健康アップが期待できます。例えば、

ほうれん草+白ごま=便秘解消

すった白ごまとほうれん草の和え物は、通便作用に作用します。特に、加齢によって胃腸パワーが落ちた老人性便秘に効果が期待されています。

ソースとして

調味料ソースドレッシングとしても使うことができます。例えば、

白ごま+酢=骨粗しょう症の予防

すった白ごまでドレッシングが作れます。カルシウムの吸収を高める酢が、白ごまに含まれるカルシウムを効率よく摂取して、骨を強化します。

炒めもの・スープ・パスタに

黒ごまは、他の食材に負けない香ばしさがあるので、春菊もやしといった香りが強い野菜と合わせるとバランスがよくなります。

また、白ごまの使用は多岐にわたり、豚肉、鶏肉を使った炒め物や、スープ(わかめスープ、パかぼちゃのポタージュなど)、パスタの仕上げに加えるとで、栄養と風味が増しておいしくなります。

スイーツに

黒ごまは、香ばしさを活かしてお菓子やスイーツにもよく使われます。食べ合わせの観点から、はちみつとの相性もGOOD!例えば、

黒ごま+はちみつ=老化防止

黒ごまが肝臓を補い、はちみつが潤いを与えます。黒ごまはちみつのペーストをパンに塗ったり、クッキーやプリン、団子を作る際に加えるのもおすすめです。洋菓子、和菓子ともに使われます。

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まとめ

今回は、白ごまと黒ごまの特徴や使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 白ごまは、脂質(リノール酸やオレイン酸)・セサミンが多いが、アントシアニンを含まない
  • 黒ごまは、ポリフェノール・カルシウムが多く、アントシアニンを含む
  • ごまは、炒って、すりごまにすると風味が増し、栄養素の吸収率が高まる

1日大さじ2杯の胡麻は健康に繋がるともいわれていますので、ぜひ、色々な料理に使ってみてくだい。特にデスクワークで眼を酷使する方は、アントシアニンが多く含まれる黒ごまを積極的に摂ってみてはいかがでしょうか?

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