ブリはとても美味しいお魚で、様々な料理に使われますよね。そんなブリですが実は怖い食中毒症状があるということをご存知でしょうか?
今回の記事では、
- 冷凍のブリは常温解凍すると危険?
- ヒスタミンとは?
- どんな症状が出るの?
- どんな人は注意?
これらについて解説していきたいと思います。
スポンサードリンク
目次
|
|
冷凍のブリを常温解凍すると危険って本当?
皆さんはぶりの切り身を購入する時に冷凍のものを購入したり、生のブリを冷凍して保存する方も多いと思います。実はぶりの切り身を冷凍する時は解凍方法に気を付けなければ、食中毒の原因となるヒスタミンが多く生成されてしまうことがあります。
スポンサードリンク
常温解凍するとヒスタミンが爆増する
冷凍したブリを常温で放置して解凍することで、食中毒の症状を引き起こすヒスタミンの量がとても多くなると言われています。
ですので冷凍したブリを解凍する時は冷蔵庫内で自然解凍させるのがおすすめです。その他にも電子レンジの解凍機能を用いて解凍することが正しい解凍方法になります。
スポンサードリンク
加熱しても意味がない!
一度常温解凍してしまった冷凍のブリは、たとえブリの照り焼きやぶり大根のような高温で加熱する料理で食べたとしても、ヒスタミンが大量に発生してしまった場合は食中毒を引き起こす可能性があります。
ヒスタミンは熱によって数が減少するということはありません。
舌がピリピリしたら注意
ヒスタミンが大量に発生してしまったブリなどの魚は見た目ではヒスタミンが増えているかどうかを判断することはできません。
一見するととても綺麗な状態の切り身に見えるかもしれませんが食べた時に「舌がピリピリする」というような感覚を覚えた場合はヒスタミンが増えている証拠ですのでそれ以上は食べない方が良いでしょう。
冷凍したブリの他にもヒスタミン食中毒を引き起こす可能性が高い魚はサバ・マグロ・イワシなどの赤身の魚です。これらの魚を食べる時に少しでも舌に違和感を感じたらそれ以上は食べないようにしましょう。
スポンサードリンク
ヒスタミン中毒の症状
ヒスタミン中毒にかかると、このような症状を発症します。症状は早くて食後10分ほどで、30分以内に起こることがほとんどです。中には3時間後に発症することもあるので注意しましょう。
全身の蕁麻疹 口の痒み 嘔吐 下痢 動機・めまい
治し方
ヒスタミン食中毒は、24時間以内に症状が治まるのが一般的です。症状は治るまでに数時間〜最大で1日半ほどかかりますが、重症化することはごく稀です。
下痢や嘔吐などで体の水分量が減ってしまうため、水分を摂り安静にすることが自宅での治療法になります。病院では、抗ヒスタミン剤などの薬が処方されます。
ヒスタミン中毒の対処法
ヒスタミン中毒にならないための対処法は、まずは「室温で保存しない」ことにつきます。ヒスタミンは加熱しても冷凍しても破壊することができません。
ヒスタミンは常温で保存している最中にどんどん増殖していくので、購入後はとにかくすぐに冷蔵庫か冷凍庫に入れることが唯一の対処法です。
スポンサードリンク
全員に症状が出るわけではない
ヒスタミン食中毒のように食中毒を引き起こす可能性のある成分を大量に摂取してしまうと腹痛・下痢・吐き気といった症状が現れます。しかし中には同じものを食べたのに症状が出ない人もいます。
腐ったものを食べても大丈夫な人も
同じものを食べても、全員が全員食中毒を起こすわけではありません。”腐ったものを食べても平気な人”がいるのは、健康状態や体内に取り込んでしまった食中毒菌の量に差があるためです。
健康状態の良い人とは、胃酸の分泌が十分で胃の中で食中毒菌を殺菌できたり、腸内にいる乳酸菌など体に良い菌類によって食中毒菌が繁殖しにくい環境にある人のことを言います。
免疫力が低下している 胃酸の分泌が少ない 腸内環境が良くない 子ども・お年寄り・妊婦など免疫力が低い
食中毒になりやすい人には、免疫力が通常の大人よりも低い子どもやお年寄り、そして妊娠中の方も含まれます。
赤ちゃんの離乳食に使う食材に食べても良い時期が決められているのは、免疫力や消化力が大人よりも低いためです。また、妊婦さんは妊娠前に比べ免疫力が下がっているため、お刺身やお寿司といった食中毒リスクが高いものは控えた方が良いとされているのです。
スポンサードリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ぶりの切り身を冷凍する時は解凍方法に気を付けなければ、食中毒の原因となるヒスタミンが多く生成されてしまうことがある
- 冷凍のブリの切り身は解凍をしてはいけない
- 解凍するなら冷蔵庫内で自然解凍させること
- ヒスタミンは加熱しても減少しない
- 免疫力が落ちている人には絶対に与えないこと
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
スポンサードリンク