とうもろこしから作る燃料とは？バイオ燃料って？

何気なく食べている野菜「とうもろこし」ですが、「食べる」以外にもいろいろなものに加工することができ、その用途は非常に豊富なことをご存知ですか？

今回着目するのは、とうもろこしを原料として作る「燃料」です。食用以外に、意外な用途に使われている野菜ですよね。私はこれまで食べ物としてのとうもろこしにしか馴染みがなかったので、このような利用法があることに驚きました。

それでは、とうもろこしから作られる燃料について詳しくご紹介します。

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とうもろこしから作るバイオ燃料とは

とうもろこしは身近な野菜で、茹でて食べたり焼いて食べたり、「甘くて美味しい野菜」といったイメージですが、食用以外の用途でとうもろこしが使われていることをご存知ですか？

普段の生活ではなかなか詳しく知ることのないとうもろこし事情ですが、コーン油・歯磨き粉・化粧品・接着剤・工業用アルコールなど、想像以上に色々なものに加工されているのです。

中でも一番重要な加工物は「燃料」としてのとうもろこしです。とうもろこしから燃料？と思うかもしれませんが、私たちが普段食べているとうもろこしは燃料としても使える優れものなのです。

そんな燃料の種類に「バイオ燃料」というものがありますが聞いたことはあるでしょうか。バイオマスエタノールとも呼ばれるこのバイオ燃料についてご説明します。

バイオマスエタノール

バイオマスエタノールとは、再生可能燃料として注目されており、地球温暖化防止対策や石油に代わる燃料として使われています。

とうもろこしが燃料となっているとお話しましたが、とうもろこしに含まれる「糖」を発行させて作られます。他にサトウキビの糖が燃料となることもあります。

従来の燃料は環境に悪い二酸化炭素が発生するとして問題になっていました。しかし、このバイオマスエタノールが放出する二酸化炭素は、もともと植物が成長中に吸収したものなので環境に悪影響は無く、地球温暖化対策になるというわけです。

また、バイオマスエタノールを燃料として使うことで、ガソリンの消費量を減らすため原油高の緩和効果など、経済効果も期待できるとも言われているのです。

現在、アメリカやブラジルを中心にバイオマスエタノールを自動車の燃料として普及させる取り組みが進められています。

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とうもろこしの穀物価格が高騰してきている

燃料として環境問題に貢献しているとうもろこしは、年々その価格が高騰しています。食用だけにとどまらず、とうもろこしの大きな消費量を占める燃料ですが、徐々に需要が拡大しているのです。

バイオ燃料の需要の拡大

近年では、アメリカのとうもろこし全体の40%がエタノール製造に用いられており、食用や飼料としてのとうもろこしが減ることで価格が高騰しています。

アメリカでとうもろこしは世界最大の生産高・売上高です。アメリカで輸出されるとうもろこしの20%は輸出用で、世界各国が輸入しています。

そんなとうもろこしの輸入源となっているアメリカでバイオ燃料の推進が進んでいるため、他国に輸出できる量が減り、価格が高騰しているのです。

遺伝子組み換えのとうもろこしの収穫量が増えている

「遺伝子組み換え」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、とうもろこしも遺伝子組み換えのものが増えてきています。

まとめ

とうもろこしから作る燃料「バイオ燃料」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

環境に配慮し開発された燃料ですが、その取り組みをすすめるが故に体に悪影響を及ぼす可能性のある作物を作っている、そういった現状でした。

環境にも人体にも良いものが作られれば一番良いですが、それはまだ暫く先の話になってしまうのかもしれません。

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